第289号 R1/7/1

「E-夢 はっしん!」

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令和元年7月1日(月曜日)

≪第289号≫


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発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室


【巻頭言】 目次に戻る

先生

                                      奈良県教育委員会事務局

                                      学校教育課長 大石 健一

 先日、教え子の結婚式に参列し、いつものことですが、披露宴のテーブルは「ミニ同窓会」となりました。彼らの卒業からずいぶん経ちますが、ありがたいことに今も「先生」と呼んでくれ、私もいつも彼らの幸せを願っています。「教員」には定年がありますが、教え子にとって「先生」は一生「先生」なのだと改めて思いました。
  4月1日、新規採用者の辞令交付式に先立って話をさせていただく機会があり、身を慎み、生涯、教え子を悲しませないという覚悟をもって辞令を受け取ってほしい、とお願いしました。また、辞令を受け取り子どもの前に立てば、みなさんは「プロフェッショナルの教育者」だと申し上げ、プロフェッショナルと言えば、ということで、直前にあったイチロー選手の引退会見に触れました。
 
  イチロー選手は、印象に残っているシーンは、という記者の問いに、「様々な記録はいずれは塗り替えられるもの。MVPもオ-ルスター出場も小さなことに過ぎない」とした上で、「昨年の5月からゲームに出られない状況になった後もシーズン最後の日までチームと一緒に練習を続けたことは、ひょっとしたら誰にもできないことかもしれないと、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたこと」と答えています。
  私たち教員は、日々、子どもたちに向き合い、教育という営みを続けます。思いどおりに行かず、悩んだりする時もあるでしょうが、子どもも1人の人間、意思もあればその日のコンディションもある。思いどおりにならないのが当たり前、思いどおりになるのはむしろ不自然なことではないでしょうか。私たちが子どもたちのためにできるのは小さなことかもしれません。しかし、その小ささに挫けず、目に見える成果がなくても熱意を失うことなく、営みを積み重ねたいと思います。子どもたちがその人生の道のりのどこかで、先生の言っていたことはこういうことだったのかと思う時、終業のチャイムが鳴るのでしょう。その時が来ることを、子どもたちを、信じたいと思います。
 
  今年も多くの「先生」が私たちの仲間入りをされました。学校教育課は、そんな「先生」方を支えてまいりたいと思います。

【今、学校では・・・】 目次に戻る

 生駒市立生駒南第二小学校で行われた中国の小学生との交流について紹介します。

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你好!中国から小学生29名が来日し、国際交流を行いました。

                                         生駒市立生駒南第二小学校

 奈良県訪日教育旅行誘致促進事業として5月16日(木曜日)に、中国桂林市卓然小学校の2年生の子どもたち29名と先生等、合計40名が生駒市立生駒南第二小学校を来訪されました。卓然小学校は、全校生徒が1700人の私学の学校で、躾もきびしく、英語教育もしっかりされている学校だそうです。交流会では、全校生徒が体育館に集まり、双方の学校紹介や児童の挨拶、記念品交換をしました。卓然小の女子児童は、金色の髪飾りに金の飾りがついた赤い衣装を身に付けて民族の踊りを、男子児童は、カンフーの動作を生かしたような踊りを見せてくれました。本校の児童は、お返しに全校合唱と二小ソーランの踊りを披露して歓迎しました。その後、2年生以上の学級に分かれて、本校児童と習字、生活、図工、社会などの学習をし、給食もクラスに分かれて一緒にいただきました。

  • 子どもたちの日記から
    ○僕は中国の人と会うのが初めてでした。ちゃんと交流できるか心配だったけど、踊りを見せてもらったり、一緒にゲームをしたり、給食を食べたりして仲良くなることができました。言葉が通じなくても手や体の動きで伝わったので、嬉しかったです。またいろんな国の人たちと交流したいと思いました。
    ○最初は何を話せばいいのかが分かりませんでした。手で表したり、英語で表したりしました。難しかったけれど頑張りました。給食の時も「美味しいか」と聞いてみると「美味しい」と言ってくれたので良かったです。
    ○色塗りゲームをしました。「ペンギン」の絵が出来上がりました。中国の子に中国語で「ペンギン」は何と言うのか必死に聞きました。すると「チーウォー」ということが分かりました。ゲームの結果を発表するときに、みんな一緒に日本語で「ペンギン!」中国語で「チーウォー!」と大きな声で言いました。

 あわただしい交流でしたが、児童の感想に見られる様に子どもたちなりの交流ができたように思います。実際に会って交流することで相互理解が深まると感じられました。

        

     あいさつ                    民族衣装で踊りを披露してくれた子どもたち

      

