第9回定例会議(平成29年9月12日開催)

開催概要

議決事項

1

奈良県公立学校優秀教職員表彰選考委員会の選任について <教職員課>

2

奈良県指定文化財等に係る文化財保護審議会への諮問について <文化財保存課> 

全て、非公開で審議されたものです。

報告事項

1

 平成30年度使用高等学校用教科書の採択について
・資料1(平成30年度使用教科書選定状況一覧)及び資料2(奈良県立高等学校33校分)の114ページまで(pdf 2410KB)
・資料2(奈良県立高等学校33校分)の115ページから最終(奈良県立特別支援学校8校分)(pdf 1989KB)
<学校教育課>
 

その他報告事項

 1

 平成29年度全国学力・学習状況調査の調査結果の概要について(pdf 2464KB) <学校教育課>

 2

 平成30年度奈良県立特別支援学校幼稚部・高等部入学者募集要項について(pdf 209KB) <学校教育課>

 3

 第60回奈良県学童水泳記録会実施報告(pdf 416KB) <保健体育課>

平成29年度第9回(定例)教育委員会議事録(テキスト版)

概要


<開会>
平成29年9月12日
14時30分


<閉会>
平成29年9月12日
15時30分


<会議場所>
教育委員室


<委員出欠>
花山院弘匡(出席)
佐藤進(出席)
森本哲次(出席)
高本恭子(出席)
上野周真(出席)

 

議案及び議事内容

<議案>
議決事項1
奈良県公立学校優秀教職員表彰選考委員会の選任について(可決)
議決事項2
奈良県指定文化財等に係る文化財保護審議会への諮問について(可決)
報告事項1
平成30年度使用高等学校用教科書の採択について(承認)

<議事内容>
○吉田教育長「ただ今から、平成29年度第9回定例教育委員会を開催いたします。本日は委員全員出席で、委員会は成立しております。」
○吉田教育長「まず、前回の定例教育委員会議事録の承認についてです。お手元に配布している議事録について、各委員内容をご確認下さい。ご承認をいただけますか。」
(各委員一致で承認)
○吉田教育長「本日の議決事項1については人事案件のため、議決事項2については文化財保護審議会において諮問前の候補等案件のため、当教育委員会においては非公開議案として審議すべきものと考えます。委員の皆様にお諮りします。いかがでしょうか。」
(各委員一致で可決)
○吉田教育長「委員の皆様の議決をいただきましたので、本日の議決事項は、全て非公開議案として審議することとします。」

○吉田教育長「それでは、報告事項1『平成30年度使用高等学校用教科書の採択』について、ご報告をお願いします。」
○深田学校教育課長「平成30年度使用高等学校用教科書の採択について、ご報告します。
 県立学校の教科書は、奈良県立高等学校等の管理運営規則第17条により、県教育委員会が校長の内申を受けて採択します。事務委任により、9月1日に教育長が採択を行いましたので、その内容をご報告します。
 高等学校及び特別支援学校高等部が使用する検定教科書は、学科等の違いから多岐にわたっており、文部科学省の高等学校用教科書目録には867点の教科書が挙げられています。これらの検定教科書の中から、地域や生徒の実態に即し、教育効果が高まるような教科書を採択するため、教育委員会において県立高等学校及び特別支援学校高等部用教科用図書の採択に関する基本方針を定め、各学校に対して県立教育研究所内にある教科書センターの利用や、文部科学省が公開している平成30年度使用教科書の編集趣意書の活用を促すとともに、この基本方針に沿って公正な選定を行うよう指導・助言を行ってきました。
 それでは1枚目の資料をご覧下さい。平成30年度使用教科書選定状況一覧です。各学校ごとに新規に選定した教科書、継続して選定した教科書の数を示しています。次の平成30年度使用教科書選定一覧は、各学校長から選定理由を付して内申された全ての教科書について、精査した上集約したものです。このように各学校から出されました教科書の選定結果について、選定理由等がそれぞれの学校の教育課程に照らして適切であるか等事務局として審査・検討したところ、適切と考え、教育長の決裁をいただいて採択することとしたところです。
 以上です。」
○吉田教育長「このことについて、何かご意見、ご質問はございませんか。」
○佐藤委員「新規と継続の割合はどのような状況ですか。」
○深田学校教育課長「継続はおおよそ3分の2程度、新規が3分の1程度です。」
○吉田教育長「他にご意見、ご質問が無いようですので、承認してよろしいか。」
(各委員一致で承認)
○吉田教育長「報告事項1については承認いたします。」

