第263号 H29/5/1

 
 

「E-夢 はっしん!」


しか 奈良県教育委員会メールマガジン しか

奈良県教育の日E-夢 はっしん!家族イラスト

平成29年5月1日(月曜日)
≪第263号≫


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発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室

願い


                                      奈良県教育委員会
                                      教育次長 堀川 忠道
       
 4月に着任し、重責に身の引き締まる思いです。奈良県教育の充実・発展のために微力ではありますが、精一杯取り組んで参ります。どうぞよろしくお願いします。

 さて、新学期がスタートして約1ヶ月が経ちました。幼児・児童・生徒の皆さんは気持ちも新たに学校生活を送っておられることと思います。皆さんもご承知の通り、奈良県では昨年3月に「奈良県教育振興大綱」を策定いたしました。「育人~県民一人一人が学び、育ち合い、潜在力を最大限に引き出す~」という基本理念のもと、昨年度からこの大綱に沿って教育施策の推進を図っているところです。ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。引き続き緊張感をもって教育行政に取り組んで参ります。

 ところで、4月にフィギュアスケートの世界選手権でフリーの世界歴代最高得点を記録し、3年ぶりに羽生結弦選手が逆転優勝を果たしました。羽生選手は小学生時代のインタビューで「オリンピックで男子の優勝はないから優勝したい」と答えたそうです。それから7年、ソチオリンピックに19歳で出場し、子ども時代からの夢だった金メダルを獲得しました。しかし、ソチオリンピック優勝直後のインタビューでは、羽生選手にとって、目前の夢は夢ではなくなり、夢が既に目標となっていた雰囲気がしました。

 羽生選手に限らず、小さい頃からの夢を大切にもち続けて日々の努力を重ね、実を結ぶ人はたくさんおられると思います。本県の子どもたちも是非そうあってほしいと思います。

 子どもたちは、それぞれが皆、様々な可能性を秘めています。本県の未来を担う子どもたちには、豊かな知性やすこやかな心と体を兼ね備え、夢や目標に向かってチャレンジする、そのような気概をもったたくましい人に育ってほしいと願っています。

 そのために、学校、家庭、地域の連携をより一層強め、子どもたちの夢と笑顔を大切にする教育に全力で取り組んで参りますので、よろしくお願いします。
              

【 教育委員会の動き 】 目次に戻る

【1】e-BOOK『楽しく学べる ならの文化財』の発行について

    

<文化財保存課> 
  
 平成28年度、寄付型クラウドファンディングにより実施しましたe-BOOK『楽しく学べる ならの文化財』が完成しました。
 本誌は県内を6つのエリアに分け、国宝や重要文化財に指定されている社寺や仏像、史跡に指定されている古墳などを、多くの写真とともに、分かりやすく紹介するものです。
 
 以下の方法により、デジタルブックとして閲覧することができますので、ぜひご覧ください。

「楽しく学べる奈良の文化財」表紙 「楽しく学べるならの文化財」p2
     
<スマートフォンの場合>
(1)スマートフォン用無料アプリ『NARA+ ナラプラス』をインストール
 (URL:http://www.pref.nara.jp/44270.htm#install

(2)アプリを起動後、右下にある「eブックジャーナル」を選択

(3)記事検索でキーワードに「文化財」と入力し検索

<パソコンの場合> 
(1)奈良県電子書籍ポータルサイト『NARA EBOOKS』(ナライーブックス)
( URL:https://www.nara-ebooks.jp/)にアクセス

(2)「ジャンル」、「エリア」、「キーワード」を以下のとおり選択します。
    ・「ジャンル」  ⇒ 「観光」または「教育・人権」
    ・「エリア」   ⇒ 「奈良県」
    ・「キーワード」 ⇒ 「遺跡・古墳」、「社寺・仏閣」、「記紀・万葉」

(3)「この条件で検索する」ボタンを押します。 
                               ※お問い合わせ先
                                文化財保存課 総務企画係
                                TEL 0742-27-9864


