第259号 H29/1/1

 

「E-夢 はっしん!」


しか 奈良県教育委員会メールマガジン しか

奈良県教育の日E-夢 はっしん!家族イラスト

平成29年1月1日(日曜日)
≪第 259 号≫


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                                      発行:奈良県教育委員会事務局 教育政策推進室

教育現場の皆様に


                                      奈良県教育委員会
                                    教育委員 高本 恭子

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 2017年の幕開けに、先ずもって教育現場の皆様に心より御礼申し上げます。
 3学期もまた、子どもたちの輝く未来予想図作成の手助けをしてあげてください。
 子どもたちの柔軟な心を大切にして、寄り添ってあげて下さい。

 私は音楽療法士という職業柄、年間60人~64人の中学生や高校生のカウンセリングをしています。そのほとんどが不登校の子どもたちです。この年頃は、思春期性ウツになりやすい状態にあり、人目を敏感に感じる時期です。人前での先生のなにげない一言が、心に深い影を落としている子も多くいます。

 私も中学時代に、こんな体験をしました。
 毎朝の衛生検査が、その日は帰りのホームルームでありました。机の上にハンカチ・ハナカミを置いて両手を開けて、先生に爪を見てもらうのです。その日、私は給食のパンを食べきれず、ハナカミで包み、机の中に入れていました。先生は私のハナカミが無い事に対して、「どうして無いのか?忘れたのか…?」と大声で矢継ぎ早に尋ねるのです。
 私は大きな声で「パン、つつんであります。」と答えました。
 先生は「なんで、パンツ、つつんであるんや?」と、私の声より大きな声で返してきたのです。

 今から思えば笑い話ですが、受験一か月前でナーバスだったのか、クラスの友達の笑い声がとても心に痛く感じたものです。

 思春期の子どもたちの心は常に揺れ動いています。急にウキウキしたり曇り心になったりと…
 「なんで、どうして」に答えきれないのです。そんな時、身近な先生のあたたかい一言で、子どもたちは救われます。

 「頑張ってるなあ!体壊すなよ!カゼひくなよ!」
 3学期には連発でお願いします。                                         

【 教育委員会の動き 】 目次に戻る

【1】県立青翔中学校の生田教諭が第58次日本南極地域観測隊に同行しています

 

<県立青翔中学校・高等学校>
    
 日本南極地域観測隊に同行し、現地から衛星回線を通して「南極授業」を行う「教員南極派遣プログラム」に県立青翔中学校教諭の生田教諭が選ばれました。外国派遣期間は、平成28年11月27日(日曜日)から平成29年3月23日(木曜日)の予定です。11月27日(日曜日)に成田を出発し、西オーストラリア州パース近郊のフリーマントル港から南極観測船「しらせ」に乗船、12月2日(金曜日)に出航し、12月下旬に昭和基地に到着しています。
 生田教諭は2月にテレビ会議システムを利用して、昭和基地と青翔中学校・高等学校を結んで「南極授業」を実施する他、青翔中学校・高等学校の「探求科学」の中で、昭和基地と日本の微生物の発電状況を比較する研究等を生徒と共同で行う予定です。
生田教諭の授業の様子 南極出発へのお見送りの様子
     <生田教諭の授業の様子>         <県立青翔中学校から南極へ出発>
    
  生田教諭の南極レポート「オングル島見聞録」はこちら
  *青翔高等学校Webページ 
  *青翔中学校Webページ  
 
                            ※お問い合わせ先
                             県立青翔中学校・高等学校
                             TEL 0745-62-3951 

【2】平成28年度「地域学校協働活動」推進に係る文部科学大臣表彰について

 

<人権・地域教育課>

 文部科学省では、未来を担う子どもたちを健やかに育むために、学校、家庭、地域が協働し、子どもたちの教育活動を推進する活動(地域学校協働活動)に対し、文部科学大臣表彰を行っています。本年度、県教育委員会からは下記の団体の表彰が決定し、12月8日(木曜日)に、文部科学省において表彰式が行われました。
        
  平和小学校コミュニティ    ○公民館と連携した取組を展開
                 ○地域の様々な団体が学校と協働して、教育活動を展開

  五條小学校コミュニティ協議会 ○児童が発案した学校オリジナルキャラクター「五夢りん」が
                  様々な取組に登場し、子どもたちの豊かな学びを応援
                 ○地域と学校が双方向に関わり合い、地域に誇りを持つ子どもの
                  育成
         
