国際文化観光・学研都市推進対策特別委員会記録
開催日時  平成18年11月28日(火) 10時33分~12時05分
開催場所  第1委員会室
出席議員  9名
         岩田 国夫  委員長
         吉田 勝亮  副委員長
         井岡 正徳  委員
         森山 賀文  委員
         田中美智子 委員
         粒谷 友示  委員
         高柳 忠夫  委員
         服部 恵竜  委員
         中村  昭  委員
欠席議員  なし
出席理事者  谷川奈良県理事兼平城遷都1300年記念事業推進局長
         中野企画部長兼観光交流局長   ほか、関係職員
傍聴者  なし
議  事
(1)当面の諸問題について

<質疑応答>

○岩田委員長 当面の諸問題について質疑を行いたいと思います。
 それでは質疑等があれば、ご発言をお願いします。

○粒谷委員 まず、学研都市高山第2工区についてお伺いをしておきます。
 さきの委員会で、私、理事者の皆さん方にお聞かせ願ったのは、生駒市が白紙撤回をする。これについて、きょうまで都市再生機構と奈良県と生駒市が信頼関係で、この事業に向けて推進してきたと、全く一方的に生駒市さんの方から白紙撤回ということで、協定書を含めて、法的責任、道義的責任はないものかと、このように質問させていただきました。当時、理事者の皆さん方の方からのご答弁は、その対応については、9月30日までに生駒市長が都市再生機構に対して文書で回答される。それを待って奈良県もアクションを起こしたい。このようなご答弁があったと記憶しておりますけれども、再度確認をしておきます。それで間違いございませんか。

○福谷学研・大学連携室長 粒谷委員のご質問にお答えをします。
 さきの9月議会の委員会におきまして、委員の方から、そのような質問が出て、生駒市長の回答を待って県としては対応を考えていきたいと答弁をさせていただいたことには間違いはございません。

○粒谷委員 当然そうしますと、生駒市長が機構の方に文書で回答された。中身については当然ご承知ですよね。この中身について、県として、整合性があるものかどうか、その点についての見解をお伺いします。

○福谷学研・大学連携室長 生駒市長の方から、都市再生機構の方に、回答については、9月29日付で回答されておると聞いております。基本的に6つほどの項目があったと理解をしておるんですが、その内容につきましては、市長さんが市議会等で、これまでの発言とおおむね同様の内容を示すのみで、事業をどうしたいのか、また具体的な考え方は示されてなかったと理解をしております。
以上です。

○粒谷委員 私お聞きしているのは、その回答について、奈良県が回答の中で具体的にお話されていると思うんです。それについて奈良県として、その回答が整合性あるかどうかということをお聞きしているんです。

○福谷学研・大学連携室長 お問い合わせの部分は、その照会の内容に対する答えが整合とれているかどうかという意味、それを県として見た場合にどうなのかということだと思いますが、基本的にそのお答えについては、先ほど申し上げましたように、白紙撤回という、市長の当初からの主張と何ら変わりない。ですから機構が求めておる答えにはなっていないと理解をしておりますし、県としても、その内容については機構の判断と同等の答えにはなっていない。つまり具体的なものは何も示されてなかったと理解をしております。

○粒谷委員 そうしますと、この回答の文書をもって、県として生駒市に何のアクションを起こされました。

○福谷学研・大学連携室長 具体的に県として、市に対してはアクションは起こしておりません。ただし、その白紙撤回、従来県がその市長の白紙撤回という発言に対して説明なり見解を示させていただいておるのは、今まで、委員もご承知のように、学研都市高山第2工区については、いろんな手続を経た形で、また都市再生機構については用地買収という行為も含めて実施をしている中で、白紙撤回という発言がなされたことに対して、要は白紙撤回という発言をされるのであれば、具体的な何かその対応策を示すべきであるということで、県としてはお答えをしておりました。それで、それとあわせて本年の2月24日だったと思いますが、当時企画部長の方から具体的な案を示されたいというお話でお話をさせていただきました。ご承知のように、現在、いまだその部分については県の方では何も対応されてないと、それを今回の9月の文書も受けて、回答文も受けて県としてどうしたのかということなんですけれども、あくまで、生駒市として、その部分については具体策を示すべきであるという考え方は今も変わっておりません。ただし、委員からも従来からお話がありましたように、特に地元住民の方、県民の方については、その部分については非常に心配されておるということで、これもせんだっての議会の答弁にもさせていただいたと思いますが、要請があれば説明もさせていただくということで、具体的なアクションといたしましては、11月2日に、これは生駒市北部の住民団体から出前講座という要請を受けたわけでございますが、そういうふうな形で、その要請に応えた形で県の考え方をお示しをしているところでございます。
 以上です。

○粒谷委員 もう具体的に申し上げます。生駒市長が都市再生機構の方に回答なされました。これについて県としてどのように考えているかという内容なんですけれども、生駒市長は、この協定書については、努力義務であるということをおっしゃっているんです。具体的な権利義務など債権債務を定めたものではないと、努力義務だとおっしゃっている。私は、これは部長にお聞きしたいんですけど、これ本来、柿本知事にお聞かせ願いたいものだと思うんですけど、行政間同士がこのような公文書で協定書を結んだと、これは当然、奈良県も市町村とこういういろんな協定書を結ばれると思うんです。それが努力義務であるものなんですか。基本的には、私はこれは一番大きな問題だと思うんですけれども、この回答にそう書いております。これは当然県ともかかわりございますので、県の見解をお示しいただきたいと思います。

○中野企画部長兼観光交流局長 ただいまのご質問でございますけども、基本協定というのは、我々は約束、あるいは契約と思っております。その約束なり契約を変更しようとしているのは生駒市の側が変更したいということを申し入れているわけですから、契約を結んだ当事者間の当然のルールとして、まずは変更の内容を望む生駒市の側から、契約の内容をどのように具体的に変更したいのか、あるいは事業をどうしたいのかといったまちづくりに対して責任を持つ地元自治体として、生駒市がきちっと考えを固めて、県と機構に説明していただくことが、まずは必要であると考えております。

○粒谷委員 ということは、生駒市の方からアクションを起こされることを待っておると理解していいですね。

○中野企画部長兼観光交流局長 はい、生駒市側が契約の内容を変更したいとおっしゃっておられるわけですから、当然のことながら、生駒市から、どのようにしたいのかという具体的な説明があってしかるべきだと考えております。
以上です。

○粒谷委員 生駒市の方は、この文書の中にでも、都市計画の見直しということもうたっておられますよね。そうすれば、県として具体的にもこういうふうな案件が出ている以上、このまま傍観しておっていいものかどうか、というのは、平成25年に、この事業をしていただきたいというタイムリミットもございましょうから、生駒市がいろんな申し出をされる、白紙撤回に向けて。それまで、いつまでも返事いただかないで、傍観していっていいものかどうか、都市再生機構は、この11月にも再度文書で質問を出されてますよね。やはり都市再生機構としても、それなりのアクションを起こしておられる、しかし奈良県として、この事業については、奈良県は本当にやりたいんかな。やはり奈良県としての姿勢というのは見えてこないじゃないですか。都市再生機構は生駒市長に対して再度文書で申し入れてやっていかれる。やっぱり、奈良県は都市再生機構の意のまま動いていくだけではないでしょ。奈良県の意思というものは出てくるじゃないですか。その意味ではどうなんですか。

