特集

県民だより奈良 平成30年9月号

特集 「いつか」のために「いま」そなえる
自然災害は、いつか必ず起こります。
もし今、災害が発生したらあなたはどう動きますか?

地震・台風・竜巻・記録的豪雨。
今年も日本各地がさまざまな自然災害に見舞われています。
 県や市町村では、災害に強いまちづくりに取り組んでいます。しかし、災害への対応には、県・市町村だけでなく、地域での協力や一人ひとりの備えも大切です。
 奈良県でも、さまざまな災害が発生しています。平成23年の紀伊半島大水害は、県南部に大きな被害をもたらしました。また、国の地震調査委員会の発表では、南海トラフを震源とする大地震の発生確率も、今後30年で70~80%とされています。
 「いつか」のために「いま」から備えておきましょう。

家庭でできる備え ~自分の身は自分で守る~
災害が起きることを想定して、今できる小さなことから取り組みましょう。
避難場所・避難経路を確認しましょう
 ハザードマップなどを活用し、避難場所はどこか、避難経路に危険な箇所はないか、連絡が取れなくなったらどこに集合するかなど、事前に確認しておきましょう。
家具等の固定・配置を見直しましょう
 家具等の固定方法や配置によっては、簡単に倒れ、出入口をふさがれたり、下敷きになる可能性があります。
ブロック塀の確認をお願いします
 基準を満たさないブロック塀は、倒壊する恐れがあります。
 所有者は安全点検を行いましょう。建築基準や安全点検項目などについての相談は下記まで。
県建築安全推進課
電話 0742-27-7574
奈良市・橿原市・生駒市は市役所建築担当課。それ以外の市町村は管轄する県土木事務所(郡山・高田・中和・吉野)
URL www.pref.nara.jp/50298.htm
生活必需品を備蓄しておきましょう
 大規模な災害が起これば、電気・ガス・水道などのライフラインが停止し、店頭の商品もなくなる可能性があります。非常持ち出し品や、備蓄品を用意し、定期的にチェックしましょう。
こちらのチェックリストを確認
日常備蓄という備え方
 「日常備蓄」とは、日常で消費する食料を多めの状態でキープすることにより、日々の生活で無理なくできる備蓄方法です。レトルト食品、缶詰など、加工せずに食べられるものがおすすめです。
下記HPで、災害への備えを取りまとめたパンフレットを公開しています。
わが家の災害対策
URL www.pref.nara.jp/1624.htm
災害用伝言ダイヤル171を活用しましょう
避難を家族に伝える方法を知っておこう
地震が起こったら!
「まず低く、頭を守り、動かない」の3つが重要です。机の下に入るなどして、身を守りましょう。

提供 効果的な防災訓練と防災啓発提唱会議
シェイクアウト訓練を行う関西電力(株)奈良支社の皆さん
シェイクアウト訓練を行う
関西電力(株)奈良支社の皆さん
地域でできる備え ~「いざ」という時、助け合うために~
 災害が起こった時は、地域の住民による助け合いも大切です。
 平成7年に発生した阪神・淡路大震災では、生き埋めや建物内に閉じ込められた人のうち、友人・隣人・通行人など、地域の住民によっても多くの人が救助されました。
 周りに高齢者や障害のある人など、自力で逃げることが困難な人はいませんか?
 いざという時に、助け合いができるよう、地域で話し合ってみましょう。
阪神・淡路大震災で生き埋めや閉じ込められた人の救助内訳
阪神・淡路大震災で生き埋めや閉じ込められた人の救助内訳
出典 (社)日本火災学会
「兵庫県南部地震における火災に関する調査報告書」
地域で連携して防災活動を行う
自主防災組織
 「今井町防災会」は阪神・淡路大震災を受けて、同年12月に橿原市ではじめて発足した自主防災組織です。
 現在は100人くらいで活動していて、日頃の設備点検や、備蓄食料の管理に加え、毎年「いまい防災フェスティバル」を開催しています。地域のみなさんに「炊き出しを食べよう」くらいの気持ちで、楽しみながら参加して、防災への関心を高めてもらえればと思っています。
 自主防災組織の強みは初動の早さです。9年程前に火事が起こった時には、地域のみんなで連携して、町内の消火器を集め、延焼を抑えることができました。
 いざという時に助け合えるよう、これからも活動を続けていきます。
今井町防災会(橿原市)古林さん、的場さん、杉村会長
今井町防災会(橿原市)
古林さん、的場さん、杉村会長
いまい防災フェスティバルのようす
いまい防災フェスティバルのようす
自主防災組織に関する問い合わせは市町村防災担当課、または下記まで
県安全・安心まちづくり推進課
電話 0742-27-8576
URL www.pref.nara.jp/1828.htm
災害に備えるため、県では対策を進めています。

河川の氾濫を「洪水」と呼ぶのに対し、増水で、水路などの水が河川に流れ込めずにあふれることを「内水被害」と呼びます。昨年10月の台風21号では、奈良県でも大きな内水被害が生じました。県では、流域市町村と連携し、内水被害への対策を進めていきます。

県では、土砂災害のおそれのある区域を土砂災害警戒区域に指定し、その中でも特に危険な場所を土砂災害特別警戒区域として指定を進めています。これらは、市町村のハザードマップで確認できるほか、県のホームページでも公開しています。
URL www1.nara-saboinfo.jp

その他にも、道路や河川管理施設の長寿命化、砂防対策工事などを推進しています。
気象庁が発表する注意報・警報や、市町村が発表する避難情報をチェックし、身を守りましょう。
注意報・警報の種類
避難情報の種類
テレビ、ラジオ等に加え、県からの災害情報も活用しましょう
・防災情報メール「奈良県川の防災情報」
URL www.pref.nara.jp/21822.htm

・スマホアプリ「ナラプラス」
・ツイッター「せんとくんのつぶやき」
・フェイスブック「まるごと奈良県」

URL www.pref.nara.jp/44424.htm
           
チェック欄に記入し、家の中の見やすい場所に貼っておきましょう!
非常持出品のチェック
避難する時にまず持ち出すもの。
持ち出しやすい場所に置いておく。
□ 飲料水
□ 非常食(乾パン・缶詰 など)
□ 懐中電灯(予備の乾電池も)
□ 携帯ラジオ・携帯電話・充電器
□ 貴重品(現金・印鑑・預金通帳等のコピー)
□ 免許証・健康保険証・お薬手帳
□ 持病の薬・常備薬・ばんそうこう
□ タオル・ティッシュペーパー
□ ヘルメット(防災ずきん)・軍手
□ 衣類(上着・下着)
□ ナイフ・缶切り
□ 洗面用具・ビニール袋
□ 生理用品 など
非常持出品
家庭における備蓄品のチェック
被災後、自足できるよう準備するもの。
□ 水(1人あたり1日3リットル)[7日分以上]
□ 食品(缶詰・レトルト食品など)[7日分以上]
□ 卓上コンロ・カセットボンベ
□ 簡易食器(割り箸・紙皿・紙コップ)
□ 毛布・タオルケット・寝袋
□ ろうそく・ライター
□ ラップ・アルミホイル
□ マスク・使い捨てカイロ
□ ティッシュペーパー・トイレットペーパーなど
備蓄品
●他に必要なものを記入しましょう。

県防災統括室
電話 0742-27-7006
FAX 0742-23-9244
URL www.pref.nara.jp/1624.htm
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報制作係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

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