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浮世絵の“肉筆画”の美しさが堪能できます

【ナラプラス現地リポート】

ナラプラス現地リポート
奈良県立美術館で、企画展「姿の美・衣装の美… 肉筆浮世絵」が開催中です(2019年1月19日~3月17日)。
2015年に開催された浮世絵版画展に続き、今回は“肉筆画”(絵師が筆で描いた作品)を取り上げており、奈良県立美術館所蔵の「吉川観方コレクション」「由良コレクション」の肉筆浮世絵を中心に、国重要文化財「舞踊図」(※前期展示)、山口素絢の美人画の代表作「太夫雪見図」(※後期から)などが展示されます。
美人画に始まり、歌舞伎役者や故事・伝説など、江戸時代前期に誕生した「浮世絵」の世界が時代とともに大きく広がっていったことが実感でき、素晴らしい内容でした!
(※以下、所蔵者名の記載が無い作品は、すべて奈良県立美術館の館蔵品です。)


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企画展の初日。幅広い人気の「浮世絵」の企画展ということでたくさんの方が来場し、興味深そうに作品を鑑賞なさっていました。


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オープニングをお祝いして、女性の和太鼓チーム「和太鼓宝亀殿」の皆さんの演奏も披露されました。太鼓の音は遠くまで響き渡り、海外からの旅行者さんなども楽しそうに見つめていました。


浮世絵の先駆となった屏風絵や風俗画も

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今回の企画展は、作品の内容ごとに4つの章に区切られています。こちらは4章に先立ち序となる「浮世絵美人画三態」の部屋。18世紀初期頃、18世紀中頃、19世紀前期の美人画3点を展示し、作風の変化などを比較できるようになっています。

 

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その1点、菱川師房「見返り美人図」(17~18世紀)は、やや腰を落として歩む女性のたおやかな姿を描いています。筆者は、浮世絵草創期の中心的存在だった菱川師宣の長男です。


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続いては、「浮世絵の先駆」と題した、室町時代後期から江戸時代前期に描かれた近世初期風俗画の展示です。東海道や厳島神社、祇園社に洛中洛外図など、華やかな屏風がずらりと並び壮観です!

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寛永期風俗画の名品として知られる国重要文化財「舞踊図」(17世紀、京都市蔵)。6名の女性それぞれの衣装が美しくて、思わず見入ってしまいます。展示期間は前期のみ(2月17日まで)なのでお気をつけください。


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男性の歌舞伎役者を描いた「役者舞姿図」(17世紀)。たおやかに踊る姿は、まさにやさ男。衣装の柄も色気があります。


「美人画」の名作を時代を追って鑑賞できます

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第2室からは、時代を追って各絵師が表現した「美人画」の美を見ていきます。宮川一笑「室内遊興図」(18世紀)は、妓楼の座敷での酒宴の様子を描いたもの。画中のどこに目を凝らしても華やかです!

なお、今回の企画展では、第2室・第3室と1階ギャラリーはカメラでの撮影が可能となっています(※動画・フラッシュ・三脚などは禁止)。いい記念になりますね!


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常行(つねゆき)の「太夫道中図」(18世紀)。美しい衣装を身にまとった遊女と、地味な装いの禿(かぶろ)の組み合わせです。

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時代は下って19世紀。浮世絵の成熟期・爛熟期に描かれた、歌川国長の「美人鮎釣図」(19世紀)です。遊女が川床に出て鮎釣りに興じています。


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風景版画で知られる歌川広重が描いた「八朔美人図」(19世紀)も見られます。吉原では毎年8月1日(八朔)に白い着物を着る風習があったのだとか。浮世絵から当時の風俗が知れて興味深いです。

 

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肉感的な女性美が見事な、山口素絢の「女官図」(18~19世紀)。山口素絢は円山応挙の門人です。今回の企画展では他の作品も展示されており、見応えがありました。


西大寺ゆかりの絵馬、葛飾北斎の作品なども

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美人画以外にも、浮世絵師は人々のニーズに応じて多彩な主題の作品を描きました。こちらは、2代鳥居清信『「矢の根五郎」絵馬』(西大寺蔵、1754年)。江戸で西大寺の愛染明王像の出開帳が行われたエピソードを歌舞伎に取り入れたところ、大当たりしたため、その御礼として西大寺へ奉納された大絵馬です。

 

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「瑞亀図」(18世紀)は、あの葛飾北斎の作品です!描かれた亀は長寿のシンボル、酒は百薬の長。長寿を喜び祝う心を表現しています。筆致が丁寧で、思わずじっと見入ってしまいました。


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展示中の菱川師房「見返り美人図」、懐月堂安度「立美人図」の印刷物に衣装の文様を描き入れる体験コーナーもあります。お子さんも大人も楽しめるでしょう。ぜひチャレンジしてみてください!

 

■企画展「姿の美・衣装の美… 肉筆浮世絵」

●会期:2019年1月19日(土曜日)~3月17日(日曜日)
●時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
●場所:奈良県立美術館
●休館日:2月12日(火曜日)、2月18日(月曜日)、2月25日(月曜日)
●観覧料:一般400円、大・高生250円、中・小生150円

※前期(1月19日~2月17日)/後期(2月19日~3月17日)で一部展示替えがあります。

■今後のイベントなど(※展覧会観覧者対象、参加無料)

●美術講座「展示作品に見る上方の美人画 舞踊図から奈良の絵師菊谷葛陂まで」
・講師:稲畑ルミ子(奈良県立美術館 学芸係長)
・日時:2月17日(日曜日)14:00~(※約1時間30分、定員80人)
●学芸員によるギャラリートーク
・日程:2月9日(土曜日)・2月23日(土曜日)・3月9日(土曜日)
・時間:いずれも 14:00~ (※約1時間)
※週末を中心に「ミュージアムコンサート」(観覧無料)も開催されています。
※ギャラリーでは、NPO法人文化創造アルカ×奈良教育大学絵画研究室による連携展示「リンクする風景ーきたまち平成風土記から美術教育の現場まで―」が開催中です(観覧無料)。

■交通案内

「奈良県立美術館」(奈良市登大路町10-6)は、近鉄奈良駅(1番出口)から徒歩約5分です。または、JR奈良駅から奈良交通バス「県庁前」下車すぐです。

 

(リポート・写真 / ナラプラスライター N)

(記事投稿者)
奈良県庁広報広聴課 髙塚・山田
電話番号 0742-27-8325

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