○中野企画部長兼観光交流局長 1つは、事業主体はあくまでも都市再生機構であるということはご理解いただきたいと思います。それから、今先ほどから申し上げてますように、県や都市機構に対して具体的な説明が一切ないということで、生駒市議会におきましても特別委員会でそういった生駒市長の姿勢に対していろんなご議論がなされているということも我々はいろいろお話を聞いているところでございます。そういった意味で、県としては、生駒市からどのようにしたいかについての具体的な説明がなく、また、そのことについて市議会がいろんな議論がある中に先回りをして、生駒市が正式に白紙撤回の立場に変更、方針を変更したことを前提に何らかの取り組みを行うことはできないとご理解いただきたいと思います。

○粒谷委員 2週間前でしたか、タウンミーティングがありまして、私も参加いたしました。そのときに一般市民の方がこの問題について質問されました。山下市長さんのご答弁は、当初計画の生駒市の費用負担、これが25億円程度だと思うんですけれども、今機構からお示しいただいているのは、その約倍ぐらいの金額だそうでございます。これについて生駒市さんの負担が限りなく、具体的な数字はおっしゃらなかったですけれども、低い金額、そしてオオタカの問題を含めた、この生態系の保存が万全であれば考えていってもいいということをおっしゃっているんです。このような生駒市の山下市長さんの考え方に、例えば県として、もちろん機構が費用負担のお話なさるのはわかってますよ。しかし、このオオタカの問題を含めた動植物の保全について、山下市長さんは、ここまで来れば私の方は協力はやぶさかでないという発言だと私は思うんですけれども、それは三者協定の中で、そういうことはありなんですか。

○中野企画部長兼観光交流局長 先ほどから申し上げてますとおり、まず、契約の内容を変更したいという生駒市側から具体的な事業をどうしたいのかという具体的な説明が一切ないわけですから、そういった説明をまず生駒市がなされるべきだと、というのは、まちづくりに責任ある地元自治体としては当然のことだろうと私は思っております。

○粒谷委員 ちょっと観点が違いますけども、これ幾らやっとってもかみ合わない部分がありますので、もう終わっておきます。あと、高柳委員が、いろいろと質問されるでしょうけども、私、この問題、奈良県が何か都市再生機構におんぶに抱っこでお任されているんじゃなしに、奈良県としてもこの事業というのは知事がぶれずに必要な事業だということをおっしゃっている。奈良県もある程度この事業について、生駒市さんに対して、もっと積極的なアプローチをなさる、そして学研都市高山第2工区はなぜ必要なのか、私以前も申し上げましたように、県民・市民にとってもわかりやすい形でお示しをいただかなければ、今の生駒市の考え方は変わらないだろうと思うんです。そういう意味では、奈良県として、今傍観するじゃなしに、奈良県政でできる責務というのは私当然あろうかと思うんです。そういう意味では、もっと奈良県の顔が見えるような形で、この第2工区の必要性というものを県民・市民の皆さん方を含めて、私は伝えていただきたい。以前にも申し上げておりますように、この第2工区の必要性について、具体的な数字でメリット・デメリットを含めた形でやっていただきたいと思うんです。これ再度強く要望しておきます。また、あと高柳委員等々から質問があると思いますので、本当は私、部長答弁、決して満足したものではございません。

○高柳委員 基本的には粒谷委員と同じ考え方なんですけども、文書のやり取りを都市再生機構と市がやっておるんですけども、その中身が議員から言うたら、今まで何一つ議員の方にそういう中身が出されてないのが文書に出てきているんです。三者協定というのも多分、山下市長が誕生してはじめて、こんな協定だったというのが議員の手元にきているという、それは議員が情報公開なり、議員の権限で情報公開でどんな協定やねんということを言うたら手に入ってくるんですけども、やはりこういう議会の場所でも、どんな協定が結ばれているかということは全くなし、具体的に、この質問状の中で、第1回目の照会状ということで都市再生機構が出してきた中で、表にして費用負担の問題とか出てきているんです。その費用負担の表にしても、こういう形で出てきたのを見るのは初めてなんですよ。
 物事は、すべてそんな形で、学研の総予算がどれぐらいで、普通は事業案がなくても、ほぼ大方の予算というのは出るんですよ。そやけども学研の場合は全く出されてない。だけども、国家プロジェクトだ、どんどんそのポテンシャルは上がっているというて、県でも答弁しておられますけども、具体的な総予算が決まらない中で、この話がどんどん進んできたというのがあって、公団が初めて市に対して照会文書の中で、こんな約束事があったんかというのが初めての思いなんですよ。
 例えばここで見させてもらったら、それは道路をどこがもって、この中でいうと公園の問題があります。近隣公園でいうたら、これは生駒市が負担するんだと三者協定ではなっているんです。そしたら町の中の小さな公園はどうなっているんだとか、大きな県がやろうとしている公園はどうしているんだとかという話が本当に何一つオープンになってない中で、いや、これは大事な事業だ、これは大事でない事業だというのは、もう本当にイデオロギーの世界に近い形で、今進められているというのは僕の感想なんです。
 特に費用負担のところで、今まで生駒市が試算したときには25億円だった、今度持ってきたときには50億円だといったときに、都市再生機構と、そして市でいうたら倍の差が今あらわれているんですよ。それを三者協定の3番目の県は、25億円は正しいのか、50億円が正しいのか、都市再生機構が質問している、照会になっているこの文書の中のどこのところの読み替えで倍の金額が出てきているのかということを、まず説明してもらえますか。

○福谷学研・大学連携室長 生駒市長あてに、9月末を期限として、都市再生機構の方に質問状を出されました。その中で、ちょっと出てこないんですが、具体的に、数字的なものを触れたものはないと記憶をしておるんですけれども、いずれにしても、委員の答弁になっているかどうかわからないんですが、その金額の部分につきましては、今現在、オオタカの保全も含めた形の中で、都市再生機構の方で、その事業費については、当然特定土地区画整理事業という手法でもって今回開発をされるということで、それの前提となります資金計画、どこからどういうお金を持ってきて使うかという資金計画をまず立てた上で、そういう手続が進むと聞いておることから、恐らくその金額については、今現在機構の方でいろいろ考えておると、ただ、生駒市長さんの白紙撤回発言があってから、なかなか進んでおらないという実情だと思いますが、そういった意味では、今現在、どの金額が正しいかというのは、ちょっと我々の立場としてはお話をすることができないのではないかと思っております。それとあと協定書なり、いろんな情報公開については、なかなか県としては示してないんと違うかというお話もありました。その分については、言い訳という形になるかもわかりませんが、それぞれの節目節目で決まっていったことについては、この委員会の場でも資料として配付をさせていただいておると、例えばオオタカの調査結果報告であるとか、そういう場合には資料として配付させていただいておると聞いているところでございます。ですから、そういう形で、ある程度機構、市、それと県と、オーソライズされた部分については当然の話として、我々の方もこの委員会にお示しをしていかなければいけないということは当然考えているところでございます。

