第300号 R2/6/1

「E-夢 はっしん!」

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令和2年6月1日(月曜日)

≪第300号≫


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発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室


【巻頭言】 目次に戻る

 

あぶりだし

                    奈良県立教育研究所         

所長  大石 健一         

 

 子どもの頃、好きだった遊びに、「あぶりだし」があります。みかんの汁などで紙にかいた文字や絵が、ろうそくの炎にかざすと現れるというものです。
  未知のウイルスとの戦いという炎によって、当たり前であったものが機能不全に陥り、その本質的役割が見えるようになってきました。教育に携わる私たちにとっても、経験も見通しもない状況で、学校とは何か、教員とは何かがあぶり出されつつあるように思います。
  子どもたちを送り出す先は社会であり、学校教育は家庭を離れ、一定の集団で行われることを前提にしています。失われた前提を何とか補おうと各学校が努力をしてきましたが、簡単なことではありません。授業一つとっても単なる知識の伝達ではなく、先生は子どもの反応を見ながら、子どもは仲間と力を合わせたり競い合ったり、先生に励まされたりしながら進められるものだからです。
  システムは目標を実現するための手段に過ぎないのだから、発想を変え、できることからと足を踏み出します。そこで問われるのが、その意義と優先順位です。
  何より大切なのは、子どもの命や健康を守ること。外に出られなかった子どもたちに、心のケアは欠かせません。多くの子どもは、友達や先生に会いたいという気持ちでいっぱいだったはずです。感染への不安が強い子、身近な人が感染してしまった子もいるでしょう。学校生活が再開されても、家庭とも連携し、見守りを続けなければなりません。学校が日常を取り戻すには、もうしばらくかかりそうです。しかし、今だからできることもあると思うのです。
  「あぶりだし」は、加減を誤ると、紙そのものが焦げてしまいます。目を凝らし、時機を逃さず明日につなげたいと思います。校舎に子どもの笑顔が戻るとき、学校教育が一変しているかもしれません。

 

【今、学校では・・・】 目次に戻る

香芝市立二上小学校が表彰された取組について紹介します。

「東京2020みんなのスポーツフェスティバル 2019年度秋」において、優秀賞(日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会賞)を受賞された香芝市立二上小学校の取組について紹介します。

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体験を通して、オリンピック・パラリンピックの精神を学ぶ

 

香芝市立二上小学校

 

 本校は、本年(2020年)で創立132年を迎える歴史と伝統のある小学校で、地域に支えられた学校という伝統は、今も受け継がれています。毎年実施している秋季運動会においても、地域や保護者の方々が準備や運営に多く関わってくださいます。

 昨年の運動会では、東京2020大会をきっかけに、子どもたちがスポーツの楽しさやフェアプレー・チームワークの精神について知ってくれたらと思い、従来のプログラムに、パラリンピック競技や式典の要素を盛り込みました。

 玉入れは、前半は座った状態で、後半は立った状態で行うという形式にしました。これは、シッティングバレーボールという座ったまま行うパラリンピック種目を参考にしたものです。子どもたちは、上半身だけでも、体をうまく動かすことで玉を投げられることに気付きました。また、後半は籠を高くして難度を上げました。子どもたちは全身を使って、玉を高く投げていました。

 事前練習や道徳の授業でもオリンピック・パラリンピック競技の紹介をし、「ルールを工夫するだけで障がいの有無に関わらずみんなが楽しめるようになる」ということを理解・体験するいい機会になりました。「東京2020大会が楽しみ!」と言う子どもの姿も見られました。

 運動会では、他にも、障がい物競走の一つの要素として模擬聖火リレーゾーンを設けたり、表現運動の隊形に五輪のマークを使ったりして、種目だけでなく式典やシンボルマークについての理解も深めることができました。

 今回の取組について、学校だよりやホームページを通して、保護者や地域の方々にも趣旨や様子をお伝えし、実施しました。今回の結果を踏まえて、今後も地域や保護者の方々と連携して、子どもたちの声を聞きながら、継続して取り組んでいきたいと考えています。

                       座ったまま籠に玉を投げ入れる児童(前半)  聖火に見立てた赤色の玉と模擬トーチ

                              全身を使って高く投げる児童(後半)    バランスを取りながら走り抜ける様子

 

〇東京2020教育プログラム特設サイト「TOKYO 2020 for KIDS」

https://education.tokyo2020.org/jp/participate/programmes/sportsfestival/

 

奈良県立奈良北高等学校が表彰された取組について紹介します。

「令和2年度 子供の読書活動優秀実践校」として文部科学大臣表彰を受けられた奈良県立奈良北高等学校の取組について紹介します。

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本と対話しよう(読書の奨励)

 

奈良県立奈良北高等学校

 

