A:身体障害者手帳(医師の診断と本人の申請によって交付)には、障害の程度によって1級から6級までの等級があり、一般的に1、2級の人が「重度障害者」と呼ばれています。
1級の級の方は、視覚に依存する歩行は不可能であり、白杖などが必要となります。読書についても点字や録音図書を使用することになります。
なお、同じ1級でも明るさを感じる明暗弁や大まかな動きが判る手動弁または、粗大な形が判る指数弁などの方がおり、全く視覚を持たない全盲の方とでは、日常生活において大きな差が生じます。
2級の方は、視力障害、視野障害ともに慣れた所では白杖を使用せずに歩行ができます。視力障害の方の読書は、拡大読書機などの使用は困難であり、点字や録音図書を使用することになります。
3級、4級の方は、視力障害、視野障害ともに、白杖なしでかなり自由に歩行ができます。また、視力障害の方は、新聞などの小さな文字の読書は支援機器を使用しないと困難ですが、拡大文字などの書籍は読むことができます。
5級、6級の方は、視力障害、視野障害ともに、問題なく通常に近い歩行ができます。
また、眼鏡などを使用して近くのものを読むには問題はないが、駅構内の時刻表や料金表などを読むことは困難です。
なお、上記で述べた障害特性はごく一般的なもので、それぞれの方の障害の重複や程度あるいは、生活環境などにより大きな違いが生じます。