○高柳委員 中本市長さんのときの25億円の算出のやり方というのも、私は疑問点持ちながら聞いていました。今度公団が説明するときに、あんたとこ50億円ほどと今度言うているというのも、聞いてませんけども、何を根拠に50億円やというのは、それは事前協議の事前協議のもっと事前協議のレベルの話で、市民が参加のできない、知らんでもいい領域の中で話を進めているから、言わんでもいいことなのかと思ってしまうんです。そんなんいっぱいあるんです。次にまた、田中委員から発言があると思いますけども、1300年祭の話でも、具体的な数字みたいなん一個も出てこないけど、総額だけ、これは出てます。だけど中身の話一個も出てないという話も含めて、そんな手法を使うんだなと思いながらいてるんですけども、三者協定をベースに市側は、例えば下水道の問題、最終処理の仕方は市はその当時25億円というのを出したのは、県に見てもらおうとして25億円と、僕は出したと思っているんです。県はそんな協議したこともないのに、何で25億円やねんという、今度公団側が50億円といったときに、下水道の処理は、もう生駒市さんにやってもらうんだと腹くくって50億円にしたのか、今この表の中でわかるのは、その25と50の差が出てきているというところで、どこが出てきているんかなと、その当時ですら、25億円と試算したときの中本市政の当時の負担の思い込みと、公団側が思っていることと違うんと違うんかなと、そしたら、三者協定は基本協定だと言っているけども、それだけ幅のある協定やと思うんです。そしたら、そういうことを踏まえて、本当に生駒市なり、計画の総額の費用がどれだけで、どういう負担をしていくんかという話も出さんと、今のこの時代に国が決めた、県がオーケーやというてる事業が、もうすべて進むというものではないと思うんです。そういう意味では、やはりきちっと説明責任を県が果たすように働きかけなあかんのと違うかなと、何で違うんかということ、この場所でも、いや市はこの立場で言うているので、公団はこの立場で言うてるでと、県はやはりそういうのを調整するというのも僕は三者協定の意味やとも思ってますし、だから、そこのところ、もっともっと聞いていかなあかんのと違うかなと思います。
もう1つは、粒谷さんはタウンミーティングでということ言われましたけども、議会の答弁で、私は白紙撤回、すべての事業を白紙撤回をした覚えはないと言うんですよ。県の認識、もう一遍聞きたいと思うんですけど、ある新聞には、白紙撤回を撤回という見出しが出てて、面白いなとは思ったんですけども、白紙撤回を撤回したのか、生駒市議会の学研都市の委員会というんですか、委員会の名前わからないんですけども、特別委員会で市長が説明したことで、具体的にどこまでつかんでますか。白紙撤回を撤回したというニュアンスと、縮小案であれば、どういう縮小案であるならば協議に入っていいんかと多分議員さんが質問したときに、どんな具体的な答弁をしているんかなというのを県はどういうふうに考えますか。

○福谷学研・大学連携室長 実は私どもが得ている情報につきましては、去る11月14日に生駒市におきまして、北部開発特別委員会というのが開会をされたと、その内容についての議事録というのは、ちょっとまだ手元には入っておりませんが、今、高柳委員が言われた具体的な内容、何点か情報を入手しておりますので、その部分についてはご説明をさせていただきたいと思います。まず、白紙撤回の撤回というご発言が出ましたが、生駒市長さんいわく、その白紙撤回、学研高山第2工区の協力に対する白紙撤回と、その内容は、前市長が約束をしたその協力というのを白紙撤回するという意味で、生駒市長個人としては一からの協議を行うスタンスであると発言がなされたということが1点、それとあと、規模の具体的に縮小とかいうふうな話なんですけども、計画の中止、もしくは縮小というふうな意味については、市の負担が少なくなればという期待から発言をしたということで、そういうことを聞いております。それと、そしたら具体的に負担とはどれぐらいなのかということについては、交渉事なので、この委員会の場では発言は控えたいということも言っておられるとも聞いております。主な内容としては、以上のところが情報として入手をしているところでございます。
以上でございます。

○高柳委員 非常に私も市側というんですか、生駒市の市長さんも、もっと情報をいろんな形で出してくるんかなと思っていたんですけども、やわいなというんかな、今までのやり方をそのまま世襲というんか、続けているなと思ったりしてます。それは、ここで粒谷委員の質問に答えて、第1回目の照会文書出てますよというのを言うたのは、私もさきの9月の議会でも言うたとおり、ここの委員会で初めてその存在わかったんです。その間に生駒市の議会はもう終わっているんです。最終本会議の前日に、ここの特別委員会がもたれて、その場所で聞かされたということもあって、すごく大事な、公団が1つのボール投げているのを全く無視した9月議会を生駒市がしたということで、議会に対してそういう態度をとるというのは非常に問題だなと思いながらいてました。そのことに関して、今度も学研の市側の委員会の傍聴に都市再生機構の人が来てまして、それが終わった時点で2回目の照会文書を出すという、それももう文書ができてて、それを市側に提出するということがなされているんです。そういう意味では、公団の方は、その委員会が終わった時点で照会文書NO2を出すということで臨んできてた。そういうことのすりあわせも含めて、多分市側と今までのやり方であったら、出しますよと言うてたのか、今回はなかったのかどうかわかりませんけども、やはり議会が本当に1つの大きな事業、それも本当に今の全国の中でも、こんな大きなプロジェクト、ないような事業に関して、議会だけが外されてて、市長と公団、県という、そういうところで回っているように思うわけです。そういう意味では、ここの費用負担の問題も、こうやって背に腹かえられんで公団が照会文書出さなあかんときには、こうやって文書が出てくるんですよ。ここの持ち分はどこや、ここの持ち分はどこやというのは、それが都市再生機構が自分が出せる資料をオープンにするということで、勝手に出してきているけども、本来こういう資料は、どこまで進んでいるかにおいて、もっと出せる資料ってたくさんあるのと違いますの。僕ら常に判断をする資料がない中で、例えば今この事業を中止したら大変やで、あとで大変になりまっせとよく言われるわけですよ。そやけども、その土地を都市再生機構が単価幾らで買っているんだという話も、いやプライバシーですから、だめですというような話になっているし、それは奈良県民が買っているのか、土地転がしのために買った、不動産屋がどれだけその比率を持っているんかということもわからないわけですよ。そしたら、もっと具体的な数値が僕らの市民というんですか、この中で論議できるような場所になれば判断できるんですよ。あの土地は都市再生機構が6割持っていると、4割は、普通考えたら生駒市民が持っていると思うんやけども、いやそうじゃないと、そのうちの何割が投機目的で、その土地を買った人間らがいてるんやというのは明らかにすべきやと、僕は思っているんですよ。その当時の土地の売買の金額が幾らであって、その当時で購入した金額がこれだけの金額だから、開発のこと含めて、費用を足してやった土地の売却がどれぐらいでというふうな話も含めて、やはりもっとオープンにすべきやと、何でしないんだというふうに思うんです。だから、僕は両者にというんですか、生駒市が具体的な内容を出さないというのは、具体的なデータを公団側が出してないと思ったり、例えば滋賀県の新幹線の新駅の問題あります。嘉田さんが当選して、すぐに推進側が言うているほど経済効果ありませんよというのを建設局で出しているんですよ。出した時点でJRが交渉からもう逃げていってると、交渉せえへんと、もう新聞では出てました。やはり具体的な数値を僕は生駒市も出さなあかんし、出すためにはどんな数値が市側に届いてないんかということも私はオープンにすべきやと思うんですよ。ということで言うてたら、市側にも大分言いたいことあるんやけども、県の方も、今までの交渉、三者協定の中でいえば、ここの例えば区画整理事業、これは奈良県と生駒市で折半するという話がどういうふうに進んでいるんかとか、公共下水道の終末処理方法、奈良県と生駒市で協議決定することやと書かれているんですよ。私は常にこういうことの質問のときには、流域下水道に本当につなぐんかと聞くんです。粒谷委員が最後に言いましたように、奈良県が本当に、これが国家プロジェクトだと言うんだったら、がらがらの流域下水道に第2工区の分つなぐと言うてもいいのと違うんかと僕が質問したら、いや、そんなことは全く考えてないと、そやけども、その答弁のやり方では、つなぐのと違うかなと常に僕思うんですよ。だから、県側が説明できるところというのは、本当に具体的にもっともっと言ってほしいなと思いますので、最後に、流域下水道本当につなぐ考え方があるんかないんかだけ、こんなんは、突然に担当者が変わりましたということで、つなぐと言うんか、僕、それがすごい大きなポイントやと思います。県の意思を確認するために常に聞いてます。幅もって答弁するということは、つなぐんかなと思ったりするし、今のところ全くないというんだったら、いやもうこの工事、この事業は、県はもう見捨てろと、担当課もずっとずっと名称を変えているということも含めて、もう県は、これは第2工区はできないんだと腹くくっているんかなとも思ったりもしますし、その辺のところ教えてください。

