-知事から職員に向けてのメッセージを、県民の皆さまにもご覧いただきます。-

「漢方のメッカ推進プロジェクト」について
          (職員向けメールマガジン 平成25年9月20日号掲載)

◎漢方のメッカ推進プロジェクトについてti

 漢方を日本でもっと発展させようというプロジェクトに取組み始めました。
奈良県は漢方にゆかりが深く、推古天皇の時代に薬草が伝わりました。奈良県が漢方のメッカになるように、「良質な薬草を安定して栽培する」「薬草を生薬に加工し、健康の薬として使う」という2つの分野を推進しようと思っています。
 このような取り組みを奈良県を中心に推進しようという願いが「漢方プロジェクト」です。慶応義塾大学の渡辺賢治教授にご協力いただいています。神奈川県も熱心だということ
で、神奈川県と奈良県で漢方の推進をしようということにな
っています。

◎生薬の研究と健康づくり

花 まず、栽培に力を入れようと考えていますが、栽培には手間がかかりますし、農業人口も減っています。良いものを作るために品種改良をし、さらに栽培方法も効率化することで、手間のかからない生薬を作る研究を続けたいと思っています。トウキやシャクヤクといったよく使われる生薬を効率的、安定的に作っていきたいのですが、いい種苗を作るために農業総合センターの研究活動の分野をそちらに向けたいと思っています。
 次に、できた生薬をどのように使うのかということがあります。医療用に使っている漢方もありますが、体質に合ったものを使ったり、薬を併用するなど色々な使い方があります。また、漢方は効果が出るには時間がかかりますが、副作用は少ないという面もありますので、常備薬的に使うこともできると思います。漢方を使った健康維持というのも大事な分野になると思います。
 また、薬以外にも化粧水など、漢方にある健康に良いものを活かすこともできると思います。
 県立医科大学でも漢方を使う方向で研究を始めています。この病態の人にはこの漢方が良いですよ、といったふうに処方していただき、その効能がどうだったのかという治験を集め、認識してもらう普及活動も必要だと思います。

◎いろいろな種類の薬花

 外交官でインドネシアに駐在された方が、奈良の薬が消化器系に良かったと言っておられました。現代では血管にダメージのある病気もあるので、血液にいい薬があれば良いし、あるいは糖尿病に効く薬、例えば運動の効果がより効果的になるような薬があっても良いですね。
 食材に入っているものが凝縮されている薬もあります。食は大事ですから、薬膳料理になっても良いと思います。昔の人は、よく薬草を煎じてお茶にして飲んでいましたね。健康に留意して、口にいれるものを選ぶことも大事かと思います。

◎奈良県がこれから目指すもの

 この度、漢方の産業化を推進するため、漢方産業化推進研究会から国家戦略特区に提案しました。研究会は奈良県の漢方推進顧問に就任していただいている慶應義塾大学の渡辺賢治教授や神奈川県、民間企業で構成されています。国家戦略的にどのようにみていただくかはこれからの話になりますが、奈良県も積極的に貢献していきたいと思っています。