企画展 ー錦絵誕生250年ー 

浮世絵版画 美の大世界

 

2015年10月10日(土)~12月6日(日)

 「錦絵」とは、一つの作品に対して彩色用の版木を何枚も用い、美しい色彩や質感を表現した浮世絵版画のことです。下絵を担当した浮世絵師と版木の彫り師、摺(す)り師が力を出し合って作成した錦絵は、江戸時代の人々はもちろんのこと、欧米のジャポニスムの画家など外国の人々、そして現代の私たちにも驚きと喜びを与えてくれます。

 明和(めいわ)2(1765)年から翌年にかけて、江戸では俳人などの間で大小暦(だいしょうれき)(大小または絵暦(えごよみ)とも。一年間の大の月と小の月を短文や絵の中に示した摺物(すりもの))の交換会が行われました。各人が趣向を凝らして大小暦を制作する中で多色摺り(たしょくずり)の技法が洗練され、この技法を用いて「東錦絵(あずまにしきえ)」として売り出したのが錦絵の始まりとされます。以後、錦絵の技術と表現は更に磨かれ、浮世絵版画の隆盛をもたらしました。

 今年平成27年は、錦絵元年とされる明和2年から250年目にあたります。この記念すべき年に、当館が誇る写楽・北斎・広重らの作品や、充実したコレクションで知られる和泉市久保惣記念美術館の作品を展示し、多彩で斬新な浮世絵版画の美の大世界をご覧いただきます。

主催:奈良県立美術館
後援:NHK奈良放送局  奈良テレビ放送株式会社 株式会社奈良新聞社 西日本旅客鉄道株式会社 近畿日本鉄道株式会社 阪神電気鉄道株式会社 奈良交通株式会社   奈良県商工会議所連合会 奈良県商工会連合会 奈良県中小企業団体中央会 株式会社南都銀行 (一社)日本旅行業協会 (一社)全国旅行業協会 (一社)国際観光日本レストラン協会 (一財)奈良県ビジターズビューロー  (公社)奈良市観光協会 奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合

 

文化の日特別講演会 11月3日(火・祝)

「錦絵誕生と鈴木春信」

講師:大和文華館館長・あべのハルカス美術館館長 浅野秀剛 氏

学芸員による美術講座 11月23日(月・祝)

「歌川広重「名所江戸百景」について」

学芸係長 稲畑ルミ子

学芸員によるギャラリートーク

10月17・24・31日、11月7・21・28日、12月5日(いずれも土曜日)

ボランティアによる展示解説  ご希望の方はお申し出下さい。
木版摺り体験コーナー  1階ギャラリー前スペース(開館時間中)

2枚の版木((すみ)(はん)(いろ)(はん))を使って木版画の摺りを体験できます。館蔵の(おし)(ぐま)(歌舞伎役者の舞台化粧を絹などへ写し取ったもの)をモチーフにした版木をご用意します


 

天理市・桜井市による連携展示

当館1階 ギャラリー・第6展示室  観覧無料

~歴史文化との出会い 記紀・万葉の時代からの大和の古道「山の辺の道」を辿る~

  本展では江戸時代の街道や宿場町を描いた作品も展示することから、同じように人々が 行き来した、記紀・万葉の時代からの大和の古道「山の辺の道(やまのべのみち)」の魅力を紹介します。

 川端康成氏をはじめとする多くの文化人の揮毫による万葉歌碑の原書や拓本、美しい風景の写真などの展示を通し、いにしえ人の情景へと誘います。また、「最新技術による4K映像」「万葉講話」「万葉衣装体験」等も計画しています。