現在位置

  1. トップページ
  2. 県の組織
  3. 総務部知事公室
  4. 広報広聴課
  5. 奈良県フォトニュース
  6. 【レポート】有名画家をも魅了したクレパスの魅力!特別展「クレパス画名作展」(奈良県立万葉文化館)
印刷用ページ表示 印刷する |

単なる幼児向け画材ではない「クレパス」の魅力

クレパス画名作展1

【ナラプラス現地リポート】

奈良県立万葉文化館で、特別展「クレパス画名作展」が開催中です(2018年10月6日~12月16日)。

クレパスは大正14年(1925)に桜クレィヨン商会(現サクラクレパス)が開発した日本生まれの画材です。幼児教育や学校教育とともに全国に普及したため、幼児向け画材という印象を持たれがちですが、実際には多様な表現が可能な画材でもあります。

サクラアートミュージアムには、著名な画家が描いたクレパス作品が収蔵されており、今回の特別展では、同館所蔵のクレパス画作品から130点が展示されます。

伸びやかな線描や厚く塗りこめた重厚な色面、写実表現や抽象表現など、クレパスという画材の魅力がたっぷり感じられる内容でした!

※展示作品はすべて「サクラアートミュージアム蔵」です。


クレパス画名作展2
会場ではクレパスの歴史や誕生秘話なども解説されています。年表にはパッケージデザインの変遷も掲載されています。見ているだけで楽しくなります!

クレパス画名作展3
過去に販売されたクレパスのさまざまなバリエーションなども展示されています。


たくさんの画家がクレパスの可能性を探っています

クレパスと似た画材には「クレヨン」「パステル」などがありますが、クレパスは固形ワックス(蝋)に液体油などを加えているのが大きな特徴です。このため、以下のような長所があります。

・扱いが容易で、持ち運びが便利。
・画面上で盛り上げたり、混色したりできる。
・キャンバスや皮革など、さまざまな物に描ける。

今回の特別展では、こうした特徴を活かした多種多様な作品が展示されています。大正時代に誕生した新しい画材の可能性を探るため、画家たちがさまざまな試行錯誤を行ってきたことが見て取れます。


クレパス画名作展4
クレパスの開発に深く関わった洋画家・版画家の山本鼎さんの作品《西瓜》(制作年不詳)と《江の浦風景》(1934年)。当時流行した「クレヨン」は、色を混ぜることができず、広い範囲を塗りつぶしたりしづらいものでした。その不満を開発者に伝えたことからクレパスが誕生しました。

クレパス画名作展5
熊谷守一さんの《裸婦》(制作年不詳)など。あざやかな色彩で描かれた裸婦が、赤い輪郭線で縁取られています。シンプルですが構図などもよく考えられており、いかにもクレパス作品らしい美しさがあります。

クレパス画名作展6
大正から昭和にかけて活躍した洋画家・梅原龍三郎さんの《浅間山日没》(1950年)。刻々と夕日に覆われていく浅間山を、スピード感のある筆致で描いています。携帯性に優れたクレパスの特性がよく表れています。

クレパス画名作展7
寺内萬治郎さんの《裸婦》シリーズ(すべて制作年不詳)。油彩画かと思うような質感ですが、クレパスを用いて描かれています。間近で見ると、さらにスムーズで繊細。肌の質感の見事さに驚きます。“クレパスによる人体描写の到達点”との評もあるとか。

クレパス画名作展8
メインビジュアルにも登場している、小磯良平さんの《婦人像》(1951年)。陰影表現が素晴らしい作品です。じっくりと見てみると、まったく輪郭線を使っていないことがわかります。

クレパス画名作展9
須田剋太さんの《童子》《作品》など(すべて製作年不詳)。司馬遼太郎さんの「街道をゆく」の挿絵などで知られ、奈良の風景も数多く描いた方ですが、クレパスを用いてこんな抽象的な作品を遺していたんですね。新鮮です!

クレパス画名作展10
「太陽の塔」の生みの親である岡本太郎さんの《虫》と《鳥と太陽》(ともに制作年不詳)。クレパスの特徴である“混色”も使っていますが、あえて原色で派手目な色彩を用いています。いかにも岡本太郎らしいですね。

クレパス画名作展11
クレパス作品の進化を感じさせる、入江明日香さんの《Bal du Printemps 春の舞踏会》と《Premices Printaniers 春の兆し》(ともに2015年)。クレパスを溶いて和紙に描いており、その繊細さに目が釘付けになります!

