平成22年度教育フォーラム

チラシ 「奈良県民教育フォーラム」を開催しました
    日時 : 平成22年11月27日(土) 12時50分~
    場所 : 奈良県橿原文化会館大ホール  
 「奈良県教育の日」の行事として、奈良県、奈良県教育委員会、奈良県警察の主催で「奈良県民教育フォーラム」を開催し、保護者の皆様や教育関係者など約1400名が集いました。
 教育委員会からの提言や取組報告、意見交流を通して、子どもたちとの向き合い方・関わり方を考えました。
司 会

 「奈良県ディア・ティーチャー・プログラム」の第2期生である上田智基さんと青木由香子さんが司会を務めました。来年度から小学生の先生になる予定の二人が、学校現場実習時の経験等も交えながら、さわやかに進行しました。
司会者
「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動の
がんばりをたたえて

 今年の夏も県内の幼稚園・保育所に通う子どもたちが、7月・8月の2か月間「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動に取り組みました。今年は人気のせんとくんも参加して、奈良県高等学校家庭クラブ連盟の高校生が、駅前で啓発キャンペーンを行いました。
 3つの約束をしっかり守れた子どもたちを代表して、桜井市立桜井西幼稚園の子どもたちに、山本教育委員会理事から賞状を贈り、がんばりをたたえました。
園児たち
 
オープニング

 ○吟詠剣詩舞 
     県立橿原高等学校吟道同好会
     県立榛生昇陽高等学校吟詠剣詩舞部

 全国高等学校総合文化祭・近畿高等学校総合文化祭でも活躍した両校の女子生徒が、「平城遷都1300年を祝う」と題した構成吟の舞台発表をしてくれました。
 李白の詩や万葉歌にのせて、遣唐使による文化交流や平城京の様子を、華麗に勇壮に表現してくれました。
吟詠剣詩舞

 主催者あいさつ

  奈良県教育委員会委員長 上野道善

  (概要) 私は、社会がどのように変化しても、子どもたちはかけがえのない社会の宝であることに変わりはなく、大人は慈愛に満ちた心で子どもを包み、子どもたちが将来、自分自身の力でたくましく生きていけるように、導き育てなければならないと思っています。
 子どもの教育に責任をもつ社会づくりを皆さまとともに進めていきたいと考えています。
上野委員長

  奈良県警察本部生活安全部長 井岡眞澄

  (概要)  奈良県の非行少年の現状については、量的には減少傾向にあるなか、質的には低年齢化と悪質化の傾向が顕著であると言わざるを得ない状況にあります。
 一連の対策の推進には、学校をはじめとした関係機関、家庭や各種ボランティアの皆さまの深いご理解と継続した協力が必要であります。官民一体となった活動により、次代を担う少年の健全育成になお一層取り組んでいただきたいと思っています。
井岡部長
フォーラム1部  教育委員会からの提言

「奈良県教育の課題と対応策~3年目に当たって~」
                                    
奈良県教育委員会理事 山本吉延
(概要)
 ・奈良県の子どもたちには、学習意欲、体力、社会性・規範意識の面で課題が見られる。
 ・学力・学習状況調査等の分析によると、学力と生活習慣(朝食、起床、家族とのコミュニケーション)や学力と規範意識(学校のきまり)には相関が見られる。
 ・幼児の運動能力・生活習慣等調査から、体力と生活習慣(運動機会、起床、一緒に朝食、規則正しい生活)にも関係があると言える。
 ・「子どもの規範意識向上推進委員会」委員長の森田先生によると、子どもたちの変化の背景には社会のプライベート化がある。人間関係の希薄化や社会の規範の揺れが起こっている。
・子どもたちにとって、親や教師、友達から「愛され認められている」という実感を持つことが必要。
 ・県教委では、「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動、学校支援地域本部、運動場の芝生化、「見直そう!家庭と学校協働プロジェクト」などを推進している。
 ・課題の改善には、家庭、地域、学校、関係機関との連携と協働が不可欠。一層のご協力をお願いする。
 ・皆さんが、それぞれの立場で子どもたちとの絆を結んで、できることからかかわっていただきたい。
理事 会場 提言
フォーラム2部  取組報告

「なら通学合宿」の取組 
          奈良県くらし創造部協働推進課長 上山幸寛
(概要)
 ・通学合宿とは、子どもたちが一定の期間家庭から離れ、地域の宿泊可能な施設において、ちがった学年の子どもたちが寝食を共にしながら宿泊生活を送って、学校へ通う取組である。コミュニケーション力や信頼関係の構築、基本的生活習慣の確立、仕事や役割に取り組む力の獲得が期待できる。
 ・実施後のアンケートには、「友達や地域の人に進んで挨拶をしようと思う」「家のお手伝いを進んでしようと思う」などの子どもの感想や、「自立させるよい機会である」「いろんな人に支えてもらって生活しているということを実感する機会である」などの保護者の声があった。
 ・家庭・学校・地域のそれぞれの教育力を生かした、子どもの「自立」を促す取り組みとして、さらに拡大を目指したい。協力をお願いする。

上山課長
スクールサポーターの取組
         
奈良県警察本部生活安全部少年課長 竹田昌司
(概要)
 ・近年の学校現場における暴力行為の発生率が非常に高いことを受け、少年問題を取り扱う生活安全課で勤務経験のある警察官OBを非常勤嘱託職員として採用し、教育関係者だけでは対処困難な学校内における少年の問題の解決に向けた支援を図ることを目的として、「スクールサポーター制度」を発足させた。
 ・配置された警察署管内の小学校、中学校、高等学校を巡回し、先生方と情報交換・協議を行い、学校の実情に合わせて、巡回活動、声掛け指導、被害防止教室の開催、街頭補導等を行っている。
 ・今後は、スクールサポーターの増員を図り、更なる教育現場、地域との連携を図り、児童生徒の育成に努めて参りたい。
竹田課長
フォーラム3部  参加者による意見交流 
奈良教育大学 小柳和喜雄教授をコーディネーターに、取組内容についての連携の在り方や今後の取組予定について、感想や意見を発表いただきました。
 会場からは、「家庭と学校協働プロジェクト」を推進するモデル校の取組紹介等がありました。
 最後に、小柳先生が、家庭、学校、地域、諸機関が連携して、子育てと自立支援のネットワークを作っていくことが大切であるとまとめてくださいました。

小柳教授
意見 三人 会場