特集

県民だより奈良 平成30年11月号

特集 小さな手に大きな幸せ
 核家族や共働き世帯、ひとり親家庭の増加など、子どもたちを取り巻く家庭環境が変わってきています。

 奈良県においても核家族世帯数が年々増え、家族だけでなく、地域や社会全体で子どもたちに関わることがますます大切になっています。

 今回の特集では、地域の居場所としての「こども食堂」や里親制度など、子どもたちの笑顔を守る取り組みを紹介します。
核家族世帯数の推移(奈良県)
子どものいる世帯に占める
ひとり親世帯の割合の推移(奈良県)

出典 国勢調査
こども食堂
地域で育む子どもたち
 子どもたちが“食”を通じて地域の人たちと交流し、安心して過ごすことができる居場所、「こども食堂」。
 県内には現在30カ所以上あり、地域の子どもから大人まで、さまざまなつながりが生まれています。
Interview
たんぽぽこども食堂 代表 家令 牧さん
たんぽぽこども食堂 代表 家令 牧(かれい まき)さん

地域のなかの「もうひとつの居場所」
 奈良市の六条西地区で毎週金曜日、夕方の4時半から7時半までたんぽぽこども食堂を開いています。運営は地域のボランティアさんが中心で、近くの西の京高校の生徒さんたちも毎回手伝ってくれています。
 放課後になると、われ先にと地域の子どもたちがやってきてトランプやボール遊びなどをたっぷり満喫。その後は、みんなで一緒に食卓を囲んで夕食です。「今日の学校はどうだった?」「おもしろかった!」といった楽しげな会話が聞こえてきます。
 子どもからお年寄りまで誰もが気軽に遊びに来ることができる、家でも学校でもない地域のなかの「もうひとつの居場所」として、子どもたちの健やかな成長を見守っていきたいと思っています。
地域の子どもとボランティアさんが一緒に食卓を囲む
地域の子どもとボランティアさんが一緒に食卓を囲む
「開始当初からボランティアとして関わっています。こども食堂はいろんな人たちと交流できるので、毎週楽しみです」と語る、西の京高校 3年 酒井 裕貴さん
「開始当初からボランティアとして関わっています。こども食堂はいろんな人たちと交流できるので、毎週楽しみです」と語る、西の京高校 3年 酒井 裕貴(さかい ゆうき)さん
県内のこども食堂の情報は、下記へ。
URL www.nara-shakyo.jp/publics/index/186/
各こども食堂では、ボランティアを募集中。
こども食堂の開設・運営をサポート!
こども食堂開設・運営支援事業補助金
新たにこども食堂を開設する団体等に対して、運営に係る費用を補助します。
【対象経費】食材費・消耗品費・保険料等
【補助金額】1団体2万円×補助対象月数
【応募期間】平成31年2月28日締切(先着順)
奈良らしい「こども食堂」推進事業補助金
大和畜産ブランドや大和野菜等の奈良県産のおいしい食材を購入する費用を補助します。
【対象経費】県産食材の購入に係る費用等
【補助金額】1団体上限8万円
【応募期間】平成31年2月28日締切(先着順)
詳しくは下記へ。
県こども家庭課
電話 0742-27-8678
URL www.pref.nara.jp/11752.htm
里親 ~新しい出会い~
親と一緒に暮らせない子どもがどのくらいいるか知っていますか?
 親の経済的な問題や虐待などを理由に親と一緒に暮らせない子どもは、県内に約400人もいます。このうち約8割は児童福祉施設で職員や他の子どもたちと一緒に暮らしています。
 一方で、子どもたちが家庭にできるだけ近い環境で暮らすことも大切です。
 「里親制度」は、このような子どもたちを地域の一般家庭に迎え入れて、保護者に代わって養育する公的な制度です。

特別な資格は必要ありません
欠かせないのは、子どもの養育に対する理解と熱意、そして何より豊かな愛情です。
※一定の要件があります。
子どもにかかる費用を支給
生活費・教育費・医療費などの一部が公費で支給されます。
詳しくはこちらの児童相談所へ。
Interview
奈良県里親会 会長 松舟 憲光さん 晃子さんご夫妻
奈良県里親会
会長 松舟 憲光(まつふね のりみつ)さん
晃子(あきこ)さん
ご夫妻

