ふるさと知事ネットワーク(奈良・三重)美術館交流

書の源流企画展

榊莫山と紫舟のシンフォニー(交響)

2017年4月15日(土)~7月23日(日)

大和の仏像や自然との深い交流を創作へ結びつけた榊莫山(1926-2010)と、奈良の伝統工芸から学んだ美意識を基に世界で活躍する紫舟。奈良とゆかりが深い書家二人の独創的な芸術世界を紹介します。

「莫山先生」と親しみを込めて呼ばれる榊莫山は、旧制上野中学校(三重県)で松永(ばい)(えん)に書を習うなど早くから書に馴染み、満19歳で終戦を迎えた後は奈良の書家(つじ)(もと)()(ゆう)(1895-1957)に師事しました。戦後間もなくの書道界は、書道団体や公募展の創設、前衛書道の台頭など活気ある時代を迎え、その中で榊は自己の書を追求しました。そして、当時の主流であった中国の(おう)()()から明・清へ至る洗練された書の規範に従うのではなく、より古い木簡・石碑の素朴で力強い書風を取り入れ、題材も古典的な漢詩文から現代詩や自作の文へ対象を移すなど、独自性・創造性を重視して様々な試みを行いました。師・辻本史邑の没後は公募展から退き、独立した立場で作品を世に問いました。

6歳で書を始めた紫舟は、書家としての第一歩を踏み出した奈良で筆・漆工・陶芸など伝統工芸の技術を学び、それにより養われた眼・感覚が以後の活動の基礎になっているといいます。平面の書だけではなく、書の彫刻と光・影との融合、書と絵画との融合、デジタル技術との融合など書の可能性を広げ、国・文化の枠を超えた芸術として書に取り組んでいます。 

このような榊莫山と紫舟の素晴らしい作品により、書の芸術性や、自己を表現する手段としての書の魅力を感じていただければ幸いです。

  

[主催奈良県立美術館 産経新聞社
[協力三重県立美術館 紫舟アトリエ

[特別協力東大寺

[後援]奈良テレビ放送株式会社、株式会社奈良新聞社、西日本旅客鉄道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、阪神電気鉄道株式会社、奈良交通株式会社、奈良県商工会議所連合会、奈良県商工会連合会、奈良県中小企業団体中央会、株式会社南都銀行、(一社)日本旅行業協会、(一社)全国旅行業協会、(一社)国際観光日本レストラン協会、(一財)奈良県ビジターズビューロー、(公社)奈良市観光協会、奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合


 

関連行事

・対談「我が師・榊莫山先生から学んだ創意の源流」429日(土・祝)

狹川普文師(華厳宗管長・第222世東大寺別当)

榊せい子氏(榊莫山氏長女)

・美術講座  月4日(日)
「榊莫山の芸術について」学芸係長 稲畑ルミ子
・学芸員によるギャラリートーク
4月22日(土)・ 5月20日(土)・6月3日(土)・7月8日(土)
・ボランティアによる展示解説・書の体験コーナーなど

書の源流企画展の連携事業

1. 平群町による連携展示 415日(土)-723日(日)1階ギャラリー 観覧無料

「へぐり」─自然と歴史ロマンへのいざない

信貴山の裾野で、個性あふれる魅力的な歴史、文化、自然をはぐくんできた「へぐり」の里。古今の人びとのいきいきとした姿を映しだす「へぐり」の見どころを色とりどりに紹介します。

2. 平群町による連携イベント 1階レクチャールーム他 参加無料

3. 「魅惑のポスター~全国の旅情、奈良の仏像~」 1階第6展示室  観覧無料

前期:「青春18きっぷ」ポスター紀行 415日(土)-521日(日)

旅情を誘う全国の鉄道情景とコピーで多くのファンを魅了するJR「青春18きっぷ」ポスター、その約26年分のポスター現物が制作者の解説とともに展示されます。

主催:公益社団法人 日本写真協会  協賛:奈良新聞社、岡村印刷工業 

後期:奈良の仏像ポスター&ミュージアムコンサート 523日(火曜日)-723日(日曜日)

主催:奈良県立美術館、関係団体・個人