  県立榛生昇陽高等学校     ○高校生が地域を活性化させる活動を展開
                 ○学校と地域双方がwin-winの関係になるような活動を推進
                 ※今年度、全国で唯一の高校単独での受賞です。
    
  平城西中学校区地域教育協議会 ※奈良市教育委員会からの推薦です。

  詳細はこちら  
                            ※お問い合わせ先
                             人権・地域教育課 地域教育係
                             TEL 0742-27-9837 
       

【3】奈良県高等学校生徒会連絡会が「インターネットの安心・安全に関する動画フェスタin近畿2016」       で入賞しました

 

<生徒指導支援室>
    
 奈良県高等学校生徒会連絡会は県内国公私立全ての高等学校等の生徒会等の代表生徒が集まり、ボランティア活動やインターネット利用に関する啓発活動をはじめ、様々な活動に取り組んでいます。
 平成27年度奈良県高等学校生徒会連絡会「インターネットセルフルールブック活用プロジェクトチーム」が制作した動画2作品(「高額請求編」「乗っ取り被害編」)が、「インターネットの安心・安全に関する動画in近畿2016」において団体奨励賞を受賞しました。                            
表彰式の様子



 平成28年12月10日(土曜日)に、大阪ユビキタス協創
広場CANVASにおいて、優秀作品の上映と表彰式が行われ
ました。
(右:平成27年度奈良県高等学校生徒会連絡会
              委員長 山本 亮 さん)

                                                   
動画はこちらからリンクできます 
                               
                                   
                                   
                                      
                            ※お問い合わせ先
                             生徒指導支援室 生徒指導第一係
                             TEL 0742-27-5435       
                                                                        
                                               
             

 

   下北山村立下北山中学校は、下北山小学校と合同で、文化芸術体験による子どもの育成に取り組んでおられます。
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         平成28年度 文化芸術による子どもの育成事業 ―巡回公演事業―                                      
                                                                                        下北山村立下北山中学校
                                                                              教頭 山口 幸夫
                                                                                               
  下北山中学校は、山間へき地にある全校生徒数22名の小規模校です。生徒たちは物事にまじめに取り組み、誰に対しても思いやりのある行動をとることができます。本校では、「確かな学力をもった生徒」「豊かな心をもった生徒」「強くたくましい生徒」を目指す生徒像として、日々活動に取り組んでいます。
    
 下北山村では、下北山小学校と毎年交互に会場を分担して、文化庁が行っている「文化芸術による子供の育成事業」に応募し、巡回公演事業を実施しています(平成25年度 オーケストラ,平成26年度 落語,平成27年度 能楽)。本年度は中学校を会場として沖縄歌舞劇団「美」(ちゅら)による伝統芸能鑑賞及び体験を実施しました。優れた舞台芸術を鑑賞する機会を得ることは、子どもたちの発想力やコミュニケーション能力を育み、「豊かな心をもった生徒」の育成につながると考えています。 
                                        
ワークショップの様子      

                                                   9月28日には「美」のスタッフ5名が来校して、ワークショップが行われ、全校生徒がこれに参加しました。生徒たちは、本番の日の共演に備えて、基本的な踊りの動きなどを教えていただき、汗を流して熱心に練習をしていました。
 



                                                        
 
2週間前から村のケーブルテレビで地域の人たちにもご案内をし、11月15日の巡回公演の本番を迎えました。公演が始まると、児童生徒たちみんなが目を輝かせながら、初めて見るプロの素晴らしい演技に見入っていました。また、プログラム後半の「エイサー」と呼ばれる伝統舞踊では中学生全員が共演し、一生懸命それぞれの役割を果たしていました。鮮やかな琉球舞踊の衣装や三線の音色に子どもたちも心を奪われ、「あっという間の90分だった」という声も聞こえました。
        
巡回公演の様子   記念撮影の様子
    <共演した「エイサー」の場面>     <公演終了後、美(ちゅら)の皆さんと記念撮影>  
     
 このような貴重な体験をさせていただくことで、目指す生徒像にまた一歩近づくことができたように思います。この巡回公演事業に感謝し、次年度以降も続けていただけるよう願っています。

