ツキノワグマの目撃情報に伴う注意喚起について

ツキノワグマ保護管理重点地域以外の宇陀郡御杖村でツキノワグマの目撃情報がありました。


1.目撃日    平成28年11月7日 月曜日
2.目撃場所   奈良県宇陀郡御杖村土屋原の民有林内
3.経緯   
(1)民有林の所有者から農業水産振興課鳥獣対策係に電話で現地管理人がクマを目撃したとの通報。
(2)現地管理人(目撃者)、御杖村、県東部農林振興事務所で目撃現場を確認。
(3)ツキノワグマを確認できなかったが、ツキノワグマの糞と推測される物質および捕食されたと推測されるニホンジカ(オス)の残骸を確認。
4.当面の対応
(1)県農業水産振興課から御杖村に対し、ツキノワグマの注意喚起に関する情報を提供。
(2)県農業水産振興課から一般社団法人奈良県猟友会にツキノワグマの目撃情報を提供し、猟友会各支部へ情報提供。
(3)御杖村から村民に対し、有線放送で注意喚起を実施。
5.その他    人身被害は発生していません。

※ツキノワグマの保護管理重点地域
 ツキノワグマの恒常的生息地域(旧西吉野村、旧大塔村、天川村、野迫川村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村)に、黒滝村、下市町、旧五條市の吉野川以南および吉野町の吉野川以南の地域を加えた地域。
※地元の対応等については御杖村役場産業建設課(0745-95-2001)にお問い合わせください。
※注意喚起
 ○クマと出会わないために
・クマ鈴やラジオなど音の出るものを携帯し、自分の存在を知らせる。
・各季節のクマの食物など、生態や行動を知ることで遭遇を避ける。
・目撃・出没情報のあったところに近づかない。
・クマの新しい痕跡(糞、食痕、爪痕など)があった際には十分気をつける。
・山林に入るときは二人以上で行動する。
 ○クマと出会ってしまったら
・子グマを見つけたら速やかに立ち去る。
・距離が近い場合は刺激しないよう走ったり、大声を出したりせず、クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退する。

環境省作成パンフレット「豊かな森の生活者 クマと共存するために」
http://www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5/docs5-kuma.pdf