 本校では、平成17年より「みんなでやる・毎日やる・好きな本でよい・ただ読むだけ」という4原則に沿って毎朝10分間の「朝の読書」を続けている。家から自分好みの本を持ってくる生徒が多く、友だちと薦め合ったりする様子もみられる。学校の図書館を利用する生徒も多い。各教室には学期ごとに司書が入れ替える学級文庫が設置され、本を忘れてきた生徒がその中から本を手に取ることで、今まで読んだことのないジャンルの本と出会うきっかけとなっている。中には、「母が読んでいた本を読んでます。」と休み時間、授業が始まる直前まで本を手にしている生徒もいる。
 図書館でも図書委員会を中心に様々な読書活動に取り組んでいる。
 平成24年から「校内ビブリオバトル」を開催し、県大会や全国大会にも出場してきた。昨年は、もっと親しみやく「本の話をしよう」という「ただ本の話をする」イベントを開催した。出場する生徒たちは、自分のお薦めの本が「いかに興味深く、素晴らしい本であるか」を一生懸命伝え、本を通じ自己と向き合い、自分を表現する場ともなっている。
 ほかにも図書委員や有志によるおすすめ本のポップや紹介カードの作成、「図書館報」の発行、読書週間にブックカバーやしおりを作るイベントを開催する等、生徒の読書への興味関心を高め、手に取りやすくする工夫も実施している。様々な取組をしてきた結果、「図書委員選書による漫画」から専門書まで置いている本校の図書館は、生徒たちにとって、安心できる場所、過ごしやすい場所となっている。
 朝の10分間本を手に取ること、おすすめの本や新刊を見にちょっと図書館に行ってみよう、読んでみたい本を図書館にリクエストしてみようということが、当たり前にできているこの環境を大切にしていきたい。このたびの「子どもの読書活動優秀実践校」の文部科学大臣表彰を励みに、今後も生徒の読書活動の充実に繋がる取組を続けていきたい。

                図書館の写真        図書委員のおすすめコーナー

                  図書館報            朝読カレンダー

 

 

【高校入試インフォメーション】 目次に戻る

<学校教育課>

 今月から令和3年度入試の【高校入試インフォメーション】をスタートし、中学生の皆さんや保護者の方々に、令和3年度入試についての情報を紹介していきます。
 今月は、今年の2月、3月に実施された令和2年度入試を紹介します。

 

令和2年度入試を振り返って

1 特色選抜
 全日制課程の専門学科、総合学科と普通科の第1学年から定員を定めて募集するコースで実施する選抜です。今回は、公立高校24校で実施しました。実施校や出願者数等については、こちらをご覧ください。                          
   特色選抜では、国語、数学、英語の学力検査を実施するとともに、学校独自検査、面接、実技検査の中から1種類以上の検査を実施しました。学力検査問題等については、こちらをご覧ください。
                   

2 一般選抜
   一般選抜において定員を定めて募集する学科(コース)及び特色選抜で合格者数が募集人員に満たなかった学科(コース)で実施する選抜です。
   今回は、公立高校全日制課程30校、定時制課程4校で実施しました。実施校や出願者数等については、こちらをご覧ください。
                                 
   一般選抜では、国語、社会、数学、理科、英語(聞き取り検査を含む。)の学力検査を実施しました。定時制課程及び特色選抜で合格者数が募集人員に満たなかった学科(コース)については、国語、数学、英語の学力検査を実施するとともに、面接を実施しました。学力検査問題等については、こちらをご覧ください。
                   

3 二次募集
   特色選抜及び一般選抜等で合格者数が募集人員に満たなかったすべての学科(コース)で実施する選抜です。今回は、公立高校全日制課程20校、定時制課程4校で実施しました。
     

4 その他の選抜
   県立大和中央高校の定時制課程では、A選抜、B選抜を実施しました。A選抜では、国語、数学、英語の学力検査を実施するとともに、面接を実施しました。B選抜では、面接、作文を実施しました。また、通信制課程では、面接を実施しました。
   このほかに、帰国生徒等を対象とした特例措置、成人を対象とした特例措置に関する入学者選抜を実施しました。
 
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 *担当:学校教育課高校教育第一係(0742-27-9851)
 *高校入試に関する情報は、次のページをご覧ください。

 

【すくすく給食! おすすめレシピ】 目次に戻る

 奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした、我が町・我が校自慢の学校給食の献立をご紹介しています。

 献立画像をクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。

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6月東吉野村 

 ★今月の地域★ 
*東吉野村・小学校

 

 ★今月の献立★
*主食:麦ごはん            
*牛乳:牛乳

*主菜:ひよしひろうす

*副菜:こまつなとじゃこのサラダ

*汁 :にゅうめん

*その他:ほうじ茶プリン

 ★レシピ★
 ←画像をクリック

 

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〔献立紹介〕

◆第6回学校給食献立コンテスト 地産地消賞◆ 東吉野村の特産品「お茶」を活かした献立を考えました。「ひよしひろうす」はせん茶を混ぜることにより、かすかにお茶の香りがします。茶葉の苦みが苦手な低学年児童でも、茶葉をそのまま食べられるように工夫しました。また、「ほうじ茶プリン」は、茶葉を焙じて作るほうじ茶を使ったデザートです。ほうじ茶の香ばしい香りを感じることができます。

 

【報道発表資料】5月1日~5月31日 目次に戻る

 

2020年05月20日 高校生等奨学給付金(家計急変)の受付開始について

2020年05月19日 奈良県社会教育センターの利用再開について

 

【お願い】 目次に戻る

 取り上げてほしい記事や、紹介してほしい学校の取組等がありましたら、本メールマガジンの下部にあります発行先までご連絡ください。

 


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