歴史体感日本書紀


歴史体感日本書紀
乙巳(いっし)の変
 一豪族である蘇我氏が力を持ち、自分たちに有利なように政治を進めていた。そんな国に良い未来があるのだろうか。天皇にすら逆らう者には、君主に対する礼儀はなく年長者を重んじるという秩序もない…
 中大兄皇子(なかのおおえのみこ)という、賢くて礼儀を重んじる方に出会うことができたのも何かの縁。皇子と私は、ともに蘇我氏を倒し、よい国を作るための密談を重ねた。
 大化元年(645年)6月12日、ついに蘇我入鹿(そがのいるか)を倒すことに成功したのだ!
中臣鎌足(なかとみのかまたり)
『日本書紀』によるプロフィール
・中大兄皇子の片腕となり、政治を助けた
・大化の新政権の内臣となる
・死の直前に「藤原」という姓を授かる
・後に続く藤原氏の祖
 聖徳太子の死後、その息子の山背大兄皇子(やましろのおおえのみこ)が住んでいた宮殿「斑鳩宮」を襲うなど、権力を独占していた蘇我氏。そんな蘇我氏に対して反乱を起こそうとしていたのが中臣鎌足です。鎌足は共に蘇我氏を倒すのにふさわしいリーダー・中大兄皇子に出会います。法興寺(飛鳥寺)で打毬(ちょうきゅう)をする皇子の靴が脱げ、これを鎌足がひざまずいて差し出したことをきっかけに、二人は急接近。蘇我氏を倒すため何度も協議を重ね、645年、ついにその時が訪れます。百済(くだら)、新羅(しらぎ)、高句麗(こうくり)からの使者を迎える儀式の場で、蘇我入鹿を暗殺したのです。その後、父の蝦夷(えみし)を自殺に追い込み、蘇我氏は滅亡しました。
 飛鳥時代に起こったこの政変が「乙巳の変」です。舞台となった「飛鳥板蓋宮(いたぶきのみや)」は、現在「飛鳥宮跡」として、復元・保存されています。
 乙巳の変では横暴な氏族とされ、滅亡した蘇我氏ですが、『日本書紀』の記述からは、法興寺の建立や屯倉(みやけ)(天皇・皇族の領地)の設置・管理など、仏教の興隆や国内政治において、重要な役割を果たしていたことが分かります。
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『日本書紀』のエピソードを映像でわかりやすくご紹介
「奈良まほろまん」乙巳の変
『日本書紀』の中の興味深い11のエピソードを映像化した「奈良まほろまん」。
県内各地に残るゆかり地の美しい風景やイラストが楽しめます。こちらも、ぜひご覧ください。
なら記紀・万葉ホームページ、YouTubeでご覧いただけます。
http://www3.pref.nara.jp/miryoku/narakikimanyo/mahoroman/
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