シンビジウムづくりのポイント

シンビジュウムづくりのポイント












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植え替時期
開花期






ラン科 原産地:東南アジア~オーストラリア



冬の室内に置く鉢花としては、シクラメンに次いで人気があります。最近では、バイオ技術を利用して増殖や品種改良が盛んに行われ、毎年多数の新品種が登場します。花もちが良く、寒さに強いので比較的育てやすい植物です。


よい鉢花の選び方
  1. 花の色が鮮やかで、みずみずしいもの。花が古かったり、傷ついているものは避ける。
  2. 蕾がまだたくさん着いているもの。
  3. 葉の表裏をよく見て、病気や害虫がついていないもの。
  4. 徒長していないもの(葉が長く、垂れ下がったものは避ける)
  5. バルブ(株元)が太く、固くしまっているもの





 育て方のポイント
  1. 夜の気温が5℃以下にならないような場所。
  2. 一年中を通じて日光がよく当たる場所。特に、花が終わった後(春~初夏)や秋には、よく日の当たる場所に置きましょう。開花中もカーテン越しに光が当たる場所に置くようにしましょう。夏は日差しが強く、葉が焼けたりするので、寒冷紗などをかけます。
  3. 風通しのよい場所に置きます。風通しが悪いと、徒長し病害虫にも弱くなります。他の鉢との間隔も広く開けて、よく風が通るようにしましょう。
  4. 用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬の間は2~3日に1回程度を目安に、夏の間は朝夕2回程度たっぷりと水を与えます。
  5. 肥料をよく吸収するので、生育が旺盛な4月~7月には、油かすと骨粉を等量混合した置き肥を月に1回程度与えます。夏の暑さが厳しい8月は肥料を控えて、涼しくなってくる9月中旬~10月ぐらいに液肥を月に2~3回程度与えます。

花が終わってからの管理

 花が終わったら、花茎の基部から切り取り、肥料を与え始めます。花が終わった株は、屋外に出して、日当たり、風通しのよい場所に置きましょう。
 咲き終えたバルブから、新芽が発生してきます。新芽は2芽以上発生するので、1つのバルブに1つにし、他の新芽は根本からかき取っておきます。バルブとバルブの間に発生した新芽や鉢の込み合っている所に発生した新芽は取り去り、できるだけバルブが混み合わないようにしましょう。夏の間も新芽は出てくるので、芽かきを続けましょう。
 シンビジウムは光を好む植物ですが、梅雨明けからは急に高温になり、光も強くなるので、葉焼けしないように寒冷紗をかけてできるだけ涼しい場所に置きましょう。梅雨の時期にはナメクジに、梅雨明け後の高温期にはダニの発生に注意しましょう。
 9月になると、春に発生した新芽のバルブも大きくなり、その根元から花芽が出てきます。花芽は、太くミョウガのように丸い形をしている。葉芽は先が尖っていて細く、扁平なので区別が付きます。葉芽は取ってしまいますが、花芽を取らないように注意しましょう。

花になる芽:太くミョウガのように丸い形
葉になる芽:先が尖っていて細く、扁平
 10月頃から室内に持って入りましょう。あまり遅くなると霜にあたってしまうので注意しましょう。室内に入れたからといって、あまり温度の高くなる場所には置かないようにして、日当たり、風通しのよい窓辺に置きましょう。蕾がぐんぐん伸びてくるので、水を切らさないように注意しましょう。11月頃から株は休眠状態にはいるので、肥料も必要ありません。下手に与えると根腐りの原因になるので春までは与えないようにしましょう。水も乾いたら与える程度にしましょう。蕾が伸びてきたら支柱を立てて固定しましょう。

鉢替え・株分け
 
 花が咲いた後、根がいっぱいになっている鉢は一回り大きな鉢に植え替えしましょう。植え替えは3月~4月にします。大きな株は、株分けをします。
 用土には、一般に水苔を用いますが価格が高いため、軽石をベースにバークやヤシガラ、活性炭などを配合した市販のミックス・コンポストなどを用いてもよい。

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