○福谷学研・大学連携室長 基本的には、下水道事業でございますので、これ企画部が答弁するのはおかしいと考えております。ですから、その分については、ちょっと答えとしては、申し訳ないんですけども、できないんですが、ただ、9月議会の高柳委員の質問に対する知事の答弁の内容については、私手元に資料として持っておりますので、それを簡単に読むという形でご理解をお願いをしたいと思います。ただ、少なくともこの下水道事業については、繰り返し申し上げますが、土木部が所管になりますので、その点理解をお願いをしたいと思います。いずれにしましても、生駒市における当該地域については、流域関連公共下水道計画の対象地域とはなっておらないと、ですから生駒市において、市の公共下水道として処理されるものと理解をしております。という形で答弁をしていると聞いております。
 以上でございます。

○高柳委員 この辺の話も事前協議のすりあわせをずうっと水面下でやっていると私は本当に思っているんです。例えば生駒市の方で公共下水道をつくるときには、流域下水道がつないだら、そこの公共下水道の処理場はもうなくしますと言うていると聞いているんですよ。ということは、もうこういう大きな事業というのは、どこかに落とし穴がありまして、今公共下水道、2万人から3万人ぐらいの処理しているんですけども、そこの部分を存続させるということになれば、その分が浮きますやんか。深く言わなくて、今このように答弁もらったけども、実はこうなってましたので、いろんな学者さんの意見を聞いても、政治的な何とか委員会に付託して判断したら、こういうのもいいでしょうという答弁もらって、それで第2工区の方つなぐというやり方もあるわけですよ、今までやってきたやり方でいうていったら。だから大きな事業を本当に進めるときには幾つか仕掛けをつくっておいて、今生駒はどういうふうに、その公共下水道を処理するんかと、もうじきつなぐわけでしょ。つなぐときに、これは残すんか残さないんかという話も含めて、企画部は知らんと、それは土木部の下水道課が答えることやということにならへんと思ってます。とりあえず、ここでそれだけ言うておいて、そんなテクニックで、実は生駒の方は公共下水道、もう存続しますから、ここの分浮きましたので、もともとの話でしたということで、面積的には第2工区の分を流域下水道に放り込みますみたいな話は、そんな答弁しているんだったら、もうないんやなということの確認だけはやっておかんと、何かだまされるような、そういうのをていねいに1つずつオープンにして、まちづくりの中で協力依頼していかんといかんのと違うかなというふうに思ってます。またあとで、こういう具体的な負担割合、負担のところの説明した文書、県側が持っている文書、また提出してもらえるようにお願いできますか。
 以上です。

