注意 過去に掲載されたトピックスは時間が経過し、現下と異なる点もございますのでご了承下さい。

流通業者さんの奈良県産米の評価

 大和平野地域での田植えも終了し、水田のイネが水面に映える美しい季節を迎えました。
 近畿農政局調べによると、県内における昨年(平成16年産)の米の作付面積は9830haで、収穫量は51000tでした。うち、「ヒノヒカリ」が6720ha、35900tと、およそ7割を占め、奈良県の主要品種となっています。
 一方、奈良県の人口140万人が年間平均60kgのお米を食べるとして計算すると、84000t消費することになりますので、奈良県はお米の消費県と言えます。
 地元消費者のみなさんに県内産のお米を食べていただく条件を探るため、県内に事務所を置く米穀卸売業および小売業の各事業者(改正食糧法に基づく届出事業者)さんに県産米についてアンケート調査を行いましたので紹介します。

 回答くださった49業者中、48業者で県産米の取り扱いをされていました。県産米を取り扱う理由は、「地元のものだから」と「品質と価格のバランスがよい」という回答が多くなりました。特に外食産業向けへの業務用販売量の多い業者で「品質と価格のバランスが良い」ことを評価していることがわかりました。(下表1)

 各事業者の顧客が今後も県産米を購入するかどうかについては、「現状並」および「購入量が増す」と予測する回答が全体では7割を超え、卸売業者では「購入量が減る」という見方はありませんでした。(下図1)

 県産米の販売に必要な条件をうかがったところ、「品種の知名度向上」「地元産米の知名度向上」と共に「安全安心の差別化」とした回答が多く、これらの取り組みが望まれていることがわかりました。(下表2)

 これらの結果から、奈良県産米は、手頃な価格で手に入る品質の良い米として評価され、今後も今まで同様に売れると予測されます。そのためには、消費者にしっかり宣伝をして認知度を上げることや、安全安心な生産と流通のシステム、言い換えれば、地産地消に向けた「地域流通」のしくみづくりへの支援が、ポイントとなりそうです。




2005年6月
農業技術センター
研究企画課企画・経営係 主任研究員 平岡美紀