(挨拶の概要)

  平成28年仕事始め式
                                                              平成28年1月4日 第1会議室

 

 皆さん、明けましておめでとうございます。
 年頭を迎え、気持ちを新たにしていただいていることと思います。

 年末から、買いためてあった本を読みましたが、その中に「島左近清興(しまさこんきよおき)」(以下、島左近と表記)について書かれた本がありました。島左近は、平群の筒井順慶の元で家老のような立場にあった人で、松永弾正が織田信長に滅ぼされた信貴山城の戦いがあった時代の人物です。
 先日、春日大社にまいりますと、島左近が寄贈した灯籠があり、そこには「島左近清興 天正五年寄贈」と記されていました。天正5年は秀吉が毛利攻めに向かった年で、天正10年には本能寺の変がありました。島左近も「春日大明神」の旗を立て、出陣したということが本に書かれています。
 奈良には、このような由緒のある歴史、物語に描かれるような史実が多くあることを、本を通じて再発見しました。このことを仕事に結びつけて、このような地域資源を今の時代、地方創生に役立てることは出来ないだろうかと考えておりました。
 氷室神社は氷の神様ということで有名であったのですが、かき氷と氷室神社を結びつけて通年営業のかき氷店を開業するなど、地域ビジネスとして発展させている事例があります。全国にも平家落人(おちうど)のまんじゅうとか、桃太郎のきびだんごなど地域の伝承に結びつけた土産物や、葵祭などのお祭りといった地域ビジネスがありますが、奈良はこれまで地域の資源に手を付けず、大事にしまい込んできたように思います。
 氷室神社のかき氷のように、世の中の人に喜んでもらえる地域資源活用のあり方を考えつつ本を読んだ次第です。思えば、(今年新たにスタートする)「大立山まつり」も、本県の由緒ある地域資源に目をつけた事業といえます。奈良時代から、この地で時代時代に展開されてきた物語に思いをはせつつ、新しい物語を創っていきたいと思います。

 本年もよろしくお願い申し上げまして、新年の挨拶といたします。