      中国の子どもたちと全校のみんなで記念撮影                 一緒に給食を食べました

  【魅力と活力あるこれからの高校づくり】 目次に戻る

 県教育委員会では、「魅力と活力あるこれからの高校づくり」を目指して「県立高等学校適正化実施計画」を策定し、議会で可決されました。
 新しい学校づくりに向けた県教育委員会や各学校の取組を、このコーナーで紹介していきます。

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奈良から世界へ飛び立とう!
~県立国際高等学校の現状報告~

  現在、県教育委員会では、国際高校の2020年4月開校に向けて、さまざまな取組を行っています。そこで、今回は、国際高校について、現状どのようなことが決まっているのかを中心に今の取組を簡単にご報告します。
 去る6月1日に「なら100年会館」において学校説明会を開催し、中学生やその保護者の方を始めとする約450人の方にご来場いただきました。事務局からの説明は、教育内容を中心に行われましたので、その一端をご紹介します。
 まず、毎日の授業は50分×7限で行い、3年間、文系科目と理系科目をバランスよく学習する中で、「基礎力+国際教養」を身に付けます。具体的には、「ディベート・ディスカッション」「エッセイライティング」などの生徒の活動を中心とした科目や「世界の言語」などの科目を必修化し、積極的なコミュニケーション力の育成をはかります。また、「グローバル探究」という科目では、3年間を通して、世界の諸課題に向き合い、国内外の高校生と共に解決に向けて取り組みます。これ以外にも、留学や海外大学進学を支援するさまざまなプログラムを準備しています。
 また、説明会の中では、制服見本を展示し、中学生の皆さんに人気投票を行っていただきました。その投票結果も反映して、この度、国際高校の制服が決定しました。次世代のグローバルリーダーとして世界で活躍するにふさわしいデザインとなっています。7月中旬より県のHPにて公開予定です。
さらに現在、国際高校の校章のデザインを募集しているところです。7月19日が締め切りとなっていますので、ふるってご応募ください。
 これ以外にも、学校行事や部活動、研修旅行や姉妹校などについて、日々検討を重ねているところです。9月28日には今年度2回目の学校説明会を予定しています。この説明会では、中学生の皆さんに授業体験をしていただくとともに、学校行事や部活動、諸費用等についての説明をする予定ですので、是非ご参加ください。
 「奈良から世界へ飛び立とう!」をキャッチフレーズに、国際高校開校に向けてさらなる検討を重ねてまいります。これからの動向にも、是非ご注目ください。

  

             学校説明会                    制服見本の展示

国際高校の検討状況は こちら をご覧ください。

 ・授業   ・校章   ・制服

【奈良の先生になろう】 目次に戻る

奈良県次世代教員養成塾

 第8回講座を帝塚山大学で行いました。その様子や受講生の感想等をお伝えします。

       
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奈良県次世代教員養成塾第8回講座

 6月22日(土曜日)に、帝塚山大学にて奈良県次世代教員養成塾第8回講座を実施しました。第8回講座は「短歌・俳句を学び、作ってみよう他」というテーマで、「人文科学や社会科学を学ぶ楽しさや意義について交流し、学ぶ楽しさを教える楽しさにつなげるための視点をもたせる」ことを目標に、受講生は課題に取り組みました。
 短歌と俳句に関し事例を交えて説明を受けた後、俳句を作成しグループ内で作品を見せ合い、批評を行ったり、連句を作成し全体で発表したりしました。また、読書指導について説明を受け、ビブリオトークを体験し、命をテーマにした絵本をグループになって紹介し合いました。
 受講生は、2つのクラスに分かれて短歌・俳句の講義と読書指導の講義をそれぞれ受け、演習を通して、連句を作る楽しさや難しさについて深く考え、おすすめの絵本をどのように紹介すれば相手に思いを伝えることができるのか、体験を通して話し合うことができました。
 受講生からは、次のような意見や感想がありました。
「高校生になって絵本を読むという機会はあまりなかったので、久しぶりに読んでみて初心に戻りました。俳句は今まで作るという経験がなかったので、とても楽しかったです。」
「『和歌』という日本の伝統文化に触れ、自分の感性が磨かれました。ずっとやりたいと思っていたビブリオトークは、とても良い経験になりました。」
「昔からある絵本や俳句を、今日教わった新しい方法で楽しむことで、次世代にも受け継いでいくことができると思いました。様々な楽しみ方を探していきたいです。」
「自分の読んだことのある本でも、他の人の違う解釈と出会えて、すごくおもしろかったです。短歌を二人で作るのは初めてだったので、どんな作品になるのかワクワクしながら取り組むことができました。」
「言語文化や本から学ぶことができるのは、知識だけでなく思考力や判断力もあると分かりました。また、それらを人に伝えることで磨かれる表現力、コミュニケーション力も必要不可欠なので、もっと本を読みたくなりました。」

