楽しかった夏休みも残りわずかになりました。子どもたちの夏休みの宿題はもう片付いたでしょうか。今回は、夏休みの調べ学習にも使えそうな「奈良県の農業」について紹介してみたいと思います。

  Q1:奈良県の耕地(田や畑)の面積はどのくらい?
  A1:奈良県の総土地面積369,100haのうち6.3%にあたる23,200haが耕地として利用されています。耕地面積は全国で44番目、耕地率は42番目です。奈良県は林野率が77%と全国で5番目に高く、県土に占める森林の割合が高い県です。山間部が多く農業に適した平坦な土地が少ないことが耕地率を低くしている要因の一つです。

  Q2:全国からみて生産量の多い農産物は?
  A2:ベストテン入りしているのは、小ギクの出荷量が33,400千本で沖縄についで第2位、柿の収穫量が28,300tで和歌山県についで第2位、ウメが2,870tで和歌山県、群馬県についで第3位、荒茶生産量が2,850tで第6位です。その他、イチゴが4,200tで第12位、輪ギクが13,400千本で第13位、ナスが7,940tで第17位、ホウレンソウが4,830tで第21位などとなっています。
  耕地率は低いですが、山の傾斜をうまく利用して、五條・吉野地域では柿やウメなどの果樹が、奈良市東部(旧月ヶ瀬村、都祁村を含む)や山添村ではお茶の栽培が盛んにおこなわれています。また、県西部金剛生駒山麓の平群町では小ギクが、葛城市(旧新庄町、當麻町)では輪ギクの生産が盛んです。奈良盆地の平坦部ではイチゴ、ナス、トマトなどの施設園芸がおこなわれています。

  Q3:奈良県内で作付面積の大きい作物は?
  A3:水稲が9,850haで第1位、第2位は柿で1,870ha、第3位茶800ha、第4位ウメ394ha、第5位ホウレンソウ365haです。

  Q4:奈良県内で産出額の多い農産物は?
  A4:米が117億円で第1位、第2位は柿で41億円、第3位イチゴ36億円、第4位生乳33億円、第5位茶(生葉+荒茶)31億円となっています。
  イチゴの作付面積は198haでベスト5に入っていませんが、面積当たりの売上が大きいので産出額では第3位に入っています。奈良県の農業産出額490億円の内訳を部門別にみてみると、野菜が27%、水稲が24%、畜産が17%、果実が13%、花きが10%、茶が6%で、京阪神の大消費地に隣接するという立地条件を活かして、さまざまな農産物が生産されていることがわかります。

  参考資料「奈良県の農産と園芸(奈良県農林部農業水産振興課H18.3月発行)」「奈良県農業の動き(近畿農政局奈良農政事務所編集、奈良農林統計協会H19.3月発行)」
  農業総合センター(橿原市四条町88、tel0744-22-6201)では、本日8月25日(土)10時から16時まで、「農と科学の体験広場」を開催しています。夏休みの自由研究のヒントになる実験や体験をいろいろ用意していますのでぜひお越し下さい。

奈良県農業総合センター 
普及技術課
経営農産係 係長 黒瀬 真

掲載日:2007年8月25日