注意 過去に掲載されたトピックスは時間が経過し、現下と異なる点もございますのでご了承下さい。

いろいろな「豆」 ~「豆」を食べて「まめ」なくらしを~

 豆はバランスのとれた栄養の宝庫です。豆は、糖質とタンパク質を供給し、ビタミンB1やKなどを豊富に含んでいます。また、現代人に不足しがちなミネラルや食物繊維も豊富に含んでいます。

 日本人の食生活が大きく変化し、脂質の過剰摂取により摂取エネルギーに占める脂質エネルギー比が増加し、生活習慣病が増えています。お米(ごはん)を中心とした日本型食生活は、栄養バランスに優れ、生活習慣病(成人病)の予防に効果があると言われています。平成十二年三月に出された「食生活指針」(文部省、厚生省、農林水産省決定)では、ごはんなどの穀類とともに、野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせた日本型食生活が推進されています。ごはんに不足しているビタミンB1をはじめとするビタミン類、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラル等が「豆」を一緒に食べることにより補充され、食物繊維などの機能性成分も豊富に摂取することができます。

 ところで、「豆」にはどのような種類があるのでしょうか。現在、日本では色々な種類の「豆」が流通していますが、主なものは図の通りです。
 「あずき」は、主にあんや菓子の原料に用いられます。「いんげんまめ」には、金時豆やうずら豆、大福豆などがあり、煮豆や甘納豆などに用いられます。「べにばないんげん」は、観賞用に栽培されていたものが、煮豆、甘納豆用として主に北海道で栽培されています。「そらまめ」の乾燥豆はほとんど輸入されており、フライビーンズなどの豆菓子や甘く煮てお多福豆が作られます。「えんどう」の乾燥豆もほとんどが輸入されており、青えんどうは煮豆、うぐいすあん、フライビーンズなどに、赤えんどうはみつ豆や豆大福などに用いられます。「大豆」の中で一般的なものは黄大豆で、ほかに黒大豆、青大豆などがあります。大豆の約8割が製油用で、2割が煮豆、惣菜、納豆、豆腐、油揚、味噌、醤油などの食品用に使われています。大豆の自給率は約4%ですが、煮豆、惣菜用の8割以上は国産大豆が使用されています。「落花生」は、世界的には油料作物として利用されていますが、国産のものはほとんどが食用に用いられています。

 このように、色々な「豆」が私たちの食生活の中に取り入れられています。「まめ」とは、広辞苑によると、
1 まごころがあること。まじめ。誠実。本気。
2労苦をいとわず、よく勤め働くこと。
3生活の役に立つこと。実用的。
4身体の丈夫なこと。たっしゃ。息災。
という意味があります。毎日、「豆」を食べる習慣を身につけ、「豆」のもつ栄養パワーで「まめ」なくらしをしたいものです。









ササゲ属
あずき



ささげ









インゲン属
いんげんまめ


べにばないんげん
マメ科







ソラマメ属
そらまめ









エンドウ属
えんどう









ダイズ属
大豆









ラッカセイ属
落花生







2001年9月
奈良県農業技術センター 普及技術課 専門技術員 土井正彦