 

 

                「奈良」の素晴らしさ再発見
       
                                    県立高円高等学校
       
  本校では、第1学年の「総合的な学習の時間」を活用して、学校の歴史的風土に恵まれているという立地を生かした「奈良TIME」を展開しています。
   
 1学期は、クラス内で数名のグループを作り、地名の由来やならまちに古くからあるお店や特産品、文化など「ならまち」に関するテーマを設定して、実際に散策したり、図書館を活用したりして研究を行いました。発表では、散策で購入した水アメを用いたアレンジレシピの提案や、奈良の魅力を発信しようとするグループなどユニークなものも見られました。
 「ならまち」散策の様子(奈良町情報館)  「ならまち」散策の様子(奈良町物語館))
             

「正倉院展」事前学習の様子 「正倉院展」見学の様子
 2学期は、「正倉院展」を見学しま
した。その事前学習として奈良大学大
学院文学研究科長 関根俊一先生をお
招きして、今回の「正倉院展」の見ど
ころなどを解説いただきました。奈良
市内から通学している生徒が多いにも
関わらず、今まで「正倉院展」を見学
した生徒は少なく、よい機会になりま
した。事前学習で鑑賞のポイントを学
んだこともあり、「すごい技術だ」、
「美しい色彩だ」、「どうやって作ったんだろう?」など当時の人々に思いを馳せながら鑑賞していました。
 3学期は、「奈良」の歌を中心とした百人一首かるた大会を実施する予定です。

 この「奈良TIME」を通して、近くにあるがゆえに気づかない「奈良の素晴らしさ」に触れ、「奈良」への思いを強く感じ、「伝統と文化を尊重し郷土を愛する態度を持った社会人として生きる力」を身につけることを願っています。
     
     

【 奈良県の先生になろう 】 目次に戻る  

奈良県ディア・ティーチャー・プログラムのワークショップを開催しました

  
 奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第9期の第5回ワークショップが、平成28年12月17日(土曜日)に県立教育研究所で行われました。
 リクルーターの大和高田市立高田小学校の山口徳馬先生が、ワークショップの活動を報告します。

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                第5回ワークショップを振り返って

 12月17日土曜日、第5回のワークショップが行われました。受講生たちは、今回のワークショップで1人約10分間の模擬授業にチャレンジしました。模擬授業では特に、目線・声・板書・指示・反応などの基本的な授業力の向上を目指して取り組みました。
 小学校班は、小学校3年生の国語で、「音読」として取り扱われている単元の授業が課題でした。私がリクルーターとして担当するD班では、2人の受講生が模擬授業をしました。見学に来ていた平城高等学校と高田高等学校の教育コースの生徒たちも、児童役として参加しました。
  2人の授業者は、ディア・ティーチャー・プログラムで行う初めての模擬授業でした。緊張感のあふれる中でしたが、明るく笑顔で、一生懸命に教えようと授業に取り組んでいました。音読をする時の本の持ち方や姿勢、話を聞かせる時に鉛筆を置かせるなどの細かな指示を心がけていました。また、注意ばかりをするのではなく、上手にできている子をしっかりとほめることで、周りの子に何が大切なのかを気付かせることもできており、とても良かったと思いました。
 授業後の振り返りでは、良かった点や、もう少しこうした方が良かったなどの改善点について、受講生、リクルーター、アドバイザーで交流し合いました。指導内容やワークシート、指導計画の作り方など専門的な内容の話もあり、受講生と共に自分自身も授業作りについて学びを深めることができました。
  受講生の模擬授業を見ていると、私も受講生として参加していた時に、ガチガチに緊張してうまくできなかったことを思い出しました。それは教員になった今も、とても良い経験として生きていると感じています。受講生にとって今回の模擬授業がスタートラインです。子どもたちにとって分かりやすい、良い授業ができるようになりたいという強い気持ちをもち、経験を重ねていけば、授業力は必ず身に付いていきます。この模擬授業での反省を生かして、さらにレベルアップを目指してほしいと思います。
 今後も、力量を高めようと頑張る受講生たちのために、少しでも力になれるよう、精一杯サポートをするとともに、私自身も受講生と一緒に学んでいきたいと思います。

