平城遷都1300年アジアコスモポリタン賞とは

      「平城遷都1300年記念アジアコスモポリタン賞」は、東アジア域内における文化面、経済面での地域統合、域内の格差是正、持続可能な成長社会形成を主眼に2012年に創設され、質的に充実した東アジア共同体形成に資する優れた活動を行った個人・団体に対し、国籍を問わず、本賞発案の地、奈良県において原則2年に1回、贈呈するものである。                                

 
  大賞 マンモハン・シン 前インド共和国首相      
 1932年生。前インド共和国首相(2004年~2014年)。1948年パンジャーブ大学経済学部卒業。
オックスフォード大学ナフィールド・カレッジにて博士号取得。大蔵大臣を初め、数々の要職を歴任。1991年から上院議会議員。2014年秋、桐花大綬章を受章。
 多民族国家インドをアジアと連結させ経済成長に導いた原動力 
シン博士は激動のアジアにあって半世紀にわたり発展の基礎となる平和と安定、経済成長と格差の縮小に尽力した。そして持続可能な社会的成長の確立への途を拓く先駆者としての比類のない貢献に対してアジアコスモポリタン賞大賞が授与された。博士はインドの指導者として地球上のモデルとも言うべき、最大の多民族、多言語、多宗教の高度民主主義国家を律してきた。東アジアサミットという場の具現化に尽力した博士の高い志と人格を大いに賞賛するものである。
 
 
 
経済・社会科学賞 ピーター・デーヴィッド・ドライスデール オーストラリア国立大学名誉教授
 ニューイングランド大学経済学部卒。オーストラリア国立大学にて博士号を取得。専門分野:東アジア経済論、日本経済政策論、国際貿易政策論。2001年旭日中綬章を受章。
 アジア太平洋における経済発展と経済統合の推進役

アジア太平洋経済協力(APEC)の発足と発展への学術的な大きな貢献を始めとした、アジア地域にかける経済連携の推進に関する長年の功績を称え、アジアコスモポリタン賞経済・社会科学賞が授与された。国際貿易・経済政策と外交、東アジア経済、オーストラリアとアジア太平洋との経済関係および直接投資等に関する長年の博士の研究はオーストラリア、東アジア、太平洋地域の政策に大きな影響を与えてきたことは特筆に価する。

 
 
 
経済・社会科学賞 ワン・グンウ シンガポール国立大学上級教授/オーストラリア国立大学名誉教授
 他にリー・クァン・ユー公共政策大学院役員会会長等の要職にある。主に華僑、華人の移民について研究している歴史学者。1994年福岡アジア文化賞受賞。
 異文化交流と教育の重要性を広めたアジア随一の学者・歴史家

アジアに焦点を当てた学術研究および教育活動と異文化交流の重要性を認知した功績を称えアジアコスモポリタン賞、経済・社会科学賞が授与された。博士は今日のアジアにおいて、アセアン経済発展の一翼を担う華僑を含む中国移民の活動の研究と中国および東南アジアの文明化研究の第一人者である。また香港大学学長をはじめ世界各国の大学・組織で枢要なポストを歴任してきた博士は教育者としてもその足跡を残している。博士が尽力したこれらの功績は将来の幾世代にわたって道標とインスピレーションとなることが期待される。

 
 
 
文化賞 宝塚歌劇団 
 1914年に兵庫県宝塚市で初公演を行って以来、今日も人気を集める未婚の女性だけで構成された歌劇団。現在では年間公演数約1,300回、観客動員数約250万人を誇る劇団となり、2014年には100周年を迎えた。
 アジアの発展に不可欠な女性の持つ可能性を深く追求し、体現する歴史ある歌劇団

アセアンの文化共同体形成に向けた最優先課題である教育と女性の社会進出を体現している宝塚歌劇団に対して第2回アジアコスモポリタン賞文化賞が授与された。女性のみの歌劇団として、男性の役割も女性が演じきることで、男女の能力における平等、女性の持つその可能性を深く追求し、多くの女性に夢と感動、社会進出に対する勇気を与えてきた業績は唯一のものであり、模範たるに値する。アジアを含む海外展開をより積極的に展望している中で、この劇団の価値観が広く共有され、女性の積極的貢献による持続可能な東アジア共同体を構築する礎となることを期待する。
 

