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春ゴボウの栽培

 宇陀ゴボウは明治の終わり頃から栽培され初め、体操から昭和にかけてかなり栽培されていました。近年、重労働であった収穫作業が機械化され、再び宇陀ゴボウの栽培面積が増えています。雲母に富んだ砂質土壌でできた宇陀ゴボウは金粉ゴボウと呼ばれ、食味も高く評価されています。

 伝統的な栽培方法は初夏に種を播き正月前に収穫する秋ゴボウですが、近年、春に種を播き夏に収穫する早生ゴボウ、秋に種を播き春に収穫する春ゴボウが導入されています。 春ゴボウは新ゴボウとも呼ばれ、独特の苦味と香りが珍重されています。しかし、一般に使われる山田早生という品種で10月初旬より早く種を播くと花芽を付けて食味を落とします。早くても播種は10月10日頃となります。 冬に葉を枯らさないで生育を続けさせにはトンネル栽培が普通となっています。しかし今回、高原分場の春ゴボウの栽培試験で、簡易なべたがけ栽培でも同等の効果が認められました。根重は露地栽培より50%以上増加します。尚、農業用に限らずビニールは日焼けしますのでべたがけには用いないでください。

1997年9月
奈良県農業試験場  高原分場 谷川賢剛