第307号 R3/1/1

 E-夢 はっしん!  奈良県教育委員会メールマガジン

 

目次   令和3年1月1日(金曜日) 第307号

巻頭言

 「ドキドキ、ワクワク 2021」 奈良教育大学 准教授 竹村 謙司

教育委員会の動き

 令和2年度教育者表彰

今、学校では・・・

 生徒会役員選挙の取り組み~電子投票の実施~(天理市立西中学校)

はっしん!みんなの夢

 「日学・黒板アート甲子園2020」で近畿ブロックエリア賞を受賞!(県立磯城野高等学校)

奈良県の先生になろう

 奈良県次世代教員養成塾(前期プログラム)第3回講座

保健師のひとくちアドバイス

 お酒好きの常套句「お酒は適量なら身体に良い」は要注意! ~保健師イチオシ☆今すぐできる節酒ワザ~

すくすく給食!おすすめレシピ

 (宇陀市・中学校)お祝い鯖ごはん・牛乳・宇陀金ごぼうと大和当帰の松風焼き・柿なます・宇陀のお雑煮・黒豆きな粉             

報道発表資料

 


■このメールマガジンを保存いただく方法は、こちらをご覧ください。 
■このメールマガジンは「文字サイズ 中」でデザインしています。
■レイアウトが崩れて見える場合や、文字サイズを変更したい場合は、こちらをご覧ください。


発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室


巻頭言  目次に戻る

ドキドキ、ワクワク 2021

奈良教育大学 准教授 竹村 謙司

 新年明けましておめでとうございます。

 2021年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

 さて、昨年はコロナ禍という思いも寄らぬ試練が押し寄せ、奈良県教育においても激動の一年であったと思います。その中で、様々な不安や課題を抱えながらも、学校現場や教育委員会では、目の前の子どもたちのために今できることは何かを考え、対応しておられることと存じます。

 人は不安や未知のものに立ち向かうとき、ドキドキする感情をもちます。「ドキドキ」とは、「期待や不安、緊張などを示す表現。何かの感情によって鼓動が激しくなるさま。」という感情を表す言葉で、ネガティブなイメージも含んでいますが、これからの目めぐるしく変化する社会や教育においては、不安(ドキドキ)を受け入れ、新たに進んでいくことが必要なのではないでしょうか。

 新しいことを行っていくとき、ドキドキと同時にワクワクした気持ちも起こってきます。「ワクワク」とは、「期待や喜びなどで、心が落ち着かず胸が騒ぐさま。どきどき。」という意味をもち、見方を変えれば、「ドキドキ」と同義の言葉です。せっかく新しいことを始めるなら、ドキドキしながらもワクワクした気持ちで取り組むことをお勧めします。

 開催は延期となりましたが、昨年はオリンピックイヤーで、2020は4の倍数です。2021は何か整数の倍数になっているのでしょうか。実は、2021=43×47となり、2つの素数の積で表されます。ちょっとドキドキしませんか?

 この計算式をよく見ると、2021は整数の2乗の差となる(2021=□²-○²)ことが分かります。ワクワクしますね。

 新しい年2021年を迎えるにあたって、2021という数にドキドキ、ワクワクしながら、この雑文を読んでもらえれば幸甚です。ちなみに、□と○に入る正の整数は一組だけではないことを申し添えます。

 

 

教育委員会の動き  目次に戻る

 令和2年度教育者表彰

 <教職員課>

 

 教育者表彰は、学校教育の振興に関し、特に功績顕著な教育者の功労をたたえるという趣旨で行われている文部科学大臣表彰です。昭和34年から毎年実施されており、今年は県内から次の2名の方々が表彰されました。

 

生駒市立光明中学校 上田 薫 校長

 奈良県中学校長会会長として、優れた指導力で会の運営に尽力するとともに、奈良県中学校教育の充実・発展に大きく貢献しておられます。

 

生駒市立壱分小学校 原井 葉子 校長

 奈良県小学校長会会長として、豊かな発想力や幅広い思考力、的確な判断力で会の運営に尽力し、奈良県小学校教育の一層の充実に努めておられます。

 

 

今、学校では・・・  目次に戻る

 生徒会役員選挙の取り組み~電子投票の実施~ (天理市立西中学校)

 本校は、以前より新しいことにチャレンジしようとする校風で、今では当たり前になったキャリア教育の「職場体験」や小中連携の「出前授業」「クラブ体験」等を県内中学校の中でも、いち早くから実施してきました。

 「生徒会役員選挙」も、数年前の選挙権年齢引き下げをきっかけに、天理市選挙管理委員会の協力のもと、模擬選挙という形で行ってきました。実際の選挙で使用している本物の投票箱や記載台、計数機に投票用紙を使わせていただき、少しでも生徒たちに政治に興味を持ってもらい、将来自分の考えをしっかり持って投票できる大人になってほしいという思いで実施してきました。

