私たちのチャレンジ

~フェアトレードのことを一人でも
多くの人に知って欲しいという
 気持ちで頑張っています~
 
  フェアトレードショップ「きらら」  オーナー
  平井直子さん
 (斑鳩町在住)

フリーマーケットの活動が、自宅でカフェという漠然とした夢につながり、
さらにフェアトレードとの出会いにより専門店オープンにつながりました。

-フェアトレードと出会うきっかけは?-

2003年の夏、たまたま届いたリユース封筒(宛先を換えて何度でも使える)に興味を持ち、販売元に問い合わせると、フェアトレード活動をしている団体だったんです。 その団体は衣料、雑貨を主に取り扱っており、発展途上国の人たちを公正な賃金で雇い、製造工程から指導し、作られた商品を公正な価格で販売するという団体でした。
先進国と途上国の人々が対等な取引をめざすフェアトレードは、流通ルートが明確で、対等なパートナーシップでビジネスができます。そのコンセプトと商品の手作りのあたたかさに共感し、1年間に50万円の仕入れが条件でしたが、とりあえずやってみることにしました。
実家が商売をしていたので、知らないうちにそのDNAを受け継いでいたのかもしれません。

-フェアトレード専門店オープンまでのみちのりは?-

某メーカー結婚退職後、販売等のパート経験。
出産後、子育て仲間でフリーマーケットをし、こども服や手作りクッキーなどを出店しました。長男がぜんそくだったので、素材にこだわって作ったところ注文も受けるようになりました。
自宅でカフェとかできたらなあと思っていた頃、フェアトレードに出会いました。
2003年秋、自宅の1室で週1回のマーケットを開始。
たくさんの人にフェアトレードの商品を知ってもらいたいと、商品を扱うようになりました。扱う商品は衣料や雑貨、コーヒーや紅茶、チョコレートなどの食品です。
マーケットやクッキーの注文販売やパート、こどもの小学校や地域の役員活動を掛け持ちしつつ忙しい毎日を送りました。
2006年秋、奈良市男女共同参画センターの女性のための起業セミナーを受講し、経営のノウハウを学び、チャレンジショップ(センター内でショップを開く)で半年間、経営の経験を積み、2007年の夏に自宅の1室を改装し、フェアトレード専門店としてオープンしました。
夫は「無茶はしないだろう」と私を信用して見守ってくれますし、二人の息子は「駄菓子屋さん」がよかったなと言いつつも応援してくれています。

-これからの目標は?-

「ゆっくりとお茶を飲みながら、お話をしながら商品を見ていただける」そんな空間をこれからもつくり続けていきたいです。
またホームページでも商品が見れるようにしています。
夫の収入があり、お店の利益が即日々の生活に影響するということはありませんが、起業家としての自立も考えて、アロマテラピーの資格も取り、環境に優しいスキンケア商品の販売と共に、ケアなども一緒にできるようなサロンもできればと思います。
定期的にお店に来てくださる方もおり、もう勝手に店を閉めれなくなったなと思います。
また、お客さまから得た情報を必要なお客様に提供するネットワークづくりも大切です。
将来、フェアトレードでまちおこしができないかと仲間と勉強会をしています。
日本ではフェアトレードの知名度は低く、社会的起業として地域が一体となって取り組んでいければと思います。


平井さんから女性へのチャレンジメッセージ
 
確固たる目的に向かって前進するのも大事
ですが、女性の場合、家庭の事情なども
からんでなかなか思うようにいかないと思うことが多いと思います。
柔軟にその時できることを見つけること。
動きが取れなくても常にアンテナを張り巡らせること。
最短距離で目的に達しなくても、回り道が幅を与えてくれることもあります。
踏み出すタイミングを常に図ることも大事かなと思います。
日々の生活の中で夢を埋没させないように、自分磨きをすることも大切な一歩だと思います。頑張ってください! 

 

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