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 近年、奈良県の森林環境は、林業を取り巻く厳しい世情や森林所有者の林業経営意欲の薄れなど、その管理を巡って多くの問題や課題を抱えています。一方、急峻な地形や森林の所有形態など、林業において日本と共通点の多いスイス連邦共和国(以下、スイス)では、環境面と経済面を両立させながら持続可能な林業を行う森林管理のしくみが確立しつつあるといいます。
 こうしたスイスの森林管理の制度や考え方を奈良県の森林・林業・木材産業に応用するためにはどのような取り組みが必要なのでしょうか。昨年6月にスイスの現場フォレスターを交えて実施した現地研修会に引き続き、今回は行政の面からスイス林業に深く携わった上級フォレスターをお招きしての交流会を開き、今一度そのあり方について模索したいと思います。

スイス 上級フォレスター紹介

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 ヴァルター・マルティ 氏
 (Mr. Walter Marti)

 1951年生まれ。スイス連邦立チューリッヒ工科大学林学修士。
ベルン州エメンタール地区(※)の上級フォレスターとして、32年間勤め上げた。
 ベルン州リースのフォレスター養成学校の講師も務めており、同州ツォリコフェンの専門大学設立時には林学科創設に貢献した一人でもあるなど、スイスにおいても著名なフォレスターのひとり。
 海外での経験も豊富で、早期退職の後は発展途上国を中心に広域で活躍、数々のプロジェクトに参加している。植生や社会制度の異なるどんな国のどんな状況下でも適切なコンサルティングを行える。

(※)エメンタール地区
 様々な種類・大きさの樹木で多層林を構成する、目指すべき林業(森林管理)を実現している森林。1ha当たり約500m3程度の蓄積量を永遠に変えないまま、木材を生産し続けている。
 毎年どれくらいの資源が成長し、その成長分をどの木で伐るか決定していくというシンプルな林業形態。しかしながら、そこには、新しい成長を誘導することができるとともに、商品として利用できる木を選木するという科学的な技術、経済的な知識が必要。



 開 催 概 要

 

■ オープニングフォーラム ~私たちがスイス林業から学ぶべきことは何か~ ■

◇概  要◇

スイス上級フォレスターとの交流会に先立ち、森林の管理をテーマに討論会を実施。

◇日  時◇
平成28年2月16日(火) 13:30~16:00(受付開始12:30)

◇場  所◇
あるぼ~る イベントホール(奈良県桜井市粟殿355番地)

◇対  象◇
森林の管理に関心をお持ちの方(定員:100名、参加費無料)



■ スイス森林管理有識者交流会 ■

◇概  要◇
地域の森林管理をテーマに、ワークショップ形式でスイス上級フォレスターとの交流会を実施。

◇日  時◇
平成28年2月18日(木)・20日(土)
各日10:00~16:00 (昼休憩1時間含む)

◇場  所◇
18日(木):曽爾高原ファームガーデン さくらの館(奈良県宇陀郡曽爾村太良路839)
20日(土):川上村林材会館(奈良県吉野郡 川上村大字迫1335-9)

◇対  象◇
何らかの形で、それぞれの会場となる地域の森林・林業・木材産業に関係する方々(行政職員、森林組合及び林業事業体の経営者、現場技術者、自伐林家、学生、各種団体、地域おこし協力隊 など)
(定員:20名、参加費無料)



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農林部 森林整備課 森林環境管理係


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