 さらに今年は、開発に取り組む株式会社ワコムさんにも協力していただき、国内でも最先端の「電子投票」という形で実施することにしました。例年は体育館で立会演説会を行った後、その場で投票という流れですが、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、各教室でTV放送による演説を聞いた後、クラスごとに校舎の渡り廊下に設置された投票所に向かいます。投票所の記載台の上にはペンタブレットが置かれていて、生徒たちは画面に候補者の名前を書いていきます。紙に書くときとは違い、ペンタブレットの操作はなかなか難しく時間がかかってしまうなど、生徒たちには少し戸惑いもあったようです。しかし、選挙後に行なったアンケートには、若い世代の選挙参加の促進につながる点や紙を使わないことによる環境配慮につながる点など電子投票に対する取り組みについては好印象である回答が多かったです。

 IT社会に向けて近い将来、選挙の投票の形は変わっていくのかもしれませんが、生徒たちはとても貴重な体験をすることができたと思います。

天理西1 記載台

天理西2 ペンタブレット

天理西3 投票の様子

 

はっしん! みんなの夢  目次に戻る

「日学・黒板アート甲子園2020」で近畿ブロックエリア賞を受賞!――県立磯城野高等学校 美術部の久保利さんに聞きました。

県立磯城野高等学校 美術部部長 久保利 美麗

 

 この度、私たち磯城野高校美術部の作品が「黒板アート甲子園2020」において、近畿ブロックエリア賞に選ばれました。本当に嬉しく光栄に思います。夏休みの限られた時間の中、部員全員で頑張って制作した光景が今でも思い浮かびます。私たちは初めに何を描くか話し合った結果、普段お世話になっている先生方にむけて、校庭にある藤の花を描くことにしました。次の写真と文章は、大会へ実際に提出したものです。

磯城野

タイトル「悠久の彩り」

校庭の藤には「決して離れない」という花言葉があり、厄除けの力があるらしい。その藤を咲かせる熊蜂は、本来飛べない体の構造から「奇跡」や「不可能を可能にする」象徴と記されている。コロナ禍、いつも以上にお世話になっている先生方へ感謝とエールを込めて。飛び交う熊蜂は部員の数、美術部一同、心身共に健康な学校の未来を願って。

 

 制作期間は15日間です。毎日3時間ずつ、約45時間で仕上げました。黒板にチョークで藤の花の立体感や奥行きを出すのが大変でした、色みも紫だけではなく、その上に赤色や青色などを置いて工夫しました。農業科の植物に詳しい先生方にアドバイスを頂いたり、何度も校庭の藤棚を観察しに行くなど、できる限り本物の藤の魅力に近づけるよう頑張りました。

 また、制作期間中は美術室の黒板が耐震工事で使えないため、3年生の教室を貸して頂きました。密にならないようにシフトを組んで対策したり、その他、多くのご理解やご協力があって最後まで咲かせることができました。その環境に感謝し、今後は更なる高みを目指したいです。改めて心身共に健康な未来を願います。

 

 

※「日学・黒板アート甲子園」について、詳細はこちら!(日学・黒板アート甲子園のホームページ)

 

   

奈良県の先生になろう   目次に戻る

奈良県次世代教員養成塾(前期プログラム)第3回講座

 奈良女子大学による第3回講座は、「郷土を愛することについて」に関するコンテンツの配信となりました。その様子や受講生の感想等をお伝えします。

 

 1212日(土曜日)に、奈良女子大学において実施予定だった奈良県次世代教員養成塾第3回講座は、テーマ「郷土を愛することについて」に関するコンテンツ配信となりました。「奈良県の地域性や特徴についての考えを交流し、郷土を誇りに思う心を育成することの大切さを理解する」ことが目標です。

 コンテンツでは、「わりばし」を題材にした小学校での郷土教育の事例から、奈良に住む子どもたちや私たちが地域についてどのように学ぶことが、郷土への親しみや、今後の奈良の文化の継承と創造につながるのかについて示されている内容でした。コンテンツを通して、郷土「奈良」と自分とのかかわりを見つめなすことができたのではないかと思います。

 事後課題として、事前に撮影した写真を使って、郷土としての奈良の魅力を他者に紹介する内容を1枚のレポートにまとめることが設定されていました。

 提出のあったレポートからは、奈良県の地域性や特徴について深く考えている様子、また、郷土を誇りに思う心情がうかがえました。

zisedai1 zisedai2 zisedai3

 

 受講生からは、次のような意見や感想がありました。

 

・ただ教室で座って郷土についての知識を学ぶだけでなく、実際に自分の目で、耳で、肌で郷土についてのことを感じ、体験することが大切なんだと思いました。そうすることで、より興味が湧き、調べることで自然と郷土を愛することにつながるのだなと感じました。