○田中(美)委員 大きく5点質問させていただきたいんです。
 1点目は、飛鳥藤原世界遺産にということで、11月23日付の朝日新聞に見出しが載っておりまして、奈良県教育委員会が月内に文化庁へ提案と書いてあります。このことにつきましては、私たちは、日本共産党は1996年の8月に、奈良市の文化・自然遺産を世界遺産に登録することについての日本共産党の提言というのを出させていただいたときに、奈良の文化財を世界遺産に登録するということも大切なことだし、奈良県内には、唐古・鍵遺跡や纒向古墳、飛鳥藤原遺跡、田原本町、桜井市、天理市、明日香村、橿原市、奈良市、大和郡山市などにも遺跡が集積しているし、春日山原生林や南北朝時代の歴史的舞台となった吉野郡の自然、こういったことも含めて世界遺産への登録というのは、これからもっと検討していく必要があるという、そういう立場でしたので、この飛鳥藤原が世界遺産に登録に向けて動いていくということについては歓迎なんですね。その点につきましては、この登録ということになりますと、どういう理念で登録するのか、それから保存や活用をどう図っていくのかということも重要になってくるかと思うんですけれども、そういう点も含めまして、今どんな状況にあるか、教えていただきたいと思います。
それから2点目なんですけれども、この2点目の問題は、五感で楽しむ奈良ですか、このことにつきまして、私のお勧めの募集ということで、この6月5日から12月末までが募集の期間ということですが、どんな応募状況になっているでしょうか。2月に応募状況を発表して、この五感で楽しむ奈良という点では、どんなことがあったかというようなことで発表するということですけれども、どう活用されていくのか、改めて、この間も聞いたことなんですけれども、私も実は、ある方たちと奈良の観光について話し合いましたときに、大学のかつての仲間たちとか、職場の仲間たちに奈良を案内してあげたら、その方は観光ボランティアを退職後しているんだそうですけれども、すごく喜んでくれたというんですよ。ですので、奈良の光らせ方というのは大いにあるのではないかと思っているんですけれども、この募集して寄せられたことについて、大いに生かしていく必要があるかと思いますので、その活用方法について伺っておきたいと思います。
それから3点目ですが、西大寺駅にエレベータを設置してほしいということにつきましては、これまで繰り返し議会で私も要望させていただいてきました。実は、この問題について、私ちょっとこの間、自分が取り組んだこと思い返してみましたら、2002年の2月13日に、近鉄本社と交渉しているメモが出てきまして、そのときには近鉄の方は、そのときは、まだ高の原駅もついていなかったんですが、高の原駅と西大寺駅については、構造上、このエレベータを設置するとなると大規模な工事になるのでなかなか見通しは難しいということだったんですが、高の原駅はそうは言うものの地域の皆さんの運動もありまして、もうついているんですね。西大寺駅についてはもう本当に強い、いつまで待ったらいいのかと、片方では癒しの奈良だ、1300年記念事業だ、仮設駅だなどという話がある一方で、何で西大寺にエレベータがつかないのかということについて、すごく不満の声を聞いてまして、どうしてもエレベータをつけてほしいと、もう地域で署名運動をしようというようなことも今相談されているわけなんです。私は、この問題について、先日ある方からこんな話聞いたんです。ある障害者団体なんですけれども、毎年全国大会をしているんだそうです。来年2007年にも全国大会が開かれるということで、今年の春、東京の本部から、奈良で全国大会したいのでということでお話があったそうです。奈良の役員の人たちは、宿泊できるホテルも抑え、会場も仮抑えして来年に向けて準備を検討していたんだそうです。全国の人に奈良を知ってもらうということで、またとないチャンスだということで準備をしていたそうです。ところが、そこで大問題が発生したというんですね。つまり、交通機関の不備がたくさんあると、その中で、近鉄西大寺駅にエレベータがないということも大きな原因の1つだったと、この現状に残念でしょうがないと書いてあるんです。ですので、こんなことがなく、この奈良がもっと観光地として皆さんに親しんでもらえる、来てもらえるようにするためには、どうしてもエレベータを早急につくってほしいという声も聞かせていただいておりますし、また、若いお母さんなんかでも、ベビーカーを引いて、そして小さな子どもを連れてなんていうことになりますと、本当に深刻だと、外国から大きな荷物を抱えて帰ってきたときなんかも泣きたいような気持ちだということも聞いています。この点につきましては、私この委員会でも、是非エレベータ設置、西大寺の問題について具体化をしていく窓口、これをつくって実現に向けて取り組んでほしいと、強力にお願いしていたんですが、その辺はどうなりましたでしょうか。そして、この間の具体的な取り組みと、それから西大寺駅のエレベータ設置問題については見通しをどう持っていらっしゃいますか。期日を決めて、私は逆算方式でいろんな問題をクリアしていく必要があると思うんですが、今どこまで話がいっていて、何が問題でそれが解決できないのか、どうやって解決しようとしているのかということについてお伺いをしておきたいと思います。
それから4つ目は、1300年記念事業にかかわってです。まず、会場計画についてです。会場の利用につきましては、この実施基本計画を見ましたら、パビリオンを15カ所ぐらい建つような計画になっております。この間、土質の調査も7月から8月末まで行ってきているかと思うんですが、このパビリオンを埋蔵文化財が値打ちの平城宮跡に建てていく、しかもそこは文化庁の博物館構想、こういうことから考えても、静かに古代に思いをはせる場所となっている。埋蔵文化財を保護するという観点からも、私たちは、この平城宮跡にパビリオンをこれだけたくさん建てて、このメイン会場にしていくということについては反対なんですけれども、県の方は、いやここをメイン会場にすることに意味があるのだということで立場を変えようとしていないわけですけれども、そこで、この会場問題について、パビリオンを多く設置していくということも含めまして、今どういう状況にありますか、文化庁と何か合意したことってありますでしょうか。あるいは企業や自治体に対していろいろ説明会なども行っておりますが、まだ具体化していないというもとでは、説明会を行っても、そこに参加するというようなことが具体化に向かっていくということにはならないと思うんですが、その点はどうなっているのか、伺いたいと思います。もうこの事業にかかわっての問題ですが、来場者輸送の問題についてです。まず、新聞の記事によりますと、平城遷都事業の仮駅が国道24号高架下に設置かと、駅舎木造、200メートルのホーム、来年度中にも決定ということになっていますが、これは近鉄、文化庁との話し合いはどんな状況になっているのか、また、ここは長屋王の邸宅跡のすぐ近くという問題もありまして、こういった問題についてもよく検討しなきゃいけないと思いますが、そういう検討はどう図られているのか、図っていこうとしているのかということをお伺いしたいと思います。それから郊外型の駐車場と宮跡会場を結ぶパークアンドバスライド方式を導入すると、市街地への自家用車の流入、交通量の抑制を目指すということで準備を進めていますけれど、具体的に、郊外型の駐車場の用地、候補地というのは見つかっていますか。それはどこにあるでしょうか。候補地という場合にはどういう条件を想定して選んでいらっしゃいますか、検討していますか、お聞きしておきたい。具体的に決まっているところがあれば教えていただきたいというふうに思います。
 それから歩道の整備、歩行者の動線の問題でいいますと、主要鉄道駅と宮跡会場をどう結ぶ、シャトルバスの運行や歩行者動線の確保などで鉄道利用の促進を図るということですけれども、西大寺駅、それから新大宮駅などからの歩行者の動線、これは今具体的になっておりますか。そのことについて伺いたいと思います。
 最後に財政面のことです。財政シミュレーションの中に、歩道の整備とか、それから仮設駅の設置の問題、それからパークアンドバスライドの駐車場を設置したりする問題、これはいわゆる350億円の事業費の想定の中に入っているのでしょうか。それはどのぐらいの額を想定していらっしゃるのか。このことについても伺っておきたいと思います。
 以上です。

○影山文化財保存課長 田中委員からの1点目の世界遺産の暫定リストの追加候補の提案につきまして、答弁させていただきます。
 若干経緯を含めて申し上げますと、ご承知のように、世界遺産の候補となります暫定リストにつきましては、これまで国においてその選定が行われてきたところでございますが、今般、国から暫定リストにつきまして、自治体からの提案をいただきたいと、さらに提案に当たりましては、市町村と都道府県が共同で提案をしてほしいということでございました。これを受けまして、本県では、明日香村、桜井市、橿原市、この2市1村が提案をしていきたいという意向を表明されまして、県といたしましても、飛鳥藤原地域の史跡とそれを取り巻きます歴史的、文化的景観を対象に暫定遺産の候補に向けて提案をしていきたいと考えておるところでございます。それで、ただいま四者でもって共同提案書を作成しておるところでございます。共同提案でございますので、四者の合意を図りながら提案書を作成しておりますが、委員ご質問のちょうどコンセプトに当たる部分について、現在最終調整をしておりまして、間もなく、現在はもう提案の作成の最終段階に来ております。11月末が提出期限でございますので、間もなくまとめ上げるつもりでございます。
 以上でございます。

○久保田観光課長 2つ目のご質問でございます、「五感で楽しむ奈良」につきましてお答えさせていただきます。
 6月5日から、ご質問にございましたように「五感で楽しむ奈良」公募をかけております。12月末までという公募期間になっております。期間を長く設定させていただいておりますのは、できるだけ四季、季節感のあるものをたくさん集めようということで、期間をちょっと長く設定させていただいているということでございます。昨日現在で、大体1,300余り集まってございます。それぞれ、五感と申しておりますけど、第六感も募集しておりますので、それぞれの応募状況でございます。年明けまして2月ごろに専門家の目、フィルターを通しまして、優秀といいますか、特徴のあるものを選びまして発表しますと同時に、ホームページ上などで継続して掲載していきたいなという考え方でございます。年明けまして来年度以降は、当然こういう選んだものを組み合わせて旅行商品にしていこうと、我々の方で旅行商品にして企画会社でありますとか、旅行会社に売り込む道具にしていきたいと思いますと同時に、ホームページ上で展開することによりまして、個人客が自由に組み合わせて奈良への旅行、五感で楽しむ奈良の旅行を楽しんでいただこうという、そういう一助にしていただければなということで展開しておる次第でございます。
 以上でございます。

