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10月26日は『柿の日』

10月26日が「柿の日」に制定されました。
これは、全国の果樹研究会組織で構成する全国果樹研究連合会のカキ部会が、全国柿産地の賛同を得て、全国規模で柿をPRし、消費拡大、販売促進を図ることを目的に制定したものであり、今年の8月に日本記念日協会の認定を受けました。

正岡子規の詠んだ有名な俳句があります。

   柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺

 「柿の日」は、子規が明治28年の10月26日からの奈良旅行で、この句を詠んだとされることにちなんでいます。また、柿の出回る時期は地域や品種によって異なりますが、ちょうどこの頃は秋も深まって柿の実も真っ赤に色づき、全国的にも渋柿・甘柿両方が出回る旬の時期でもあります。奈良県の柿産地の西吉野村の若い生産者から発案され、関係者の皆さんと相談して決定されました。

子規は柿が大好物であったようで、たくさんの柿の句を詠んでいます。
先ほどの奈良旅行においても、「柿食へば・・・」のほかに、柿の句が詠まれています。

    柿落ちて犬吠ゆる奈良の横町かな
    渋柿やあら壁つづく奈良の町
    晩鐘や寺の熟柿の落つる音
    柿赤く稲田みのれり塀の内

子規にとって最後の柿の秋となった明治34年にも、瀕死の床にありながら柿をよく食べていたようです。

    カブリツク熟柿ヤ髯を汚シケリ
    柿くふも今年ばかりと思ひけり

明治35年9月19日、果物好き、柿好きの子規は、その年の柿を口にすることなく35歳の短い生涯を終えました。


柿と法隆寺
2005年9月
農業技術センター普及技術課
特産物振興班 専門技術員 岡本一宏