企画展 

姿の美、衣装の美… 肉筆浮世絵

An Exhibition on the Beautiful Ukiyo-e Paintings

2019年1月19日(土曜日)-3月17日(日曜日)

前期(1月19日-2月17日)/後期(2月19日-3月17日)で一部展示替えをいたします。 

展覧会ちらし表 (pdf 544KB) 

出品リスト (pdf 370KB)

 

【開催趣旨】

浮世絵は、現世肯定、現世享受の価値観を背景として江戸時代前期に誕生しました。

浮世絵に先行する室町後期から江戸前期にかけての「近世初期風俗画」では、現世を楽しみ舞い踊る人々の姿が名所風俗図や遊楽図に描かれ、やがて舞踊する姿だけを取り上げて屏風絵の主題とした「舞踊図」や、さらには舞い姿・立ち姿などの美人画「寛文美人(かんぶんびじん)」が成立しました。

近世初期風俗画の「寛文美人」を受け継ぎ、浮世絵の代表的な主題の一つとなった美人画では、姿の美や衣装の美、時には物思いなどの感情が表現されました。江戸時代の人々の生活を彩った浮世絵美人画は、現在もなお私たちを魅了します。

また、浮世絵師たちは同時代の人々の要求に応え、歌舞伎役者、故事・伝説など様々な主題を手がけました。それらの作品からは、当時の人々の関心の在処と共に、人生を享受する姿勢が伝わってきます。

2015年の浮世絵版画展に続き肉筆画(絵師が筆で描いた作品)を取り上げた今回の浮世絵展において、表現された美を楽しみ、それらを生んだ時代の積極的な人生観を感じていただければ幸いです。

 

◇出品作品について

本展は、館所蔵及び近隣の美術館等所蔵の作品により構成します。

当館所蔵の肉筆浮世絵は、その大部分が「吉川観方コレクション」に属します。当コレクションは、日本画家・風俗研究家であった故吉川観方氏(1894-1979)が収集され、氏の生前から没後にかけて奈良県へ寄贈された浮世絵・近世絵画・染織などから成り、中でも肉筆浮世絵の充実した内容は全国的に知られています。また、故由良哲次氏(1897-1979)から寄贈を受けた「由良コレクション」の肉筆浮世絵も展示します。

加えて、寛永期風俗画の名品として知られる重文「舞踊図」(京都市蔵 前期展示)、円山派の山口素絢(やまぐちそけん)による美人画の代表作「太夫雪見図」(京都府蔵 京都文化博物館管理 後期展示)、西大寺へ奉納された歌舞伎役者絵の大絵馬「矢の根五郎」絵馬(西大寺蔵 通期展示)、奈良の絵師菊谷葛陂(きくたにかっぱ)筆「夏姿美人図」(個人蔵 通期展示)などにより展示の幅を広げます。

 

[主催 ]  奈良県立美術館

[後援]NHK奈良放送局、奈良テレビ放送株式会社、株式会社奈良新聞社、西日本旅客鉄道株式会社、近畿日本鉄道式会社、阪神電気鉄道株式会社、奈良交通株式会社、奈良県商工会議所連合会、奈良県商工会連合会、奈良県中小企業団体中央会、株式会社南都銀行、 (一社 )日本旅行業協会、 (一社 )全国旅行業協会、(一社 )国際観光日本レストラン協会、 (一財 )奈良県ビジターズビューロー、 (公社 )奈良市観光協会、奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合


【関連事業】

・美術講座1 「肉筆浮世絵研究の現在」 講師:浅野秀剛氏(大和文華館館長)1月27日(日)

・美術講座2 「展示作品に見る上方の美人画 舞踊図から奈良の絵師菊谷葛陂まで」2月17日(日)

講師:稲畑ルミ子(当館学芸係長)

・学芸員によるギャラリートーク  1月26日(土)・2月9日(土)・2月23日(土)・3月9日(土)

・希望者の申込に応じ、ボランティアによる展示解説

・展示中の菱川師房「見返り美人図」懐月堂安度「立美人図」の印刷物に衣装の文様を描き入れる体験コーナー

 

【ミュージアムコンサート】 参加無料


【NPO法人文化創造アルカ×奈良教育大学絵画研究室 連携展示】

 

「リンクする風景─きたまち平成風土記から美術教育の現場まで─」

歴史のモザイク・奈良きたまちエリアの魅力を、「アート」と「平成」というふたつのキーワードで発信するとともに、地域や学校園と連携した奈良の美術教育の現場を紹介します。

主催:NPO法人文化創造アルカ、奈良教育大学絵画研究室 会場:当館1階ギャラリー 観覧無料