○三宅交流政策課長 西大寺駅のエレベータの件でございます。
 西大寺駅は、通勤・通学・観光等にとって重要な結節点でございまして、近鉄、あるいは奈良県においても、そのエレベータ設置の必要性というのは従前から認識をしているところでございます。一方、委員もご存じのとおり、西大寺駅の形状などに起因する増床の必要性とか、その費用負担の規模といった難しい課題があるところでございまして、ただ一方で、県としては重要な結節点であることから、従前から近鉄に働きかけを行ってきたところでございます。例えば直近では、先週11月20日に近鉄との間で鉄道網の整備にかかる連絡会を開催をいたしまして、その場で、バリアフリー法も踏まえ、平城遷都1300年記念事業の開催を待たずして、早急に設置が実現するよう強く要望したところでございます。このような県からの働きかけも踏まえまして、近鉄におかれては設置の方向で検討を進めているということでございます。ただ、事業化の時期、設置位置等については社内で検討中でありまして、現時点では未定とのことでございます。県としては、エレベータ設置に対する助成制度も活用していただきながら、早急に設置が実現するよう、今後とも引き続き近鉄への働きかけを積極的に行ってまいりたいと考えております。また、窓口はどこなのかというお尋ねがございましたが、鉄道駅のバリアフリー化、施設整備に対する補助制度につきましては、福祉部福祉政策課の所管ではありますけれども、鉄道等公共交通に関しては交流政策課の方で所管をしておりますので、交流政策課の方に窓口としてはご連絡をいただければ、福祉政策課と連携をとって進めてまいりたいと思います。

○福嶋平城遷都1300年記念事業推進局施設課長 1300年記念事業についてお答えさせていただきます。
 まず、1点目の会場計画について、どういう状況にあるのかというご質問でございます。文化庁とは、一昨年の平成16年11月から約2年にわたって継続的に協議を進めております。今年の11月までに12回の協議を重ねてきております。さらに文化財の適正な活用の観点から、有識者で構成する会場施設構造検討委員会や会場施設景観検討委員会を設置し、今年の夏には、会場計画における遺構・遺物の保護を図るための基礎資料を収集するため、文化庁の許可を得て、平城宮跡内のボーリング調査や地質内土質試験を実施しております。現在両委員会では、これらを踏まえ、専門的な見地から調査検討を進めていただいており、年内を目途に提言を求めていただくよう作業を進めているところでございます。このような文化庁との協議の進展の中で、平城宮跡の使用については一定の理解を得たものと認識しております。今後これらの提言に基づき、さらに文化庁と協議を進めながら、平成19年度のできるだけ早い時期に文化財保護法に基づく現状変更許可や、国有財産法に基づく使用許可を得られるよう努めてまいりたいと考えております。
 続きまして交通計画でございます。仮駅、パークアンドバスライド、歩道整備と、3点についてご質問ありました。まず、平城宮跡事業に関する交通計画のまず全体についてご説明させていただきたいと思います。平城宮跡事業では、約半年間で500万人、最終想定しております。現在、これらの参集者の平城宮跡会場への快適かつ円滑な交通アクセスを確保するため、土木部、企画部、県警本部で構成される交通計画部会と、平城遷都1300年記念事業協会が連携しながら、道路、鉄道を含む総合的な交通計画について調査検討を進めているところでございます。道路面に関しては交通部会において、奈良市中心市街地への自家用車流入交通量を抑制するためにパークアンドバスライド方式の検討が進められております。また鉄道面に関しては、宮跡近傍での仮駅設置とともに、ターミナル駅であり、最寄り駅でもある西大寺と宮跡会場を結ぶ歩行者動線の確保を有効な手段として検討を進めております。現在、交通部会及び協会が総力を挙げて取り組んでおる次第でございます。
 続いて仮駅につきまして、近鉄と文化庁の協議の状況はどうかという話、遺跡の保存への配慮はどうなるかというご質問についてお答えをさせていただきます。
 平城宮跡会場内への安全円滑なアクセスを確保するためには、定時性をもった大量輸送機関である鉄道利用促進は極めて重要であり、そのための有効な手段として、宮跡近傍での仮駅について、鉄道事業者である近鉄とも協議しながら検討を進めておる次第でございます。文化庁からは、宮跡近傍であっても、遺跡の保護と歴史的な景観との調和が必要であるとの意見もいただいており、現在、先ほど申しました会場施設構造検討委員会と会場施設景観検討委員会の中で、有識者により専門的な見地から検討していただいているところでございます。両委員会の提言は、年内のとりまとめを目途に作業を進めていただいており、その中で、仮駅についても遵守すべき技術指針や配慮事項等について示唆いただく予定でございます。これらの提言に基づき、引き続き文化庁との協議を進め、宮跡近傍での仮駅設置についても文化庁の理解を得ていきたいと考えております。
次に、財政シミュレーションについてでございます。歩道の整備、仮駅設置、パークアンドバスライド、これが全体事業費350億円の中に想定されているのかというご質問でございます。本年2月に協会で実施基本計画が決定されました。その中の来場者輸送の基本的な考え方として、鉄道利用促進とともにパークアンドバスライド等を適正に組み合わせて、道路、鉄道両面から、安全かつ快適な交通アクセスを確保するという考え方が示されておりますが、この段階での財政シミュレーションには、これらの交通対策費は含まれておりません。今後事業の進捗にあわせて全体資金計画を精査していく中で検討してまいりたいと考えております。

○東川道路建設課長 パークアンドバスライドの駐車場の候補地についてのご質問でございましたが、現在のところ、駐車場の候補地は決まっておりません。

○中西道路維持課長 西大寺からの歩行者動線についての質問でございまして、西大寺駅からの1300年の記念事業会場への歩行者動線につきましては非常に重要な問題ということで考えてございます。現在の西大寺駅における乗降客数や周辺道路の混雑状況を調査いたしまして、記念事業で平城宮跡会場を訪れると想定される歩行者数から必要な歩道幅員及び最適なルートについて検討しているところでございます。必要な歩道幅につきましては、記念事業推進局で検討されておられます仮設駅の設置と密接な関係がございますので、その検討状況を見極めているところでございます。なお、ルートの検討といたしましては、駅周辺の日常的な利用にできるだけ影響与えないよう、また会場への来訪者を安全かつ快適に誘導できるように歩行者のルートについて検討を行って、現在関係機関と調整を図っているところでございます。
 以上でございます。