○吉田教育長「それでは、その他報告事項について、ご報告をお願いします。」

○深田学校教育課長「平成29年度全国学力・学習状況調査の調査結果の概要について、ご報告します。この調査は、本年4月18日に、小学校第6学年と中学校第3学年の全児童生徒を対象として実施されたものです。調査内容は、教科に関する調査として国語、算数・数学と、質問紙調査として児童生徒に対する調査、学校に対する調査です。本県では、全ての公立小・中学校、小学校196校、公立中学校104校と、特別支援学校小学部1校、中学部2校が参加しました。ただし悪天候により、小学校2校と中学校1校が翌日の実施となりました。
 まず教科に関する調査の結果についてご報告します。今年度は国からの各都道府県別の平均正答率の提供が整数値となっていますので、全国平均と奈良県の数値が比較できる平均正答数を用いて説明します。小学校では、国語A、国語B、算数A、算数Bの全ての調査において、全国平均正答数を0.1ポイントから0.2ポイント下回る結果となりました。また中学校においては国語Bで全国平均正答数を0.1ポイントを下回った以外は、同ポイント又は0.1ポイント上回る結果となりました。なお3から6ページは各教科の調査結果の概要を示しています。
 次に児童生徒質問紙の調査結果についてご説明します。資料7ページをご覧下さい。学習に対する関心・意欲・時間等に関しては、学習意欲に関する4つの質問項目、『勉強は好き』、『勉強は大切』、『授業の内容が分かる』、『学習内容は将来役に立つ』について、小・中学校合わせて16項目のうち半分以上の9項目について、前年度よりも肯定的な回答の割合が上昇しています。ただ多くの項目で全国平均を下回る状況は昨年度と同じ状況です。
 規範意識に関しては、全ての項目で9割以上の児童生徒が肯定的な回答を示しています。また『学校のきまりを守る』以外は、全国平均との差が±0.1ポイント程度とおおむね全国平均並みです。『学校のきまりを守る』については、小・中学校とも全国平均との差が1.5ポイントとやや大きい状況ですが、近年改善の傾向が見られるところです。
 自尊意識に関しては、全ての項目で肯定的な回答が昨年度以上となっています。また中学校の『自分には、よいところがあると思う』で4ポイントの差が見られるように、小学校よりも中学校で低い傾向がみられます。
 社会に対する関心については、概ね改善傾向がみられ、全国平均に近づきつつありますが、小学校で3.1ポイント、中学校で6.4ポイントの差がみられます。
 これまでから本県の児童生徒の課題でありました学習意欲や規範意識等、改善の傾向が見られるものもあります。しかし教科に対する調査や質問紙調査の多くの項目で全国平均を下回る状況が続いており、引き続き課題意識をもって改善に向けた取組を進めたいと考えています。県の学力向上に関する取組としては、今月(9月)25日に市町村教育委員会担当者を対象に、全国の学力学習状況調査結果の活用による指導改善に向けた説明会を開催する予定です。また10月24日には、教員を対象にした説明会を開催する予定です。さらに2月に開催を予定しております学力向上フォーラムにおいても、各校での取組等を通して本調査から明らかになった課題の改善を図る予定です。
 次に全国学力・学習状況調査と同日に、小学校4年生と中学校1年生の全児童生徒を対象として実施しました奈良県学力・学習状況調査の結果概要についてご説明します。追加の1ページをご覧下さい。
 参加状況については、対象児童生徒が在籍しない小学校2校、中学校1校を除く全ての公立小・中学校、小学校194校、中学校103校と、特別支援学校小学部2校、中学部2校が参加しました。私立学校は小学校5校、中学校10校が参加しました。
 教科に関する調査結果は全国平均との比較はできませんが、奈良県内の結果を基礎と活用に分けて示しています。なお追加資料2から3ページには、小・中学校の各教科別の結果を、資料ページには質問紙調査の結果の抜粋を掲載しています。また6ページには質問紙調査におけるクロス集計や、質問紙と学力の関連を示しています。
 今後これらの調査結果をもとに教員に対し、課題の克服に向けた指導改善について支援していくとともに、家庭学習で学校での学習内容の定着を図るため、今年度に引き続き家庭学習の意義や具体的な進め方を示した『家庭学習の手引き』を小学校1年生とその保護者に、また『進路指導の手引き』を中学校1年生とその保護者に作成し、配布する予定です。
 平成29年度全国学力・学習状況調査の調査結果の概要については、以上です。」

○深田学校教育課長「続いて平成30年度奈良県立特別支援学校幼稚部・高等部等入学者募集要項について、ご報告します。
 募集要項の概要をご覧下さい。この要項で入学者を募集する学校名と、障害種別を左端に記載しています。応募資格は学校教育法施行令第22条の3に該当する障害者で、保護者とともに奈良県に居住する者です。募集する学科は記載のとおりです。盲学校とろう学校には幼稚部を設置しています。募集人員については、入学予定人数を把握した上で設定していますので、平成30年1月に改めてご報告させていただく予定です。入学者選考の実施内容については、障害の状態に応じた検査を実施する予定です。
 平成30年度奈良県立特別支援学校幼稚部・高等部等入学者募集要項については、以上です。」

