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大豆の生産と消費

大豆の機能性成分の研究が進み、大豆に含まれる多くの成分(タンパク質、オリゴ糖、サポニンなど)が優れた健康機能性を持っていることがわかり、健康食品としても注目されています。また、消費者の安全・安心志向や地元産志向の高まりにより、国産大豆を使用した加工品も多数出回っています。

 国産大豆の生産量は、昭和に入ってからは昭和27年の52万トンをピークに減少を続け、その後、米の生産調整の制度が変わるごとに増減してきました。図のように平成に入ってからは、再び減少し続け、平成6年には10万トンを割り込みました。最近、食料自給率の向上が重要な政策として掲げられると、再び増加し現在に至っています。一時2%にまで落ち込んだ大豆の国内自給率は、現在では4~5%程度となっています。

 一方、大豆の消費量は、昭和60年代以降約500万トン前後とほぼ一定で、図のように生産量の増減がそのまま自給率の増減につながっています。
 消費量500万トンの約75%が製油用に使用され、残りが豆腐・油揚や味噌・醤油用等の食品用に使用されています。食品用大豆のうち約半分が豆腐・油揚用、約20%が味噌・醤油用に使用されています。このうち、国産大豆の使用量は、豆腐・油揚用の約20%、味噌・醤油用の約10%となっています。

 奈良県産大豆に目を向けると、平成16年度の生産量は326tです。そのうち43tが農協を通じて販売されています。農協を通じて販売される大豆は、主に桜井市、田原本町で生産された「サチユタカ」という品種で、県内豆腐加工業者で県産大豆100%の豆腐として製造販売されています。その他は、自家消費されたり地域の直売所等で販売されています。
輸入大豆に比べて価格が高く生産量も少ないですが、地元産や国産にこだわった豆腐などの加工品を味わってみてはいかがでしょうか。


2006年3月
奈良県農業技術センター
普及技術課 専門技術員 土井正彦