●概要

 吉野山から大峰山、大台ケ原山に至る奈良県の山岳地帯と、南紀の海岸とを北山川で結んだ区域がこの公園で、その自然資源は、山岳・河川・海岸の変化に富んでいます。

 吉野山から大峰峯山脈を縦走する修行の道「大峯奥駈道」は「紀伊山地の霊場と参詣道」として平成16年7月に世界遺産に登録されました。

 この公園の北の端に位置する吉野山は、桜の名所・南北朝の歴史を秘めたところとして知られる古くからの名称地です。

 標高1,915mの八経ヶ岳(八剣山)を最高に稲村ヶ岳・山上ヶ岳など1,900m~1,500mの山々が連なる大峰山脈は、近畿の屋根とも称され、峻険な岩峰と深い渓谷からなる優れた山岳景観をつくりだしています。また、大峰山は、修験道の道場で、白衣の信仰登山者が多く、数々の行場があることで有名です。

 大台ケ原山は、標高約1,500mの準平原で、この上に広大なブナ林が残されています。この林は、現存する表日本型ブナ林として、わが国有数のもので学術的にも貴重なものです。

 また、日出ヶ岳等稜線部には大峰山脈のものとともにわが国の南限とされるトウヒ林が見られますが、近年複合的な原因による衰退が心配されています。

 この大台ケ原に源を発する大杉谷は、断崖と滝の連続する豪快な峡谷となっています。

 昭和36年に伯母峰峠から大台ケ原まで県営有料道路(昭和56年より一般道路に編入)が開通したことにより、毎年春から晩秋まで、登山をはじめとして一般的な風景鑑賞・ドライブ・自然観察などさまざまな利用でにぎわっています。

 大峰・大台の間を流れる北山川は、上流では早瀬激流と深い渕の連続する躍動的な渓谷であり、これに続く奥瀬と瀞八丁は北山川の消刻によって出来た深渕で、澄みきった水と岩壁奇岩が連なり素晴らしい景観を有し、志古からジェット船で探勝できます。 


吉野熊野国立公園の写真



●関係自治体

   吉野町  天川村  五條市  十津川村  川上村  上北山村  下北山村



●沿革

  昭和06年04月01日     国立公園法公布
  昭和11年02月01日
吉野熊野国立公園指定
  昭和15年01月01日
同上  特別地域に指定
  昭和32年06月01日
自然公園法公布
  昭和39年12月17日
大台ケ原集団施設地区指定
  昭和40年03月25日
洞川地区拡張指定
  昭和45年05月21日
吉野山地区特別地域指定
  昭和63年11月07日
公園区域の変更


公園計画の変更


特別地域の区域の変更


特別保護地区の区域の変更



●地種別面積(ha)

町村及び県

特別保護地区

特別地域

普通地域

公園区域

第1種

第2種

第3種

合計







吉野町

-

-

234

704

938

-

938

天川村

750

1,062

280

947

2,289

2,220

5,259

五條市

35

50

-

-

50

1,187

1,272

十津川村

134

680

7

28

715

1,284

2,133

川上村

39

104

-

485

589

2,173

2,801

上北山村

1,847

396

112

397

905

8,915

11,667

下北山村

670

405

690

-

1,095

5,478

7,243

小計

3,475

2,697

1,323

2,561

6,581

21,257

31,313

三重県

885

615

1,738

2,391

4,744

11,353

16,982

和歌山県

115

493

2,149

1,813

4,455

6,933

11,503

合計

4,308

3,767

5,272

6,748

15,787

39,703

59,798