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  6. 県立美術館「美の新風 -奈良と洋画-」開催中!奈良を描き、奈良で描かれた洋画たち
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明治時代が始まって150年を記念した企画です

美の新風1

【ナラプラス現地リポート】

2018年は、明治時代が始まって150年を迎える節目の年にあたります。これを記念して、奈良県立美術館で、明治150年企画展「美の新風 -奈良と洋画-」が開催されています(2018年7月21日~9月17日)。

「洋画」は、明治時代以降に日本に定着しました。穏やかな気候と豊かな自然にひかれ、洋画家たちが奈良を訪れるようになる明治時代後半ごろに、奈良にもこの新しい文化がもたらされます。
奈良へ移り住んだ画家たちによって画塾や展覧会が開かれ、学校での美術教育を通じて国内外で活躍する画家も輩出されるなど、洋画は徐々に奈良の地に根づいていきました。

この展覧会では、奈良ゆかりの作家たちによる作品や、奈良を描いた洋画の名品を集めた、貴重な機会となります。


明治や大正時代の奈良の風景も見られます

美の新風2
明治150年企画展「美の新風 -奈良と洋画-」では、年代ごとに作品が紹介されていきます。「序章 洋画と奈良」の展示では、浅井忠《奈良の鹿》(1904年頃。大阪府立中之島図書館蔵)など、もっとも早い時期の作品が観られます。

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「1章 奈良の洋画家」では、大村長府、普門暁、六條篤などの作品が展示されています。奈良の古い風景を描いた絵画作品は、日本画では見慣れているものの、洋画では珍しく感じられます。

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《家族団欒図》(1907~1908年。星野画廊)など、奈良県出身の初期の洋画家として知られている「大村長府」(明治4年~大正14年)の作品。フランスやイギリスの展覧会でも入選を果たした経歴を持つ方です。掛け軸に洋画が描かれているのがおもしろいですね。

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大正時代の宇陀の風景を描いた、松岡正雄の《村の子供達》と《国旗のある風景》(いずれも1916年。宇陀市蔵)。同じ日本でありながら、異国の情景を描いたかのような印象を受けます。

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普門暁(ふもんぎょう)の《鹿、青春、光、交叉(こうさ)》(1920年。奈良県立美術館蔵)。茂みに潜む鹿をキュビズム的に描いています。光を色彩の帯で表現するなど、大正時代の作品とは思えないほど斬新です。奈良県立美術館の所蔵品の中でも、他の施設からの貸し出し依頼が多い作品なのだとか。

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こちらは六條篤の《岬》(1936年。奈良県立美術館蔵)など3点。奈良でこんなシュールレアリズム的な作品が描かれていたことに驚きます!


奈良公園や吉野山。洋画で描かれた様子が新鮮です

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続いて、大正から昭和にかけての「奈良洋画界の幕開け」と題されたコーナーです。奈良へ移住した志賀直哉と武者小路実篤が文化活動に刺激を与えたと同時に、中央で活躍した画家たちが、奈良の洋画界を牽引していました。写真は、浜田葆光の《水辺の鹿》(1932年。奈良県立美術館蔵)。今でも色あせない名作です。

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明治時代には、奈良公園は月ヶ瀬梅林とともに国の史跡に指定され、観光地として注目を集めます。写真は、奥瀬英三の《奈良公園》(1917年。寄託品)と鍋井克之の《奈良の月》(1931年。兵庫県立美術館蔵)。違った年代のものが見比べられるのが楽しいですね。

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太田喜二郎の《吉野山》(1939年。奈良県立美術館蔵)。春爛漫の吉野山を描いた作品です。兵隊や僧侶、芸子らしき人たちの姿なども見られ、当時の風俗が感じられます。

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中央の中澤弘光の《誘惑》(1954年。奈良県立美術館蔵)は、役行者の伝説にまつわる作品です。向かって左手の杉本健吉《博物館彫刻室》(1946年。奈良国立博物館蔵)は、かつての奈良国立博物館の展示室を描いたもの。

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手前の2作品は、須田国太郎《校倉(甲)》《校倉(乙)》(いずれも1943年。京都国立近代美術館蔵)。奥は栄永大治良《飛鳥》(1965年。奈良県立美術館蔵)。画家たちが「洋画で何を描くのか」を模索し、古典的な題材へと回帰していった様子が伺えます。


個性的な現代アートも。奈良の洋画は進化中です

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最後の「4章 奈良ゆかりの現代作家」では、個性的な現代アート作品が並びます。

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絹谷幸ニ《チェスキーニ氏の肖像》(1986年。奈良県立美術館蔵)は、同氏の出世作となった若き日の代表作です。キュビズム風な表現に、社会風刺も込められています。

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壁面の展示は、坂本和之《the invisible space》(2018年。作家蔵)。黒い立体的な作品は、冨田啓介《APPERANCE’93 絵画構造体》(1993年。奈良県立美術館蔵)です。奈良にゆかりのあるアーティストたちが、自由な表現に挑んでいます。

美の新風16
なお、この日は学芸員さんによる「ギャラリートーク」もお聞きしました。堅苦しくなることなく、奈良の洋画の流れや作品のポイントを解説してもらえるので、とても理解が深まりました。今後も開催されますのでぜひ!


連携展示「明治150年記念写真パネル 近代の奈良」も必見

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1階ギャラリースペースでは、連携展示「明治150年記念写真パネル 近代の奈良」も開催されています。幕末・明治期を含めた近代の奈良にまつわる写真が多数紹介されています。

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奈良県庁・奈良県倶楽部及び公会堂・奈良帝室博物館・猿沢の池・大阪電気鉄道奈良駅など、20箇所以上のかつての奈良の姿が見られます。明治の痕跡をたどって歩いてみたくなりました!


明治150年企画展「美の新風 -奈良と洋画-」

●会期:2018年7月21日(土曜日)~9月17日(月曜日・祝日)
●時間:9時から17時まで(入館は16時30分まで)
●会場:奈良県立美術館
●休館日:月曜日(祝日の場合はその翌平日休)
●観覧料:大人 400円、高校・大学生 250円、小・中学生 150円
※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と介助の方1人は無料です(各手帳をご提示ください)。
※留学生・外国人の方は無料です(パスポートをご提示ください)。

関連するイベント(※今後の予定)

●美術講座「奈良と洋画」
・日時:9月2日(日曜日)14時から15時30分
・講師:奈良県立美術館 学芸員
・定員:先着80人

●ギャラリートーク
・日時:8月25日(土曜日)、 9月15日(土曜日)14時から15時
・担当:奈良県立美術館 学芸員

※会期中の週末を中心にミュージアムコンサートなども開催されています。


交通案内

「奈良県立美術館」(奈良市登大路町10-6)は、近鉄奈良駅(1番出口)から徒歩約5分です。または、JR奈良駅から奈良交通バス「県庁前」下車すぐです。


(リポート・写真 / ナラプラスライター N)


(記事投稿者)
奈良県庁広報広聴課 髙塚・金田
電話番号 0742-27-8325

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