【2】「学校管理下における体育・スポーツ活動中の事故を防止するために」について

<保健体育課>
 
 県教育委員会では、体育・スポーツ活動における事故防止について、各学校において適切な対応と効果的な指導が展開されるよう、本県で過去に発生した事故事例や独立行政法人日本スポーツ振興センターのデータをもとに、外部の有識者を含めた学校体育・スポーツの関係者で検討するために、「学校管理下の体育・スポーツ活動における事故防止検討委員会」を設置し、検討・協議を進めてきました。 
   本委員会での検討・協議内容を踏まえ、県教育委員会が事故防止に係る資料「学校管理下における体育・スポーツ活動中の事故を防止するために」を作成しましたので、お知らせします。 

 くわしくはこちら
                                            ※お問い合わせ先   
                                             保健体育課 学校体育係
                                             TEL 0742-27-9861  

【今、学校では・・・】目次に戻る

 

             生涯スポーツ社会で活躍できる人材の育成を目指して

                                       県立大和広陵高等学校

 本校は、平成17年に県立広陵高等学校と県立高田東高等学校との統合再編成により開校され、今年で13年目を迎えます。本校はスローガンに「スポーツをとおしての人づくり」を掲げ、普通科とともに、「生涯スポーツ科」という全国的にもユニークな学科を設置しています。
    
 生涯スポーツ科全員の生徒が運動部に所属し、主体的かつ積極的な体育活動の実践を通して、スポーツ全般、および専門実技の技能向上を図りながら、心身ともに健全な人間形成を目指しています。
   
 特色ある科目として、スポーツ概論・体つくり運動・スポーツⅢを設定し、それぞれの授業の中でレスリング種目などの専門科目の他、各学年で実習を行っています。
  
 1年次は集団生活に必要不可欠な仲間との「信頼・協力」など、精神を養うことを目的に2泊3日の野外キャンプ実習を実施しています。2年次ではスキー実習を通して技術の習得・向上を図りながら、新しいものに積極的に取り組む姿勢を培っています。また3年次にはマリン実習が実施され、実習を通して海洋に対する関心と理解を深めることにより、生涯にわたりスポーツをマネージメントする資質を育成しています。その他にも、AED・救急法講習や障害者スポーツ体験実習を行っています。
   
 また、地域交流の一環として幼稚園や小学校を訪問し、スポーツテストの測定支援やマラソン大会の補助などの活動も行っています。
    
 さらに、本校には最新のトレーニングマシンを備えたトレーニングルームや雨天練習場(2カ所)、シャワー室を備えたクラブハウスなどの体育施設が充実しており、全国大会優勝や甲子園出場など、多くの成果に繋がっています。 
 
   このような環境の中で、本校の生徒が生涯スポーツ科で培われた資質を基に、「誰もが、いつでも、どこでも、いつまでもスポーツに親しむことができる」生涯スポーツ社会の指導者として、奈良県や日本のスポーツ界で活躍できる人材となってくれることを願っています。

障害スポーツ体験実習  マリン実習
     <障害者スポーツ体験実習の様子>        <マリン実習の様子>  

        

【 スクープ 奈良TIME!郷土学習! 】 目次に戻る    

 

 「奈良県教育振興大綱」の施策の方向性の一つである「地域への誇りと愛着を抱き、地域と協働し、地域・社会に貢献する人材の育成」を推進するための取組に「郷土教育の充実」があります。小・中学校で実施されている郷土学習や、県立高等学校で実施されている奈良TIME(郷土奈良の伝統、文化等に関する学習)の取組の様子を本コーナーで紹介します。
   
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                                   奈良TIME ~SSP基礎 地域と生活の科学~
      
       
                                       県立奈良高等学校   
                                   
 本校は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、1学年次に「SSP基礎」(3単位)を設け、その中の1単位を「地域と生活の科学」とし、奈良TIMEの取組としています。1年生は、「奈良」をテーマに、情報を収集し議論を深めながら、課題を見つけその解決を図り、探究活動を行います。また、それらの活動を通じて発見したことをまとめ、発表し、それぞれのコミュニケーション能力を育成しています。

 本校の奈良TIMEの流れは、まず1学期にクラス単位での様々なワークショップで、課題研究の手法を学び、課題研究のカテゴリーを選択します。今年度のカテゴリーは、「文化・自然・歴史・地域・観光」です。その後、選択決定したカテゴリーの中で、研究テーマが提示され、テーマごとにグループ分けを行い、各グループの中で具体的な課題研究テーマをそれぞれ決定しています。
 