あなたも里親になりませんか?
 「子どもとうまくコミュニケ-ションはとれるかな?」など、不安もあるかと思いますが、何も特別なことをする必要はありません。ただひたむきに子どもを想って一緒に過ごすことが大切です。できないことは時間をかければ少しずつでもできるようになってきます。
 子どもと過ごすのが大好きで、楽しい家庭であれば大丈夫ですよ。
 自分にも何かできないかなと思っておられる方、新たな一歩を踏み出してみませんか?
 あなたを待っている子どもたちがいます。
奈良県里親会
奈良県里親会では、里親になった人が気軽に相談し、支え合う場を提供しています。
URL narasatooya.jp/
Facebookm.facebook.com/satooya.net.nara/                                                
Interview
児童家庭支援センターてんり 主任 阪口 千晴さん
児童家庭支援センターてんり
主任 阪口 千晴(さかぐち ちはる)さん

里親家庭を全力で応援します。
 県から委託を受けた里親支援機関として、広く里親制度を知ってもらえるよう普及啓発活動に取り組んでいます。また、里親登録を希望するご家庭を対象に、各種研修も開催しています。実際に里子の委託を受けている里親家庭には、里親支援専門の相談員や心理相談員が相談を受け、定期的な家庭訪問をするなどのサポートを行っています。
 里親制度は子どもたちの幸せのための制度です。説明会も開催していますので、里親について関心のある方はぜひご相談ください。
参加者募集!
里親制度説明会
要申込
1
11月23日(祝日) 10時~12時
社会福祉法人天理
2
12月8日(土曜日) 10時~12時
天理市文化センター
3
12月20日(木曜日) 13時~15時
奈良市役所
4
1月19日(土曜日) 13時~15時
大和郡山市中央公民館
詳しくは下記へ。
相談はこちら
児童家庭支援センターてんり
電話 0743-85-5567
FAX 0743-68-1721
Eメール foster-support@welfaretenri.com
URL centertenri.sakura.ne.jp/
まもろう、子どもたちの笑顔
11月は児童虐待防止推進月間です
 児童虐待は特別な家庭の問題ではありません。誰にでも、どのような家庭でも起こる可能性があります。
 いち早く発見し子どもたちを守るために、地域のみんなで見守りましょう。
あなたの身近でも起こっています
児童相談所で対応した児童虐待相談件数の推移
オレンジリボン
「オレンジリボン」は
子ども虐待防止の
シンボルマークです。
気づいてください、虐待のサイン
子どもが発するサイン
服装や身体が汚れていたり、季節に合わない服装が多い
夜遅くまで外出したり、帰宅を渋る
笑顔が少なく表情が乏しい
保護者が発するサイン
小さな子どもを家に残して頻繁に外出する
周囲との交流が少なく孤立している
子どもの話題に無関心
など
匿名でも電話ができます。おかしいと感じたら迷わず児童相談所へ連絡しましょう。
ご相談ください
児童虐待に関する情報、里親に関する相談や子どもの成長・しつけなどのさまざまな問題・心配事について
児童相談所
県中央こども家庭相談センター
電話 0742-26-3788
県高田こども家庭相談センター
電話 0745-22-6079
平日9時~17時(祝日・年末年始を除く) 面談は要予約
※児童虐待等、緊急相談・通報は、県中央こども家庭相談センターで24時間受付

児童相談所全国共通ダイヤル
※お近くの児童相談所につながります
電話 189(いちはやく)
子育てに関する悩みや不安について
児童家庭支援センター
児童家庭支援センターてんり
電話 0743-63-8162

平日・日曜日 10時~19時
児童家庭支援センターあすか
電話 0744-44-5800

平日・土曜日 9時~17時
県こども家庭課
電話 0742-27-8605
FAX 0742-27-8107
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報制作係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

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