○田中(美)委員 飛鳥藤原の世界遺産にとか、私のお勧め、五感で楽しむ奈良、これは皆さんが奈良のよさを光らせていこうということですので、大いに推進していただきたいと思っております。今の1300年記念事業の具体的な問題を検討していきますと、この大事な世界遺産、古都奈良の文化財を傷つけたり傷めたり、損なうのではという心配が大変あるわけで、そういう立場から私はこの問題についていろいろ質問させていただいているわけなんですよね。先ほど平城宮跡の活用、パビリオンをたくさん建てるということを含めて文化庁から一定の理解を得たものというふうにおっしゃいましたが、改めて、そこのところ確認をしたいと思います。一定の理解を得たという場合は、具体的にはどういうことを指すのか、お伺いしておきたいと思います。
 それからパークアンドバスライドの候補地が決まっていないということですけど、どのように探されたんですか。それで、なぜ候補地すら決まっていないのでしょうか。お聞きしておきたいと思います。
 それから仮駅の問題ですけれども、この仮駅につきましては、近鉄とはどういう話し合いになっておりますか。その財政的な面など考えますと、一般的には請願駅ということになると、ここにつくってくれといった側が持つというようなことになっていると思うんですけれども、その辺についてはどういうふうに思ってますか。駅をつくっていく場合、200メートルのホームというようなことになりますと、これは木造でというようなことですけれども、大体どのぐらいの予算が必要だと考えていらっしゃいますか、お聞きしておきたいと思います。この文化庁との協議は、まだこれからということですけれど、それはほぼいけるだろうというふうな見通しをもってやっておられるかと思うんですが、その辺の根拠について教えていただきたいと思います。
 それと西大寺駅からの歩道のことですけれども、検討しているのは、具体的にどこを検討していらっしゃるんですか、お聞きしたいと思います。仮設駅につきましても、それから歩道につきましても、パークアンドバスライドの駐車場についても、これは平城宮跡とのかかわりでいいますと、半年間使うもので、あとは撤去していくというものでしょうか。その辺についても聞いておきたいと思います。
 エレベータの設置のことですけれども、先ほどのお話をお聞きしますと、設置の方向で検討を始めているということですけれど、今までも、この設置は必要だと、重要な課題になっているのだということでしたが、今度設置の方向で動きだしているというのは、具体的に変化があってのことですか。今までとは違ってますか、今までのでしたら同じですので、何か変化がありますか、伺っておきたいと思います。というのは、具体的につくんだなと、つくように動いていっているんだなということでしたら、皆さんにお話はもうあると思うんですけれど、その辺について、もう少し具体的に教えてください。

○一柳平城遷都1300年記念事業推進局次長 少し多方面にわたっておりますので、すべてお答えできるかどうか、ちょっと不安でございますけども、できるだけ多く答えたいと思ってます。
 まず、平城宮跡の活用について、基本的に文化庁と合意形成を得ているその根拠を示してほしいというご質問でございます。基本的に、文化庁とは、先ほど課長の方から答弁させていただきましたように、継続して、過去12回の協議も重ねてきております。これは、ただ単に同じことをしゃべっているのではなしに、その都度、その内容についても具体的な内容になっていってると、ご理解いただきたいと思っております。どういう場所で、どれぐらいの規模でと、そういうような具体的な話になってきておるというところは、我々の根拠とさせていただきたいと、そういう協議の中で、先ほども答弁させていただきましたように、その遺構の保全とか保護とか、それから景観への配慮とか、そういうものに対する検討をきちっとしていただきたいということで、この委員会も設立させていただいたわけでございまして、そのための基礎資料を取得するというために、平城宮跡内でのボーリング調査も実は実施させていただいたと、そういう専門的な見地からの調査検討も加えながら、具体的にこの平城宮跡の活用について、具体的にどういうふうにしていこうかというようなことが、この協議の中で進められておるとご理解いただきたいと思っております。
 それから仮駅につきまして、近鉄と財源も含めまして、どういう協議をしておるかということでございます。委員お述べの請願駅につきましては、この前、10月の決算審査特別委員会だったと思いますけども、今井議員にもお答えさせていただきましたように、恒久駅というものを前提とした請願駅と思っております。その場合は公共的な目的もありまして、地元自治体等の負担で請願によって事業者が設置するという駅だというお答え方をさせていただきました。これは仮駅というんですか。我々はできるだけ費用も含めまして、できるだけ簡易な構造で、この駅を設置する、一時的な使用に耐えるというようなものを想定をしておりますので、近鉄とは、そういう技術的な面も含めまして、検討を加えていっているというところでございまして、その財源的な負担につきましては、そういう請願駅の例にはならわないかということを我々としては考えております。
 それと、平城宮跡会場と密接に絡みます歩行者動線等の整備なんですが、平城宮跡会場、2010年の約半年間、ここを会場として記念事業を実施するという計画でございますけれども、現在、2010年に向けまして、第1次大極殿正殿、それの完成が予定されております。そういう完成を見ますと、ここにたくさんの方々がその後も訪れるということも予想がされておりますので、できれば西大寺駅からの動線、いわゆる歩行者動線というものも非常に重要かなというふうにも理解しておりますので、その後も活用できるような整備をというようなお願いもしております。
以上で、私の方からの答弁終わらせていただきますけども、すべて入っていたか、また足らなかったら、おっしゃっていただけましたら。

○田中(美)委員 パークアンドバスライドの駐車場は、候補地もまだ決まっていないと、どういう条件のところを探していて、なぜ見つからないですかということと、西大寺駅からの歩道のことについては、具体的にどこを検討しておられますか。伺っておきたいと思います。それからエレベータのことも、お話まだ、お返事聞いておりません。

○東川道路建設課長 パークアンドバスライドの候補地についてですが、まだ決まっていないというお答えをさせていただきました。決まっていないというのは、探していないということではなく、今探しているところでございます。これにつきましては会場との間の距離、規模、交通需要などを踏まえて、会場計画とも密接に連携しながら検討、さまざまな検討をしているところでございます。

○三宅交流政策課長 西大寺駅のエレベータのお尋ねでございます。これまで関係者、必要性を認識しつつも、駅の形状に起因する増床の必要性とか費用の問題とか、そういったことから具体的な計画には至っていないということでございましたが、県からも働きかけをしてまいりまして、設置の方向で検討と、少し前向きなニュアンスのご回答をいただいたところでございます。具体的に、この課題が解決されたとか、そういうことではございませんけれども、近鉄におかれては、そのような課題を解決するために継続して検討していただきたいと思いますし、県としても協議を続けていきたいと考えております。

○中西道路維持課長 ルートにつきましては、先ほども述べましたように、駅周辺の日常的な利用にできるだけ影響を与えないよう、また会場への来訪者を安全かつ快適に誘導できるような歩行者ルートということで検討している状況でございます。
以上でございます。

