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お米の話

米はどれくらい穫れるのでしょうか。奈良統計情報事務所の調査では平成12年は玄米で10アール当たり512キログラムの収穫量でした。10アールは1000平方メートルで、約300坪です。この玄米は普通に炊いて食べる白米にすると約91パーセントの重さの466キログラムになります。

人1人が1年間に消費する量は平均約65キログラムであり、10アールで7人が1年間に食べる量がとれます。 これに対して40年前の10アール当たり収穫量は昭和33~37年の5年平均では395キログラムとなり平成12年の77パーセントです。昭和37年には1年間に1人が白米118キログラム消費していたので10アール当たり3人分の量でした。
 これは、単収(単位面積当たりの収穫量)が1.3倍に増加し、1人当たりの消費量が半分近くに減少したためです。

 単収が増加したのは栽培の方法が変わってきたからです。まず第一には肥料のやり方が基肥重点から必要なときに少しずつおく方法に変わり効率が良くなったからです。次に雑草や害虫・病害の防除方法も効果が高く収穫量の安定に貢献してきました。その上、品種がヒノヒカリなどに変わり、おいしくてたくさん穫れるようにもなりました。

 また、田植えと刈取・脱穀が田植機やコンバイン等で機械化され、作業が大変楽になり、短時間でできるようになりました。 このように米作りも様々な方面から改善され、着実においしい米を楽な作業で、たくさん穫れるようになってきています。    

2000年12月
奈良県農業技術センター 生産技術担当 
総括研究員 西尾和明