クレパス画名作展12
この日は、担当学芸員さんによるギャラリートークも開催されました。鑑賞のポイントがわかりやすく解説されて、より楽しめるようになります。アート初心者の方こそぜひ参加してみてください。

クレパス画名作展13
館内のミュージアムショップでも、特設コーナーが登場しています。昭和初期のクレパスの復刻版「ほんとのクレパス16色セット」や、90周年記念の限定発売「クレパス90色セット」、またプロのテクニックや画材の解説などが掲載された本「クレパス画事典」なども。すぐにクレパス画を始められます!


特別展「クレパス画名作展」

●会期:2018年10月6日(土曜日)~12月16日(日曜日)
●開館時間:10時から17時30分まで(入館は17時まで)
●会場:奈良県立万葉文化館 日本画展示室
●休館日:月曜日(祝日の場合はその翌平日休)
●観覧料:一般 800円、大学・高校生 500円、小・中学生以下 無料 ※20名以上の団体は2割引き
※特別展の会場内での撮影は禁止されています。


人気講座「万葉集をよむ」はこの日も超満員!

クレパス画名作展14
また、この日は人気講座「万葉集をよむ」も行なわれました。万葉文化館の指導研究員・井上さやかさんが「龍の馬も今も得てしか(806~809番歌)」について、深く、そしてわかりやすく解説されました。

クレパス画名作展15
会場は超満員!定員150名ですが座席数を増やして対応し、この日は217名の方が聴講されたそうです。無料講座「万葉集をよむ」は毎月開催されています。「万葉集についてもっと知りたい」という方はぜひ参加してみてください。


平成30年度 万葉集をよむ

・内容:毎月開催。研究員が万葉集の歌々を数首ずつ取り上げて、丁寧に読み解きます。
・定員:150名(※当日先着順。申込不要)
・料金:無料

●11月「大伴旅人の日本琴の歌」(810~812番歌)
・日時:11月21日(水曜日)14時から15時30分
・講師:吉原啓(万葉文化館 研究員)

●12月「鎮懐石の歌」(813~814番歌)
・日時:12月12日(水曜日)14時から15時30分
・講師:大谷歩(万葉文化館 主任研究員)

http://www.manyo.jp/event/detail.html?id=216


※特別展「クレパス画名作展」の会期中には、さまざまなイベントなども開催されます。あわせてぜひご参加ください。


●万葉古代学特別講座 古事記・日本書紀ナナメよみ
・内容:万葉文化館の協力のもと『マンガ はじめて読む 古事記と日本書紀』(ナツメ社)が出版されました。これを記念して開催される、トーク形式の特別講座です。
・日時:11月18日(日曜日)14時から15時30分
・定員:150名(※当日先着順。申込不要)
・料金:無料

http://www.manyo.jp/event/detail.html?id=231


交通案内

「奈良県立万葉文化館」(高市郡明日香村飛鳥10)は、近鉄橿原線「橿原神宮前駅」より、飛鳥駅行きバス(明日香周遊バス:赤かめ)に乗車(約20分)


(リポート・写真 / ナラプラスライター N)


(記事投稿者)
奈良県庁広報広聴課 髙塚・金田
電話番号 0742-27-8325

この記事を読んで「いいね!」と思ったらお友達にシェアしていただけると嬉しいです。



このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらで更新情報をお届けしています!

Facebookページ まるごと奈良県リンク先(Facebookサイトへ移動します) Twitter せんとくんのつぶやき(twitterサイトへ移動します)

スマホアプリ『ナラプラス』で奈良県の最新情報をゲット!

スマホアプリ「ナラプラス」

このアプリでは、奈良県の地域の話題、奈良の観光や食、文化など、おでかけの情報や、くらしに役立つ情報、災害情報などを中心に記事を配信しています。

アプリの紹介記事ページへ移動する

ナラプラス春ver.

このアプリでは、奈良県の地域の話題、奈良の観光や食、文化など、おでかけに情報や、くらしに役立つ情報、災害情報などを中心に記事を配信しています。

アプリの紹介記事ページへ移動する

 

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報紙係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
放送制作係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100