○田中(美)委員 全く西大寺からの歩道については、具体的にはどの場所ということはまだ決まっていないということですね。

○中西道路維持課長 はい、そうでございます。

○田中(美)委員 それからもう1点、仮駅のできるだけ費用もかからないような形でということでしたが、大体どのぐらいの予算が必要だと考えておられますか。

○一柳平城遷都1300年記念事業推進局次長 技術的な検討を今している段階ですので、金額についても、その中で決まっていくものと思われます。

○田中(美)委員 今お話を伺いましたように、具体的には、まだ何も決まっていないというのが実態だと思います。とりわけ、来場者を誘導するという点では、パークアンドバスライドの駐車場も見つからないわけですよね、奈良の町自身が難しい、地域的にはもう張り付いていますので、それを解決していくというのは大変難しいので、努力していてもなかなか見つからないということだと思います。それから歩道につきましても具体的にまだ決まっていないということです。仮駅につきましては協会の方が具体的にここがいいんじゃないかということでは一応落ち着いたということだけれども、それが景観上、文化財保護上、それは妥当なのかということについては、まだこれから検討ということです。私は景観とか、文化財の検討が加えられて提言が出されたときには、それをまた県民にかけていただきたいと思うんですね、これでやろうと思うけれどもどうかというのは、ただ提言があったら、そのまますっといくというのではなくて、やはりその提言について県民の意見を聞いていただきたいと思いますが、その点についてはいかがしようとしてらっしゃるのか、伺っておきたいと思います。ですので、私はこの平壌遷都1300年記念事業の実施基本計画、これは抜本的にもう見直す時期に来ていると言わざるを得ないんですね。ここに全体スケジュールというのがありますよね。スケジュールで言いますと、会場計画といったら、もうこの4月から基本設計に入っているというスケジュールになっていますけれども、まだそういう段階ではありません。それから輸送計画についても10月から基本設計に入っておりますけれども、そういう計画になっているけれども、そうではありません。そういったことをいろいろ考えますと、これは本当に問題が山積みしているんです。
 しかし一方では、もう広報活動はどんどん進んでいる。私もこの間、文教委員会で東京に視察に行った後、1日向こうに残りまして代官山にも行ってまいりましたけれども、あるいはシンポジウムやフォーラムなどにはできるだけ行かせていただいて、皆さんがどんなふうに思っていらっしゃるかなということも聞かせていただいて学んでいるんですけれども、例えば大阪でありましたフォーラムでしたか、シンポジウムでしたか、そのときにも音楽家の谷村新司さんは、奈良はそのまんまがいいというふうにもおっしゃっていましたけれども、本当に奈良の何ともいえない、その醸しだす雰囲気がいいなというのは、ようく聞かせていただいていることです、いろんな人たちから。そういったことからしても、やはり今具体的に準備しようと思っても難しい問題もたくさんあるということで、やはり私は抜本的に、この平城宮跡をメイン会場にして500万人を呼び込んでいくというやり方については、これは見直す必要がある時期に来ていると思いますが、その点については、この前も聞きましたけれども、ここを会場にすることが意味があるんだとおっしゃいましたけれども、私はそうじゃなくても、奈良は大いに光らせる場所がありますので、メイン会場で500万人、あそこに呼び込めなかったら意味がないというふうな、そんな奈良じゃないと思ってますので、その点について聞いておきたいと思います。それで、幾らお金がかかっても、それはいいというような形で進んでいくということでいいのかということがありますよね。今奈良は、実際には総合周産期母子医療センターが未整備で、近畿で1県だけ未整備だということで、妊婦さんの命も救えなかったのかというようなことで、この奈良のことがいろいろ話題になった県でございますので、そういう点では、本当にそこで暮らす人たちが暮らしやすい、大事にされる、そういう奈良であって、そして観光客、来場者も安心して来ていただける、駅のバリアフリーなども本当に進んでいるというふうな奈良にしていただく必要があると思うんです。その点では、いろんな今、パークアンドバスライドの問題、歩道の問題、会場設定の問題、さまざまいまだに問題が山積みしてて、クリアできていないということについては見直すべきではないかということについていかがお考えでしょうか。それと、幾らお金がかかってもいいとはすべきでない。350億円プラス駅、プラス駐車場、プラス歩道の整備というようなことになったら、どれだけお金が要るかわからないですよ。今そういう点では本当に奈良県の財政も厳しいわけですから、その辺についても、私はずい分問題だと思っています。そのことについてお伺いしておきたいと思うのと、もう1点だけ、エレベータのことで、もう一遍お聞きしておきたいと思います。ということは、先ほど構造上難しいというようなことだったんですけれども、構造も触って、西大寺駅を整備するということに具体的に動きだしたということですね。難しいということではなくて、やれる方向で検討が始まった、明るい方向だと認識してよろしいですか。

○三宅交流政策課長 エレベータの件ですが、繰り返しになりますけれども、事業化の時期とか、設置位置について、あるいは方法については未定で、社内で検討中と、多分幾つかのアイデアで検討されていると思いますけれども、設置の方向で検討しているとお聞きをしております。

○谷川理事兼平城遷都1300年記念事業推進局長 今、田中委員の方からいろんなご指摘がございました。1つご理解をいただきたいのは、私たちが、この奈良の地、素晴らしい歴史遺産、さらに自然環境がある、この奈良の地を大切に思いながら、それでもやはり1300年という、その前の飛鳥から考えますと、1500年というんでしょうか、この奈良の地の素晴らしさを日本の国民の皆様方、さらに世界の皆様方に情報発信し、また体験していただき、奈良へ来ていただいて、いろんなところを見ていただく、これが非常に大事なことだと、そういう意味で、やはり1300年という記念すべき年に、平城宮跡も1つの会場にしながら、そこで、まさに平城京の中心の舞台だったわけですから、そこを会場としながら、奈良の素晴らしさ、日本の歴史の素晴らしさ、こういうものを皆さん方に訴えていくということは非常に大事なことであろうと考えております。そういうことによって、奈良のプレゼンスというんでしょうか、そういうものがますます高まっていくことになるんじゃないかと考えているところでございます。
 それと経費について非常にご心配のお話がございましたが、私たちは、この事業は、国家的事業というんですか、国民的事業を目指しながら、多くの人たちのご協力を得ながら、官民共同でこの事業を進めていきたいと考えておりまして、金が幾らかかってもいいという、そういう発想は持っておりません。やはり必要なことを最小限の経費でやっていくということでございますので、今年の2月時点での350億円という一定のシミュレーションはございますが、さらに文化庁との協議、さまざまな機関、さまざまな方々との協議を通じまして、必要な経費について精査を加えていくということは当然のことであろうと考えているところでございます。
 もう1つ、先ほど提言の話ございましたが、今までの議会、委員会でのご答弁でも申し上げておりますとおり、この両委員会の提言につきましては、いただいた時点で公表していきたいと考えておるところでございます。
 以上でございます。

○田中(美)委員 余り長くなってもいけませんので、これで終わりますけれども、私たちも、その点では奈良の良さを大いに皆さんにも知っていただいて、味わっていただきたいし、大事に思っている点については、私たちも思っているわけで、その立場からして問題が山積みだと、それについての認識が余りにも低いし、やはり無責任だなというのが率直な感想です。そういう点では、もっと世界遺産を預かる、奈良の素晴らしい景観や文化財を預かる県としては、もっと責任をもって、いろんな県民や多くの人たちの心配の声、懸念の声、これに応えて、見直すものはきちっと見直していかなければならないということを改めて求めて、質問を終わりたいと思います。

○岩田委員長 ありがとうございます。ほかになければ、これをもって質疑等を終わりたいと思いますが、よろしいですか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○岩田委員長 それでは、これをもって本日の委員会を終わります。ありがとうございました。