奈良の川にすむ魚たち-ドジョウ-

代表的な魚たちの横顔

ドジョウ
Migurus anguillicaudatus  コイ目 ドジョウ科



ドジョウ
全長 10cm
■ 分布
ほぼ日本全国に分布する。

■ 生態的特性
一生を淡水中で生活する純淡水魚。おもに平野部の水田、水路、湿地、池沼、河川下流域に生息する。河川では、水際や河川敷のたまり、ワンドなどの泥のある場所にすむ。梅雨期、灌漑期になると水田、水路などの一時的にできる水域に侵入して産卵する。夏のあいだ水田で生活し、秋になると河川や大きな水路に下る。
 食性は、雑食性で、成魚は底生藻類やその分解物を泥土とともに吸い込んで摂食する。後期仔魚は底生藻類や小型の半底生浮遊動物を、稚魚~9cm程度のものは、甲殻類やイトミミズ、珪藻、植物の茎、根、種子を摂食する。

表 ドジョウの生活史と利用場所
成長段階 利用場所 時期
成魚(生息場所) 夏は水田・小規模の水路、湿地などの泥底上で生活する。冬は一年中水のある大きな水路や河川で過ごす。
〃 (産卵場所) 卵は水田、水路などの一時的水域の泥底上にばらまかれる。 5~6月
仔・稚魚 産卵された水田、水路などの泥底上で生活する。 6~10月

■ 県内の現状
 紀ノ川下流部の1地点、大和川水系の上流~流部の広い範囲で確認されている。
 全国的に減少傾向が著しい魚であるが大和川水系においては現在のところ比較的生息場所が残されている。過去には水田、水路、池沼等いたるところにごく普通にみられた魚であるが、近年の水田、水路の著しい環境悪化を考えると、これらの水域では著しく少なくなっているものと予想される。このような現状から現在残されている河川の生息場所はきわめて重要である。
ドジョウの出現状況図

◆奈良の川で見つかった魚◆

オイカワ カワムツ メダカ ドジョウ ブラックバス
オイカワ カワムツ メダカ ドジョウ ブラックバス

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