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橿原考古学研究所の80年の歩みに触れる特別展


【ナラプラス現地リポート】

昭和13(1938)年に行われた橿原遺跡の発掘調査を契機に創立された「橿原考古学研究所」は、今年で80周年を迎えました。

これを記念して、橿原考古学研究所附属博物館では、考古学・古代史研究の新たな1ページを切り開いた貴重な資料を選び、80周年記念特別展「古代の輝き-日本考古学と橿考研80年の軌跡-」が、春季・秋季の2回にわたって開催になります。

すでに終了した春季展では、旧石器時代~古墳時代中期までの資料を、開催中の秋季展(10月6日~11月25日)では、古墳時代後期、飛鳥・奈良時代を中心とした資料が展示されています。


■主な展示遺跡
●第1章「都」
・飛鳥宮跡 ・飛鳥京跡苑池 ・宮滝遺跡 ・藤原宮跡 ・松林苑跡 ・稗田・若槻遺跡
●第2章「墓」
・藤ノ木古墳 ・珠城山1号墳・3号墳 ・牧野古墳 ・御坊山3号墳 ・高松塚古墳 ・文弥麻呂墓 ・太安萬侶墓 ・竹林寺 額安寺忍性墓
●第3章「寺」
・二光寺廃寺 ・東大寺 ・唐招提寺 ・大峯山頂遺跡 ・興福寺旧境内


いずれも日本の歴史上でもとくに重要な遺跡ばかり。考古学ファンはもちろん、これまであまり興味がなかった方々にもぜひご覧いただきたい展示内容となっています。

古代の輝き1
橿原考古学研究所創立80周年記念 秋季特別展「古代の輝き-日本考古学と橿考研80年の軌跡Ⅱ-」のチラシ画像。藤ノ木古墳から出土した「龍文飾金具」(国宝)が鮮やかに輝いています。
※藤ノ木古墳からの出土品は、すべて「文化庁所蔵、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館保管」です。


第1章「都」-不思議な木面など貴重な出土品たち

古代の輝き2
特別展は2室にわたって展示されています。第1章の「都」では、飛鳥宮跡や宮滝遺跡、藤原宮跡などから出土した遺物を、発掘現場のパネル写真などとともに紹介しています。

古代の輝き3
飛鳥宮跡の北西に位置する庭園遺構・飛鳥京跡苑池から出土した「木面」。宴の席で舞われたりしたものでしょうか。こうして水に浸かった状態で展示されているものは、通常は公開されていないため、実際に拝見できる機会は貴重です。

古代の輝き4
同じく飛鳥京跡苑池で発見された「川原寺」の墨書きがある土器。手前のものには「川原寺の坏だから取るな。もし取ったら災いが起こるぞ」という文章が刻まれています。迫力ありますね!

古代の輝き5
藤原宮跡の遺物など。瓦や土器、さらには貴重な木簡、土馬、櫛やサイコロなど、さまざまなものが見つかっています。この他、吉野町・宮滝遺跡、平城宮跡の北側に位置する松林苑跡など、見どころの多い内容です。


第2章「墓」-藤ノ木古墳の美麗なアクセサリーも!

古代の輝き6
第2章の「墓」では、藤ノ木古墳・高松塚古墳・牧野古墳など、奈良県内の有名な古墳からの出土品を中心に、文弥麻呂墓・太安萬侶墓の墓誌なども展示されています。

古代の輝き7
今回の特別展では、藤ノ木古墳の出土遺物が多数見られます。写真は「金銅装馬具」と「鞍金具(後輪)」(すべて国宝)。いずれも常設展示されているものですが、今回は中央のガラスケースで、明るい照明でじっくりと観察できます。

古代の輝き8
藤ノ木古墳の「北側被葬者装身具」など。藤ノ木古墳からは2名の遺体が埋葬されていますが、それぞれ美しいアクセサリー類が見つかっています。材質や形状などのバラエティも豊富でどれも本当に美しいです!こちらは普段は展示されていないため、間近で見られる貴重な機会となります。

古代の輝き9
極彩色壁画で知られる明日香村・高松塚古墳の、小さく美しい「琥珀製丸玉」と「ガラス製玉」も見られます。他の出土品はすべて重要文化財にしてされていますが、こちらは後の再整理で見つかったもののため文化財指定は受けていないのだとか。