 2学期はグループごとに課題研究に取り組み、必要に応じて、学校を離れてフィールドワーク等を実施しながら、情報収集、調査・分析・検証と研究を進めていき、レポート作成し、課題研究のまとめを行います。
  
 3学期は、自分たちの研究について、ポスターを作成し、発表を行います。発表は講座内発表(1月)、全体発表(2月)を実施し、SSH校内生徒研究発表会に、各グループから1班が選ばれ、ポスターセッションに参加し、保護者や大学の先生方の前で自分たちの研究発表をします。このなかで、生徒のプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力が磨かれていきます。 
                 
校内生徒発表会の様子 校内生徒発表会の様子 校内生徒発表会の様子
                <ポスターセッションの様子>

 今年2月の東大寺文化センターでの発表は、選ばれたグループ以外で希望者を募ったところ、是非やりたいと申し出た2グループが発表を行いました。ひとつは、「きなこぞうに 商品化!」というテーマで、きなこ雑煮の認知度アンケートを行い、製造方法を研究し、商品形態、販売方法やコストを検討し、価格設定までも研究するという、自然科学から社会科学におよぶ探究活動・課題研究でした。

 もうひとつは、「冠位十二階でなぜ紫が最上位なのか」を研究テーマに、「原料が貴重だったから」という仮説を立て、原料の生育度を検証し、材料を変えて染色実験を行いながら考察をまとめていった経緯を発表しました。どちらの発表も、テーマ設定の仕方、仮説の立て方、考察のユニークさなどに参加者の注目を集めるものでした。
           
東大寺文化センターでの発表 参加者に向けプレゼン 冠位十二階でなぜ紫が最上位なのか
             <東大寺文化センターでの発表の様子> 

                                
 近い将来、総合的な学習の時間が、総合的な探究の時間というようなものに移行していきます。本校の探究活動を中心にした奈良TIMEの取組が、学校の内外を問わず高校生の探究活動を深めていくことに役立っていけばうれしいことです。 

                    

     

【奈良県の先生になろう】 目次に戻る 

奈良県ディア・ティーチャー・プログラムのワークショップを開催しました 

 

 奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第9期の第7回ワークショップが4月15日土曜日に、県立教育研究所で行われました。
 リクルーターの十津川第一小学校の積麻衣子先生が、ワークショップの活動を報告します。

   
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                             第7回ワークショップを振り返って
                                   
 全体会では、まず、教職員課長のお話がありました。お話の中にあったイギリスの教育哲学者、ウィリアム・アーサー・ウォードさんの言葉にはっとさせられました。“普通の教師は言わなければならないことを喋る。良い教師はわかりやすいように解説する。優れた教師は自らやってみせる。そして、本当に偉大な教師というのは生徒の心に火をつける。”私は、子供の心に火をつけることができるように努力し続けているか。しゃべって終わっていないか。子供の心に火をつけることができる教師をいつまでも目指し続けたいです。
   
 次に、特別支援教育部の北井美智代指導主事から、特別支援教育に関する講義「すべての子どもが輝くために」がありました。子供一人一人が輝くとはどういうことか、また輝かせるために何を大切にするのか考えることが出来ました。講義の中ではインクルーシブ教育システムについても教えていただきました。すべての子供が同じ場で過ごすことではなく、一人一人の違いを学びにつなげることを目指すべきであるということを改めて知りました。そして、そのためには、子供のそれぞれの能力の発揮具合を考えた、合理的配慮を踏まえた教育活動の展開が必要であると学ぶことが出来ました。
   
 班別ワークショップでは、「学級づくり」について討議しました。受講生が作成した学級通信から、学級通信は何のためにあるのか、どのような工夫が出来るか、どこに気をつけなければならないかということについて意見を交流しました。学級通信には、子供たちの学校での様子や学級の様子、教師の思いなどが書かれていることから、“学級通信は、家庭と学校をつなぐツールである”という結論になりました。そのことに付け加え、アドバイザーの先生方から、学級通信は学校から発信されるものなので、担任の独りよがりな思いで出してはいけないということを教えていただきました。 
   
 ワークショップも残り3回となりました。次回は、また模擬授業があります。前回の反省を生かして、より工夫した授業を行ってくれることでしょう。次回も楽しみにしています。
               