                               第9期リクルーター 大和高田市立高田小学校 教諭 山口 徳馬

模擬授業(国語)の様子
    <班別模擬授業(国語)の様子> 
模擬授業(国語)の様子
    <班別模擬授業(国語)の様子> 

 

 

【 すくすく給食!おすすめレシピ 】-その10- 目次に戻る

 
 今年度は、奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした学校給食の献立をご紹介します。献立画像をクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。
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  ★今月の献立★

*五目厚焼き卵   
*田作り・七草のあえもの   
*黒豆ごはん
*奈良風雑煮
*牛乳
   ★レシピ★
    画像をクリック→ 
 
給食の写真 

    
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〔献立紹介〕

       
 奈良のお雑煮とは、雑煮の中から餅を取りだし、きな粉をつけて食べるというものですが、実際に家庭でこのように食べている児童は1割程度です。
 奈良の伝統食を残すべく、毎年3学期の初日には奈良のお雑煮の献立を取り入れています。また、お節料理を家庭で食べる習慣も激減している状況の中、お節に込められた願いなども紹介し、伝統を守っていくことにつなげたいと考えています。
            

【 お知らせ 】 目次に戻る 

【1】家庭教育セミナー&イベント「ふれあい親子ひろば」を開催します

  

<県立教育研究所>

        ~親子で生活習慣について学び、運動遊びで楽しみましょう~

 子どもたちが健やかに成長していくためには、適切な運動、調和のとれた食事、十分な休養・睡眠が大切です。文部科学省では、平成18年から「早寝・早起き・朝ごはん」運動の励行など、幼児期からの基本的生活習慣の確立を目指しています。
 奈良県教育委員会も、「おはよう・おやすみ・おてつだい」約束運動に加え、昨年度から「早寝・早起き・朝ごはん」運動にも取り組む「元気なならっ子約束運動」を推進しています。このような取組を広く県民に周知し、基本的生活習慣等、家庭教育の大切さに気付いていただくためのセミナー&イベントを開催します。
 「親子歯みがき教室」「親子で朝ごはんクイズ」「親子で運動遊び」「親子で工作」など、聞いてためになる、動いて楽しい多彩な催しが満載です。皆様のご来場をお待ちしています。
      
  日 時  平成29年1月22日(日曜日)10時~16時
  場 所  イオンモール高の原2階 平安コート
  その他  申し込みは不要
  内容の詳細等はこちら 

                            ※お問い合わせ先
                             県立教育研究所 教育企画係
                             TEL 0744-33-8902  

                                       

【2】「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定 

 
<県立教育研究所>
   

 奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(午後6時~午後7時)の中で、午後6時35分~40分頃に放送します。
   
 ○1月25日(水曜日) 「メールマガジン 『E-夢はっしん!』」
             教育政策推進室
 
 
   ■過去の放送分は
こちらの Webページでご覧いただけます。

                             ※お問い合わせ先
                              県立教育研究所 研究開発部 ICT教育係
                              
TEL 0744-33-8907
                              FAX 0744-33-8909

【報道発表資料 】 12月1日~12月31日  目次に戻る


 2016年12月28日  スクールカウンセラー等の平成29年度新規採用募集について
   2016年12月27日  平成28年度「人権教育の推進に関する調査」結果概要を公表しました
   2016年12月27日  識字合同学習会(ふれあい広場)を開催しました
   2016年12月22日  学校管理下の体育・スポーツ活動における事故防止検討委員会の開催
   2016年12月21日  「ふれあい親子ひろば」を開催します
   2016年12月16日  「長岳寺から始める大和古代・中世遺跡巡り」への参加者を募集 
   2016年12月15日  平成28年度全国体力・運動能力、生活習慣等調査の結果について
   2016年12月15日  インターネットの安心・安全に関する動画フェスタin近畿2016入賞
   2016年12月14日  県高等学校野球連盟の教育長表敬について
   2016年12月14日  高校生等への修学支援
   2016年12月12日  御所実業高校ラグビー部の表敬訪問について
   2016年12月12日  高体連レスリング専門部の教育長表敬
   2016年12月08日  「地域と共にある学校づくり」の取組ニュースを更新しました  

   2016年12月01日  地域学校協働活動に対し、文部科学大臣表彰 
   2016年12月01日  識字学級生等と県民とのふれあい広場 

 

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