 

 
文化賞 リティー・パン 映画監督
 カンボジアの映画監督。強制労働収容所で家族を失いながらも生き延びる。「消えた画 クメール・ルージュの真実」は2013年カンヌ国際映画祭「ある視点賞」を受賞。ボファナ視聴覚資産センターの創設メンバーの一人。
 人間の尊厳を見つめなおしアセアン市民としてのアイデンティティを問うた映画監督
東アジア共同体という遥かな理想の形成への文化的貢献から第2回アジアコスモポリタン賞文化賞は映画監督、リティ・パン氏に授与された。氏の代表作である「消えた画 クメール・ルージュの真実」は、人間の尊厳を根底に置き、その存在理由を否定したクメール・ルージュの虐殺という悲劇を真っ向から捕らえた。その作品の気高さと手法の斬新さ、作品の背後に存在する含意は、絶望の中にも存在するアジアの英知というべきものに光を当てた。アセアンが共同体形成に向けて重要な時期を迎えるにあたって、彼の業績は各国に原点に立ち戻り、困難に立ち向かう勇気を与え、それを鼓舞するものである。
 
詳しい受賞理由 

アジアコスモポリタン賞 受賞記念奈良フォーラム




受賞記念フォーラム

2014年12月21日(日)13:30~17:20

13:30~14:40

第2回 平城遷都1300年記念アジアコスモポリタン賞 授賞式


14:50~17:20

アジアコスモポリタン賞 記念フォーラム

● 基調講演:「アジアの世紀」

 

 

     

       

二階 俊博 衆議院議員    

1939年2月17日生 中央大学法学部卒業 所属政党 自由民主党 衆議院議員11期目
運輸大臣・北海道開発庁長官(小渕内閣、森内閣)、経済産業大臣(小泉内閣、福田内閣、麻生内閣)、自民党総務会長、衆議院予算委員長を歴任。現在、自民党総務会長(3度目)、自民党国土強靭化総合調査会長、(一社)全国旅行業協会会長

 

 
●受賞記念メッセージ
 大賞 マンモハン・シン (前インド共和国首相)
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●受賞記念プログラムI:経済・社会科学賞対談「アジアの世紀到来か?経済と歴史からの視点」

ピーター・デーヴィッド・ドライスデール(オーストラリア国立大学クロフォード公共政策大学院名誉教授兼客員フェロー)
ワン・グンウ(シンガポール国立大学上級教授)
モデレーター:木村 福成(東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)チーフエコノミスト、慶應義塾大学経済学部教授)
                      

東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)チーフエコノミスト。慶應義塾大学経済学部教授。1982年に東京大学法学部を卒業後、1991年にウィスコンシン大学経済学博士号を取得。専門は国際貿易論、開発経済学。

                                                                          
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●受賞記念プログラムII:文化賞1
 宝塚歌劇団
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●受賞記念プログラムⅢ:文化賞2
リティー・パン(映画監督)
インタビュアー:岸野 令子(映画パブリシスト)
 
                  

                            

映画パブリシスト、映画配給会社代表。日本における海外の映画作品、主に単館系作品の宣伝にたずさわる。「世界中の素晴らしい映画作品を日本で紹介する事が自分の仕事」と思っている。リティー・パン監督作品「消えた画 クメール・ルージュの真実」も岸野氏の宣伝作品。     

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教育プログラム「特別講義」

2014年12月22日(月)9:00~10:30

天理大学「 東南アジアと国際関係」 講師:ワン・グンウ
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奈良女子大学「 Making a Memory 記憶をのこすということ」 講師 : リティー・パン



主催:
奈良県 東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)
奈良県 ERIA アジアコスモポリタン賞受賞記念奈良フォーラム

協賛:ANA

お問い合わせ

国際課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
国際交流係 TEL : 0742-27-8477
東アジア連携係 TEL : 0742-27-5821