奈良祭時記


奈良祭時記
室生の獅子神楽(ししかぐら)
宇陀市 室生龍穴(りゅうけつ)神社
 五穀豊穣、悪疫払いを祈願し、室生龍穴神社の5垣内(かいと)の氏子による地域の行事です。
 室生神楽保存会会長 山本眞二(しんじ)さんにお話をお伺いしました。
室生龍穴神社の境内をいっぱいに使って舞う獅子
室生龍穴神社の境内をいっぱいに使って舞う獅子
室生の獅子神楽とは?
 室生村史によると、安政年間に室生寺が火事になった時に、地域の若者が力を合わせて火を消して大事に至らなかったお礼に、室生寺から一対の獅子頭を与えられたことが始まりとされています。今も、10月の秋祭りには、宮司や正装して御弊(ごへい)を携えた氏子と一緒に獅子が一度、室生寺の境内にある天神社に御渡(おわた)りをし、神楽を奉納しています。
 祭り当日は、朝から5垣内の集会所や当屋(とうや)宅をまわり、笛と太鼓の演奏で雄雌一対の獅子が鈴や刀、御弊を持って舞います。午後からは、室生寺の天神社への奉納後、室生龍穴神社へ御渡りし、笛と太鼓の演奏で雄と雌がそれぞれ4曲ずつ約45分間舞います。
室生神楽保存会とは?
 以前は、青年団で行っていましたが、昭和55年に室生神楽保存会ができました。地域の子どもに祭を継承していくために、平成21年には、子ども神楽ができました。
 子ども神楽に参加していた子が高校を卒業して、今は保存会に加わってくれています。進学や就職で地元を離れた人も、祭りを大事に思う気持ちで保存会に参加してくれます。今年は、保存会が15人、子ども神楽が8人で活動しています。
室生神楽保存会 会長 山本眞二さん
室生神楽保存会 会長 山本眞二さん

室生寺から室生龍穴神社へ向かう
保存会の活動は?
 室生獅子神楽の奉納は年1回、10月の秋祭りです。7月から練習を始め、9・10月は、週2回集まって練習をしています。笛や太鼓は楽譜がないので耳で聞いて覚えるしかありませんが、毎年続けていると自然と動きは覚えられます。
 神社の境内を広く使って大きく舞うので、見応えがありますが、獅子頭は重く、舞う側はかなり体力がいります。加齢による体力的なことで保存会を卒業する人はいますが、その場合でも、後任を連れてきて、教えてから辞めていきます。獅子神楽は、楽しいし、伝統文化を継続してほしいという思いがあるからだと思います。
 いろいろな人に見てもらうことも活動の励みになります。是非、見に来ていただければと思います。
行ってみよう!
室生龍穴神社(宇陀市室生)へは…
宇陀市室生1297番地(近鉄大阪線室生口大野駅より奈良交通バスで室生寺バス停下車東へ約1.2km)
宇陀市観光協会(宇陀市商工観光課内) TEL 0745-82-2457
※今年の秋祭りは10月10日(祝)に行われます。
 
無形民俗文化財については 県文化財保存課 TEL 0742-27-9864
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報紙係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報制作係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

ナラプラスバナー
   ↑
スマホアプリ「ナラプラス」でも電子書籍版がご覧になれます。
詳しくはこちら

マチイロロゴ画像
   ↑
スマホアプリ「マチイロ」でも電子書籍版がご覧になれます。
詳しくはこちら