                                        第9期リクルーター 十津川第一小学校 教諭 積麻衣子

グループワーク ディスカッション

   <講義中のグループワークの様子>      <ディスカッションの様子>


                                  

【 すくすく給食!おすすめレシピ 】-その2- 目次に戻る

 
 今年度は、奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした学校給食の献立をご紹介します。献立画像をクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。 
              
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 ★今月の献立★
*五色揚げ
*アスパラサラダ 
*キャベツとわかめのみそ汁   
*たけのこごはん
*牛乳  
 
★レシピ★
画像をクリック→ 
 
5月の献立写真
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〔献立紹介〕
   
 春が旬のたけのこをたっぷり使った「たけのこごはん」は、この季節ならではの味わいです。たけのこと油揚げを甘辛く味つけし、ごはんと混ぜ合わせます。「五色揚げ」は、かつお・じゃがいも・にんじん・コーン・枝豆という5つの食材を油で揚げたりゆでたりして、子どもたちが大好きなケチャップで味つけをした彩りがきれいな一品です。また、旬のグリーンアスパラガスは、にんじんと和えてサラダにしました。
 

【 お知らせ 】 目次に戻る 

【1】"教育セミナー2017"を開催します

 
<県立教育研究所>

               テーマ:「学びをつなぐ」
               ~深い学びの実現を目指して~


 県立教育研究所では、5月29日(月曜日)に“教育セミナー2017”を開催します。

 指導主事、指定研究員等が、本県の教育に関する課題の解決を目指して平成28年度に行った研究の成果を発表するとともに、教育関係者及び教育に関心のある人と本県教育について共に考えます。

【全体会(基調講演)】
 京都大学教授の溝上慎一氏を講師に迎え、「学びをつなぐ『アクティブ・ラーニング』」をテーマに、子どもの深い学びを実現する授業づくり等について考えていきます。

【研究発表】
 プロジェクト研究、個人研究をはじめ、大学院研修研究、教科等研究会など、主に平成28年度に取り組んだ成果を発表します。

【教材体験】
 新しい教材やICT機器、ディジタル教材など、実物に触れることができる体験コーナーをロビーに設けています。

【“未来の先生”のコーナー】
 教員になることを志望する学生が、「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業づくりについて提案します。
 
【パネル展示】
 県教育委員会各課・室等の取組を紹介するパネル等を、館内各所に展示しています。

 よりよい教育の姿や日々の実践について、共に学び、考えていきましょう。

 下記ホームページから申込書をダウンロードし、5月19日(金曜日)までにFAXまたは郵送にてお申し込みください(参加費無料)。

リーフレット表紙 










  詳しくは、ホームページを御覧ください。
 ←こちらをクリック


       ※ お問い合せ先
         県立教育研究所  研究開発部 教科教育係
         TEL 0744-33-8903
         FAX 0744-33-8909

           

    
     
   
     

【2】「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定

        
<県立教育研究所>

 奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(午後5時58分~6時55分)の中で、午後6時40分~45分頃に放送します。

○5月3日(水曜日)   「キャンプ補助員トレーニングキャンプ」
            県立野外活動センター

○5月31日(水曜日) 「中高一貫教育校での特色ある学び」
            県立青翔中学校 
         
■過去の放送分は、こちらの Webページでご覧いただけます。
                   
                               ※お問い合わせ先
                                県立教育研究所 研究開発部 ICT教育係
                                TEL0744-33-8907
                                FAX0744-33-8909 

                   

 【 報道発表資料 】 4月1日~4月30日  目次に戻る

 
   2017年04月24日  奈良県「子どもの学び場づくり」支援事業について 
   2017年04月21日  「学校管理下における体育・スポーツ活動中の事故を防止するために」について  
   2017年04月17日  「みんな de お祭り」in まなびやの森・かつらぎ 
   2017年04月14日  平成29年度児童相談員の募集について      
   2017年04月14日  平成30年度奈良県立高等学校入学者選抜日程   
 2017年04月03日  第104回産業教育審議会
 2017年04月03日  e-BOOK「楽しく学べる ならの文化財」の発行について
 

【 お願い 】 目次に戻る

 
 
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