○吉田保健体育課長「第60回奈良県学童水泳記録会実施について、ご報告します。
 今年度で60回目の節目を迎える奈良県学童水泳記録会が、8月8日、天理プールで開催させていただきました。陸上競技記録会と同様、県内小学生に水泳に親しむ機会を提供し、体力向上や生涯にわたって運動・スポーツに親しむ資質や能力を育成するとともに、水泳競技の普及を図ることを目的に、毎年開催しています。本年は県内89校863名の子どもたちが、50mと100mの自由形や平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの個人種目と、200mのフリーリレー、メドレーリレーで日頃の練習の成果を競い合いました。
 当日は真夏の日差しの中、公認プールで子どもたちは全力で泳ぎきりました。また60回の記念記録会ということで、開会式には第17回世界水泳選手権で4×200mのフリーリレーに出場された、天理高校出身の天井翼選手が小学生を激励するとともに、模範泳法を披露していただきました。
 引き続き水泳記録会の取組が拡充するよう、機会を捉えて発信していくとともに、体力の向上や運動の習慣化につながるよう取組を進めたいと考えています。
 以上です。」

○吉田教育長「このことについて、何かご意見、ご質問はございませんか。」
○花山院委員「全国学力・学習状況調査の結果について、改善があったところはどのような対策が功を奏したのでしょうか。また逆に悪化したところは、どのような課題があると認識されていますか。」
○深田学校教育課長「教科に関する調査については、わずかな差の範囲でほぼ固定化されている状況です。文部科学省も底上げされているという表現をされています。
 昨年度文部科学省から二度、(この調査のための)練習問題を禁止する等が通知されるような状況の中で、奈良県としては過去問題をやりなさいといった指導は一切していません。問題を先生方に実際に解いて下さいと指導をしています。国が将来子どもたちに付けさせたいのは考える力であり、そのような問題を先生が実際に解いてもらうことによって何が大切なのかを知ってもらう取組は今も進めているところです。
 質問紙調査で、改善の傾向が見られると思いますが、まだ全国平均には達していないことがたくさんあることは事実です。しかし課題意識をもって、先生方にこの部分に力を入れて授業に取り組んで欲しいとか、興味・関心がわくような取組はこのようなことですよと、モデル的な授業のビデオを撮り、『まなびー奈良』に掲載するといった取組をしているところです。学校教育課だけではなくて他課の取組も交えて取り組むことにより、規範意識や自尊感情は、わずかずつですが、向上しているのではないかと思います。
 また奈良県独自の学力・学習状況調査を始めたのが3年前です。その最初に受けた子どもたちが今回の全国学力学習状況調査の対象になったことから、3年間で子どもたちがどのように変わったのかを、教育研究所が中心になり分析を進め、年内には分析結果を発表したいと考えているところです。」
○花山院委員「小・中学校は市町村の管轄になりますが、地域差の改善等に取り組まれていることがわかりました。」
○吉田教育長「県一斉の児童生徒質問紙と全国学力・学習状況調査の質問紙では、学習意欲では同じ項目としては何がありますか。」
○深田学校教育課長「『授業や勉強は好きですか』、『内容がよく分かりますか』、『どれくらい勉強していますか』等です。」
○吉田教育長「(3年前に)小学4年生の児童が、小学6年生の(同じ集団の)調査結果から追跡するのは教育研究所で実施していただくということですが、異なる集団ではどのようになっているのでしょうか。」
○深田学校教育課長「学習意欲については小学4年生のほうが高いです。」
○吉田教育長「(学力・学習状況調査の対象とならない)他の集団でも同じ結果ですか。3年間同じ傾向ですか。」
○深田学校教育課長「そこまで分析はしていません。」
○吉田教育長「学習内容が難しくなると意欲が低下すると思いますが、それが傾向なのか、学校ごとにどうなのか等、分析をしておいて下さい。」
○深田学校教育課長「分かりました。分析結果を改めご報告させていただきます。」
○吉田教育長「他にご意見、ご質問が無いようですので、承認してよろしいか。」
(各委員一致で承認)
○吉田教育長「その他報告事項については承認いたします。」

<非公開議案>
議決事項1
奈良県公立学校優秀教職員表彰選考委員会の選任について
議決事項2
奈良県指定文化財等に係る文化財保護審議会への諮問について
(非公開にて審議)

○吉田教育長「それではこれをもちまして、本日の委員会を終了します。」