奈良の川にすむ魚たち-ブラックバス-

代表的な魚たちの横顔

ブラックバス
Micropterus salmoides  スズキ目 サンフィッシュ科


ブラックバス
全長 30cm
■ 分布
原産地は北米で、現在では日本全国に分布する

■ 生態的特性
一生を淡水中で生活する純淡水魚。止水域を好み、池沼、湖沼をおもな生息場所とするが河川下流域の流れのゆるやかな場所にも生息する。河川では、堰の湛水域、ワンド、たまり、河川敷の池などの水草の多い場所を好む。
 産卵床を作って産卵し、オスが卵と仔稚魚(全長約30mmまで)を保護する。成魚は、単独で生活し、産卵期には特に強い縄張り行動を示す。
 食性は、強い肉食性で、魚類、甲殻類、カエルなどを捕食する。稚魚期には動物プランクトンを摂食する。強い魚食性から在来魚種への悪影響が大きい。

表 ブラックバスの生活史と利用場所
成長段階 利用場所 時期
成魚(生息場所) 湖沼の沿岸域や河川の淀みで水草のあるところを好む。晩秋には深みへ移動し、厳冬期には障害物、沈木のあいだで過ごす。
〃 (産卵場所) 水深0.3~1.5mぐらいの砂礫底に直径50cm、深さ15cm前後のすり鉢状の産卵床をつくる。泥底の場合は、水草の破片を敷く。 5~7月
仔・稚魚 孵化後1週間頃まで産卵床で過ごし、その後親に保護されながら、水草帯を群泳する。体長20~30mmになると群れを離れて単独生活に入る。 5~8月

■ 県内の現状
大和川水系の中流~下流部に分布を広げており、在来種への影響が懸念される
ブラックバスの出現状況図

◆奈良の川で見つかった魚◆

オイカワ カワムツ メダカ ドジョウ ブラックバス
オイカワ カワムツ メダカ ドジョウ ブラックバス

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