古代の輝き10
宇陀市・文弥麻呂墓から出土した骨壷と墓誌をおさめる「金銅壺」「銅箱」(いずれも国宝。東京国立博物館蔵)など。文弥麻呂(ふみのねまろ)は、壬申の乱で大海人皇子の舎人として兵を率いた人物です。この他、「太安萬侶墓誌」や、鎌倉時代の高僧・忍性の2箇所のお墓(竹林寺・額安寺)からの出土品なども展示されています。


第3章「寺」-小さな金造仏、日本最古の将棋駒など

古代の輝き11
第3章「寺」では、東大寺や唐招提寺、興福寺旧境内などからの出土遺物が見られます。東大寺境内で見つかった大仏造立にかかわる遺物「溶解炉片」(東大寺蔵)、唐招提寺で出土した色あざやかな「三彩瓦」(唐招提寺蔵)など。

古代の輝き12
修験道の聖地・山上ヶ岳の山頂にある大峯山頂遺跡からは、1984年に行なわれた本堂解体修理の際に「蔵王権現鏡像」などが見つかっています。写真は、小さな小さな仏さま「金造菩薩坐像」と「金造阿弥陀如来坐像」(いずれも大峯山寺蔵)。金の純度は90%強。こんなに良好な状態のものは珍しいのだそうです。

古代の輝き13
また、日本最古と2番目に古い「将棋駒」が並んで展示されていたのも興味深いです。こちらは1993年、興福寺旧境内(奈良県文化会館の敷地)から出土した、天喜六年(1058)のもの。はっきりと歩兵・銀将・金将・王将と読み取れます。

古代の輝き14
そのお隣には、奈良県庁東側で見つかった、承徳二年(1098)のものと考えられる将棋駒も。現時点で2番目に古いもので、水に浸かった状態で文字は読みづらいですが、現在では使われなくなった「酔象」の駒が見られます。


充実の常設展示コーナーも必見です

古代の輝き15
奈良県立橿原考古学研究所付属博物館では、常設展示コーナーも充実しています。旧石器時代から平安・室町時代までの、貴重な実物資料などが見られます。常設展示はどなたでも写真撮影可能です(一部撮影不可)。

古代の輝き16
今の時期、常設展示でも藤ノ木古墳コーナーは注目です。藤ノ木古墳からは、馬具類は3セット見つかっています。普段展示してあるもっとも美しいものは、現在は特別展会場へと場所を移していて、ここでは普段は非公開の別のセットが見られるのです!貴重なチャンスですね。


担当学芸員による「列品解説」もご参加ください

古代の輝き17
また、この日は担当学芸員さんによる「列品解説」が行なわれました。展示品を前にして鑑賞のポイントなどを分かりやすく解説してもらえます。

古代の輝き18
この距離感ですから、疑問に思うことがあれば気軽に質問もできます。次回は、11月10日(土曜日)10時30分から11時、15時から15時30分の2回行なわれます。ぜひ参加してみてください!(※事前申込などは不要です)


橿原考古学研究所創立80周年記念 秋季特別展「古代の輝き-日本考古学と橿考研80年の軌跡Ⅱ-」

●会期:2018年10月6日(土曜日)~11月25日(日曜日)
●会場:奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 特別展示室
●時間:9時から17時(入館は16時30分まで)
●休館日:月曜日
●料金:大人 800円、高校・大学生 450円、小・中学生 300円

関連する企画など

●研究講座 第3回
・日時:11月11日(日曜日)13時から16時30分
【テーマ】「山と寺の考古学」特集
・「考古学からみた大峯奥駈道の成立-修験道の確立をめぐって-」森下恵介氏(山の考古学研究会 会長)
・「斑鳩の寺と明日香の寺-聖徳太子をめぐって-」菅谷文則氏(奈良県立橿原考古学研究所 所長)
※申込不要、参加無料

●【関連イベント】鋳造体験 鏡のミニチュアをつくろう!Ⅱ
・開催日:11月23日(金曜日・祝日)
・時間:午前の部 9時30分から12時30分、午後の部 13時30分から16時30分
・定員:午前・午後ともに30名(計60名)
・参加費:無料
※ご参加には事前にお申し込みが必要です。「11月6日(火曜日)」までに往復はがきでご応募ください。
チラシはこちら(pdf 1303KB)

交通案内

「奈良県立橿原考古学研究所附属博物館」(橿原市畝傍町50-2)は、近鉄橿原線「畝傍御陵前駅」から徒歩約5分。または、近鉄南大阪線「橿原神宮前駅」から徒歩約15分です。



(リポート・写真 / ナラプラスライター N)


(記事投稿者)
奈良県庁広報広聴課 髙塚・金田
電話番号 0742-27-8325

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