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“統計重視の文化”の定着を目指して


【ナラプラス現地リポート】

奈良県では、県や市町村での統計への関心や知識の向上を図り、エビデンス(証拠)に基づく施策推進という“統計重視の文化”を定着させることを目的とし、奈良スタット事業(奈良県統計リテラシー向上事業)を実施しています。
スタットとは、統計を意味する“statistics”を略した言葉です。統計により実態を把握・分析することでやるべきことが明らかになるため、行政にとって統計は“最強の武器”となり得ます。

奈良スタット事業は、「奈良スタットイベント」「市町村職員向け統計研修」「市町村職員向け統計相談窓口」の3本柱で構成されています。
4回目の開催となる「奈良スタットイベント」(統計活用事例発表会)では、大阪大学大学院の小原美紀教授の基調講演、3団体からの統計活用事例の発表が行われました。


奈良スタットイベント1
“統計活用事例の発表会”という全国的にも珍しい取組みである「奈良スタットイベント」。会場となった桜井市立図書館 研修室1は、地元・桜井市産の木材を使用したとても美しい建物で、客席はほぼ満席となりました。

奈良スタットイベント2
まずは、荒井正吾 奈良県知事の開会の挨拶から。勉強しながら統計リテラシーを高める目的で始められた「奈良スタットイベント」によって、行政職員の意識の向上などが見られ、大きな効果を実感しているといった発言がありました。


統計の「相関関係」と「因果関係」とは?

奈良スタットイベント3
続いては、大阪大学大学院の小原美紀教授の基調講演「統計でだまさない、だまされないために」です。
統計の見方の例として、まずは『名前に「子」が付く女性は成績が良い』という面白い調査結果が紹介されました。
この場合、名前と成績には「相関関係」はありますが、必ずしも「因果関係」があるわけではありません。“名前に子が付いたら成績がいいかもしれないが、子を付けたからといって成績が良くなるわけではない”のです。

奈良スタットイベント4
統計データを読み解く上では、「相関関係」の背後にある「因果関係」を見抜くことが重要とのこと。
統計的に「喫煙率とガン死亡率の間には正の相関関係がある」のと同様に、「飲酒率」にもガン死亡率との相関関係が見られます。しかし、「お酒を飲むとガン死亡率が高まる」「飲酒はガンの死亡原因の一つである」とはいえません。相関関係は必ずしも因果関係ではないそうです。
この場合の“隠れた要素”として「お酒をよく飲む人に喫煙者が多い」などが考えられ、これに気づかないと間違った判断が下されてしまいます。

【例】以下はすべて統計的に確認されているが、因果関係ではない可能性があるもの。
・背が高い人は所得が高い。早生まれは所得が低い。
・快晴の日が少ないと(雨の日が多いと)内閣支持率が高くなる。
・女性を雇用すると企業成績が上がる。 など


奈良スタットイベント5
世の中には「相関関係」を使って巧みに納得させようとする人がいるので、騙されないように注意が必要です。何かを決定する際に、統計は重要なヒントになるが、ヒントを誤って理解すると、望ましくない選択をしてしまう可能性もあります。


統計の利活用について実例が発表されました

奈良スタットイベント6
奈良県警察本部 捜査支援分析課の発表テーマは「犯罪統計の活用による自治体との連携について」。犯罪を数量的に捉えて、効率的な防犯活動や捜査活動への利活用を目指したものです。奈良市で防犯カメラを増設するにあたって、犯罪抑止・捜査にもっとも効果的な設置場所を検討するためにデータを活用した事例などが報告されました。

奈良スタットイベント7
各発表に対しては、荒井知事、小原美紀教授、安孫子勇一教授(近畿大学経済学部教授、奈良県統計分析専門員)からは鋭く、そして温かいコメントが入れられます。

奈良スタットイベント8
御所市 統計研究会からは「御所市の統計利活用の問題分析と活性化の方向性」という発表がありました。
御所市での統計利活用の現状を調べるため、市役所勤務の職員に「あなたは自分の業務で以下のような統計活用をどの程度行っていますか?(御所市の統計資料を活用する・e-statを利用する・Excelのピボットテーブル機能を利用するなど)」といったアンケートを実施し、そのデータを分析したものです。

奈良スタットイベント9
王寺町 政策推進課の発表は、「ターミナル・王寺駅のポテンシャルを生かしたにぎわいづくりのための取組み(都市機能の集約と宿泊施設の誘致)」です。
RESAS(地域経済分析システム)のデータを利用し、産業構造や滞在人口などを客観的に把握することで、今後のまちづくりにおいて効果的な政策立案につなげようという取り組みです。
「大阪のベッドタウンとして発展してきた王寺町は、昼間の滞在人口(=にぎわい)が少ない傾向にあり、西和地域のターミナルとしての利点を活かしきれていない。にぎわい創出に向けて、王寺駅を基点とした周辺型観光を推進し、その核となる宿泊施設「東横イン」が2020年1月に開業予定。」という政策決定の流れが、根拠となる統計データとともに披露され、説得力が感じられました。


平成30年度 奈良スタットイベント (※終了しました)

●日時:2018年11月16日(金曜日)14時30分から17時
●会場:桜井市立図書館 研修室1
●内容:
・基調講演「統計でだまさない、だまされないために」小原美紀氏(大阪大学大学院教授)
・事例発表
(1)犯罪統計の活用による自治体との連携について(奈良県警察本部 捜査支援分析課)
(2)御所市の統計利活用の問題分析と活性化の方向性(御所市 統計研究会)
(3)ターミナル・王寺駅のポテンシャルを生かしたにぎわいづくりのための取組み(都市機能の集約と宿泊施設の誘致)(王寺町 政策推進課)
●参加者:一般の方、県、市町村職員など約200名(うち一般の方は先着50名)


(リポート・写真 / ナラプラスライター N)


(記事投稿者)
奈良県庁広報広聴課 髙塚・金田
電話番号 0742-27-8325

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