今年は例年にないほど、暑い日が続いており、夏バテしている方も多いかと思います。
 暑い季節になると、体内の糖を燃焼させエネルギーにかえるビタミンB1が、他の季節の2~3倍消費され、不足気味となって、疲労物質(乳酸)がたまりやすくなり、夏バテの原因となるそうです。(ビタミンB1は汗や尿から排出されるため、毎日摂る必要があります。)  
 豚肉、うなぎはビタミンB1を多く含んでいるため、夏バテ防止の食材としてよく知られています。ビタミンB1を豊富に含む穀物の一つに小豆があり、豚肉のバラ肉に迫る量(100g中に0.45mg)が含まれています。小豆には、その他にも食物繊維やミネラルが豊富です。生活習慣病や老化の要因とされる活性酸素を除去する成分「ポリフェノール」も赤ワインの2倍近く含まれているそうです。
夏バテ防止のためにも、食事に小豆を含む料理・菓子を加えてみてはいかがでしょうか。
 奈良県では、東部山間の宇陀地域で、古くから「宇陀大納言」という特徴のある品種が栽培されています。
 「宇陀大納言」は、1950年代には県の奨励品種として400ha以上作付けされていましたが、収穫・選別作業に手間がかかるため、作付けが減少していき、宇陀市内で数件の農家が自家用として栽培するのみとなりました。その後、地域では国営農地開発事業により多くの造成農地が開発される一方、年々兼業化・高齢化による担い手不足、遊休農地の発生などの問題もあり、地域条件にあった土地利用型作物の導入が検討され、その一つとして小豆栽培が見直され、取組みがすすんでいます。
 「宇陀大納言」は大粒の明るいあずき色で品質評価も高く、現在、地域特産物として生産者とともに農業関係機関が協力し、生産拡大と品質向上に向けた取り組みを行っています。現在「宇陀大納言」の作付けは20haたらずですが、今後、奈良県産小豆「宇陀大納言」の文字を、菓子などで、ご覧になる機会もあることでしょう。

小豆コンバイン収穫

写真:小豆のコンバイン収穫のようす 

奈良県農業総合センター
普及研修部 普及技術課 
作物指導係 主査 夛田万幸

掲載日:2008年8月23日