せんとくんマガジン:vol.3

行基像の画像

近鉄奈良駅前の広場は人々の待ち合わせスポットになっています。
そこにこちらの行基(ぎょうき)像が立っていることは多くの方がご存知だと思いますが、どんな性格だったのかや、偉業の内容、さらにはなぜ東大寺大仏殿に向いて立っているのかまで知っている方はどのくらいおられるでしょうか?

今回のせんとくんマガジンは、行基さんを詳しくご紹介します(^^)


なぜ、行基像は東大寺大仏殿に向いて立っているのか?

その疑問を解消するためのヒントは、奈良市内の喜光寺にありました。

喜光寺の外観
721年に行基さんによって創建された喜光寺

夏には蓮の花がキレイに咲く喜光寺
夏には蓮の花がキレイに咲きます

東大寺大仏殿と似ている喜光寺の本堂

喜光寺と東大寺大仏殿の比較画像
東大寺大仏殿と似ている喜光寺の本堂…なぜ?

喜光寺の高次喜勝副住職

喜光寺の高次喜勝副住職にお話をお聴きしました

この本堂は「試みの大仏殿」と呼ばれていて、ここで試されてから本番を東大寺でつくられたので似ています。
聖武天皇から東大寺建立の手伝いをしてほしいと言われ、行基さんが招かれ、お手伝いをされました。



行基さんの性格は?どんな人だったのか?

行基菩薩坐像

喜光寺の高次喜勝副住職からのお話

「菩薩」というのは仏さんのお名前なんですが、行基さんは仏さんのような人だった、慕われていたということです。

行基さんは、今で言うと慈善事業というんですかね、道や橋をつくったり。また当時は国の仕事で遠方から都(奈良)に働きにくる人のために食事や寝るところを提供する「布施屋(ふせや)」と呼ばれるものも建てられました。
そういった活動をされていたのでみんなから菩薩と尊敬され愛されたんでしょうね。


弾圧にも負けず、民衆に教えを説いた行基さん

行基菩薩坐像

喜光寺の高次喜勝副住職からのお話

奈良時代の日本の仏教は「鎮護国家」という考え方でした。これはお寺でお祈りするのは国のためであって、個人の悲しみを癒すためにお経はあげないとされていたんです。国のことを一生懸命祈ることで国民みんなが幸せになりますよという考え方でした。

そんな中、人々に教えを説き、人々のために道・橋・寺をつくったりしたので、朝廷から「小僧 行基 仏教の教えに反し、人々を惑わそうとしている」と弾圧されたんです。

それでも民衆に教えを説き続けた理由は、お母さんの存在にあると私は思っています。

40歳から45歳までお母さんの看病をするために行基さんは生駒の山にこもります。伝記によると、45歳の時に苦行をおこなったとあるので、その時にお母さんの死と向き合ったと思われます。

仏教とはなんのためにあるのか、個人の人々の悲しみを癒して救うためにあるんじゃないのかと考えられたのでは。


奈良の大仏、大仏殿の建立という偉業

東大寺の大仏

喜光寺の高次喜勝副住職からのお話

聖武天皇は民衆を意識されていたと思います。民衆に教えを説く僧侶はそれまでほとんどいなかった。民衆目線の行基さんのような考えが人々を幸せにできるのではないかと考えられていた。

聖武天皇は、大仏建立の詔(みことのり)のなかで「一枝の草、一把の土を持ってきた人 どんな人であっても手伝ってもらいなさい」と言われています。
そういう思いをもたれていた聖武天皇と、行基さんのお2人がいたからこそ、あの東大寺の大仏は完成したのではないでしょうか。

みんなに愛された大仏さんだからこそ、火事にもあい、戦争にまきこまれても、みんなが直して直して残った。
「大仏様」じゃないんです。大仏さん、行基さんと親しまれて呼ばれるんです。
この「さん」にすごく愛情がこもっていますよね。

東大寺の大仏


奈良の大仏建立に尽力した行基さんですが、その完成を見届けることなく亡くなりました

近鉄奈良駅前の行基像

昭和45年にこれらの偉業を称え、当時の人たちが東大寺大仏殿に向かって行基像を建てました。
像の立つ広場は「行基広場」と呼ばれ、今も奈良の人たちに親しまれています。


この様子は動画でも見ることができます

平成28年4月26日の火曜日に奈良テレビで放送された「せんとくん通信」でもこの内容を動画で見ることができます(^^)

地域情報発信テレビコーナー「せんとくん通信」へのリンク先



(記事投稿者)
奈良県庁広報広聴課
放送制作係 辻本
電話番号 0742-27-8056

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