・幼いときから学習や体験を通じ、地元の良さ、課題を考え、解決策を出すことは将来、印象深い出来事として子どもたちの糧となると理解できました。

・私は、動画でも紹介されていた下市町で育ち、小中共に給食時には商工会から寄付をしていただいていた割り箸を使っていたので、割り箸がそれほど貴重な資源だとは知らなかった。これまで当たり前のように使わせてもらえていたことに感謝をしなければならないと思った。

・今回はオンラインの講義だったので実際の交流、体験はありませんでしたが、堀本先生が提示してくださった4つのクエスチョンについて自分の意見を持てました。

・郷土としての奈良の魅力を他者に紹介するレポートは新たな発見が多々あり、良い経験となり、良かったです。

・レポートを作成するのは久しぶりで、気合も入りました。なにを題材にしようかと迷いましたがやっぱり私が小さい頃からお世話になっているものにしました。自分で考え工夫し、作成する楽しさを改めて感じることができました。

 

保健師のひとくちアドバイス  目次に戻る

お酒好きの常套句「お酒は適量なら身体に良い」は要注意! ~保健師イチオシ☆今すぐできる節酒ワザ~

 「お酒は適量なら、むしろ身体に良い」という説を耳にしたことのある方、多いのではないでしょうか。

 たしかに、虚血性心疾患・2型糖尿病・脳梗塞など一部の疾患については、少量のアルコール摂取が罹患のリスクを下げると言われてます。

 しかし!実はむしろ、高血圧・脳卒中・脂質異常症・がんなど、アルコール摂取量が増すほどリスクが高まる疾患の方が一般的だということを、ご存知でしたか?

 これらについて過去に指摘されたことがある方や、家族歴のある方については、特に注意しましょう。

 「まだ若いから大丈夫や!」「毎日の晩酌が幸せな時間やのに・・・」「分かってはいるけどなあ・・・」

 という声が聞こえてきそうですね。お酒を飲むな、なんて言いません。ですが、私たちは、皆さんが年を取ってから・症状が出た時に、後悔していただきたくないのです。

 今年こそ心機一転して、飲酒習慣を見直してみませんか?

 

おすすめの節酒法

1.飲む前に水を1杯

 喉が乾くと飲み過ぎにつながります。喉の渇きは水で潤しましょう。暴食・二日酔いの予防にもなります。

2.炭酸水に置き換える

 ライムやレモン汁も加えると、チューハイ・ハイボール感がアップ

3.買い置きをしない

 その日の気分に合わせて、大事にお酒を選んでみましょう。まとめ買いがお得という発想は捨ててください。

 

すくすく給食! おすすめレシピ  目次に戻る

 奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした、我が町・我が校自慢の学校給食の献立をご紹介しています。

 以下のレシピをクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。

今月の地域

宇陀市・中学校

給食 宇陀

今月の献立

主食:お祝い鯖ごはん

牛乳:牛乳

主菜:宇陀金ごぼうと大和当帰の松風焼き

副菜:柿なます

汁 :宇陀のお雑煮

他 :黒豆きな粉

 

※レシピはこちら(pdf)

 

献立紹介

◆第6回学校給食献立コンテスト 最優秀賞◆

 「宇陀金ごぼうと大和当帰の松風焼き」は大和肉鶏・宇陀金ごぼう・宇陀の黒大豆を使用し、大和当帰葉ハーブをアクセントに加えました。

 郷土料理の「柿なます」は野菜の旨味と刻み昆布の塩分だけで仕上げました。

 「宇陀のお雑煮」には、里芋、金時人参、豆腐、紅白丸餅、大和の伝統野菜の祝い大根、大和まなが入っています。雑煮の中の餅を取り出して宇陀市産黒豆きな粉をたっぷりつけていただきます。

 

報道発表資料 12月1日~12月31日  目次に戻る

2020年12月03日 令和2年度文部科学大臣表彰表彰式

2020年12月15日 パブリック・コメントの実施について

2020年12月21日 県立奈良情報商業高等学校の教育長表敬訪問について

 

お願い  目次に戻る

 取り上げてほしい記事や、紹介してほしい学校の取組等がありましたら、本メールマガジンの下部にあります発行先までご連絡ください。

 


奈良県先生応援サイト」はこちらから。または「奈良県先生応援」で検索してください。 

応援サイト

※Q&Aのページはパスワードが必要です。


 ◎このメールマガジンは、「まぐまぐ!」を利用して発行しています。
 「ウィークリーまぐまぐ!」の配信が不要な場合は、こちらで解除できます。

  

◎「E-夢 はっしん!」のバックナンバーは、こちらへ。

 

◎本県の教育に関するご提言、ご意見はこちらからお寄せください。

 ※お寄せいただいたご提言、ご意見は今後の教育行政の参考にさせていただきます。

 ※原則として、返信はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

  

◎当マガジンの登録及び解除は、 こちらへ。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

発行:奈良県教育委員会事務局 企画管理室

〒630-8502 奈良市登大路町30番地

TEL 0742-22-1101(代表)

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