 

 

 

【すくすく給食! おすすめレシピ】  目次に戻る

 奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした、我が町・我が校自慢の学校給食の献立をご紹介しています。

 献立画像をクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。

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 ★今月の地域★ 
*安堵町・小学校

 ★今月の献立★
*主食:ごはん            
*牛乳:牛乳

*主菜:鶏肉のラタトゥイユソース

*副菜:切り干し大根のカレー風味

*汁 :じゃがバタコーンのとろとろ豆乳

     味噌スープ

 ★レシピ★
 ←画像をクリック

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〔献立紹介〕

  夏野菜をたっぷり使った“ラタトゥイユソース”を、焼いた鶏肉にかけました。切り干し大根は、干すことでカルシウムや鉄、食物繊維などの含有量が増し、かみごたえもある食品で、子どもたちの好きなカレー風味の炒め物にしています。学校で収穫したとうもろこしの実を入れた豆乳スープは、バターとみそでコクを出しています。

【お知らせ】 目次に戻る

(1)“教育セミナー2019”を開催しました!

<教育研究所>

 令和元年6月7日(金曜日)、教育研究所において、「次世代の教育を考える」をテーマに「教育セミナー2019」を開催し、各校種の教職員を中心に357名の参加を得ることができました。
 全体会では「『21世紀型授業』~子どもたちのプレゼンテーションがなぜ重要か~」と題して、関西外国語大学教授のガー・レイノルズ氏にご講演をいただき、参加者と共にこれからの授業づくりや教材提示の在り方について考えました。
 また、研究発表では、教育研究所が昨年度取り組んだ研究を中心に17の研究成果を発表し、その中には研究での実践を体験できる発表も行いました。
 ロビーや廊下には、それぞれの研究の概要をまとめたパネルを展示するとともに、新しい教材やICT機器等、参加者が実物に触れながら体感できるコーナーを設けました。
 事後のアンケート結果では、全体講演会、研究発表1・2のテーマ設定、内容、活用度のすべてにおいて、90%以上の参加者から肯定的な回答が得られました。主な感想として、「全体講演が非常によかった。今までとは違うアプローチの仕方を教えてもらい大変参考になった。」「紙芝居がプレゼンテーションの理想であることを知り、…教師側の(教材提示の)工夫を研修しないといけないと感じた。」「(校種が異なる)先生方と話し合う時間があり、実りある研修になりました。」などがあり、本県の教育について共に考え、課題の共有を図り、解決の糸口を見いだすことができたのではないかと考えています。

 詳しくは、次の教育研究所のWebページをご覧ください。
 http://www.e-net.nara.jp/kenkyo/

 

                     <開会式の様子>             <全体会(全体講演)の様子> 

       

 

         <研究発表の様子>                <パネル展示の様子> 

※お問合せ先   教育研究所 教科・情報研究部 教科教育係
            TEL 0744-33-8903

(2)「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定

<県立教育研究所>

 奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(午後5時58分~6時55分)の中で、午後6時40分~45分頃に放送します。

 ○7月31日(水曜日) 「先生だから学ぶ~2~ Edtech研修」

              県立教育研究所

 ■過去の放送分は、こちらのWebページでご覧いただけます。

 ※お問い合わせ先  県立教育研究所 教科・情報研究部 ICT教育係 TEL 0744-33-8907

【報道発表資料】6月1日~6月30日 目次に戻る

2019年06月24日 リーフレット「奈良県立国際高等学校」の発行について
2019年06月21日 「不登校『ほっ』とネットの開催について
2019年06月19日 人権教育シンポジウムを開催します
2019年06月14日 香芝高校における保健調査票の紛失について
2019年06月10日 令和2年度奈良県公立学校教員採用候補者選考試験の出願状況について
2019年06月10日 第1回「学校における働き方改革推進会議」の開催について
2019年06月06日 県立国際高校紹介のパネル展示について
2019年06月03日 県立国際高等学校のホストファミリー等の募集について

【お願い】 目次に戻る

 取り上げてほしい記事や、紹介してほしい学校の取組等がありましたら、本メールマガジンの下部にあります発行先までご連絡ください。


奈良県先生応援サイト」はこちらから。または「奈良県先生応援」で検索してください。 

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 ※お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていただきます。

 ※原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

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〒630-8502 奈良市登大路町30番地

TEL 0742-22-1101(代表)

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