禅(ZEN)関連企画展

雪舟・世阿弥・珠光… 中世の美と伝統の広がり

2016年10月15日(土)~11月27日(日)

 

 禅((ぜん)(じょう))とは、心が定まり静かな状態のことです。坐禅を修行の中心として現世での悟りをめざす禅宗は、およそ1500年前に()(だい)(だる)()によってインドから中国へ伝えられ、唐・宋代の中国で盛んになり、日本へ伝えられました。特に鎌倉時代以降は(えい)西(さい)(どう)(げん)など(にっ)(そう)(にゅう)(げん)僧や来日した中国僧により宋・元の禅宗が伝えられ、日本に広がりました。

 禅宗と共にもたらされた宋・元の文化は、日本の中世文化へ大きな影響を与えました。水墨画が盛んになり、抹茶の伝来からやがて茶の湯が生まれました。また、能を大成した大和(やまと)(さる)(がく)出身の()()()は禅宗の信徒であり、禅宗の考え方を取り入れながら能を深めていきました。このように、禅宗は中世の奈良においてもその後の文化形成に深く関わりました。

 禅宗の内、臨済宗の祖である(りん)(ざい)()(げん)禅師の1150回忌に当たる今年という絶好の機会に、当館は禅宗と中世文化を取り上げ、併せて奈良の特色を示す展覧会を開催します。

 この展覧会により、禅宗に関連する中世の美や、奈良の中世文化へ目を向けていただければ幸いに存じます。

 

主催・会場:奈良県立美術館   

後援:NHK奈良放送局、奈良テレビ放送株式会社、株式会社奈良新聞社、西日本旅客鉄道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、阪神電気鉄道株式会社、奈良交通株式会社、奈良県商工会議所連合会、奈良県商工会連合会、奈良県中小企業団体中央会、株式会社南都銀行、(一社)日本旅行業協会、(一社)全国旅行業協会、(一社)国際観光日本レストラン協会、(一財)奈良県ビジターズビューロー、(公社)奈良市観光協会、奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合


 

[関連行事]

 ・美術講演会「画僧の営み─周文・雪舟・雪村─」10月23日(日)

 京都国立博物館学芸部上席研究員 山本英男氏

・講演会「世阿弥・禅竹が求めた能の美」11月23日(水・祝)

能楽シテ方金春流 金春康之氏

・講演会「能楽囃子 美の源流を求めて」11月27日(日)

能楽囃子・小鼓方16世宗家 大倉源次郎氏

・美術講座「展覧会のねらい」11月3日(木・文化の日)

当館学芸係長 稲畑ルミ子

・ギャラリートーク 10月22日(土)・11月5日(土)・11月12日(土)・11月26日(土)

・ボランティアによる展示解説

・コンサート 11月13日(日)

「曲水の宴─水にまつわる曲をあつめた宴奏会」

渡里拓也氏(クラシック・ピアニスト)井上祐貴氏(ジャズ・ピアニスト)髙田吉子氏(ソプラノ歌手)

 ・体験イベント 会期中毎日「折り鶴コーナー」で折り鶴作り(無料)


[同時開催・連携展示]

 

磯城の里観光連携協議会(川西町・三宅町・田原本町)による連携展示

大和(やまと)(くん)(なか)()()(さと)) 日本文化の“ゆりかご”を巡る」当館ギャラリー 観覧無料

赤ん坊を入れ、揺り動かす“ゆりかご”の名がふさわしい、日本の文化が生まれた邪馬台国時代の先駆けの地“磯城の里”の魅力を巡ります。