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奈良の野菜を味わってみませんか

1、奈良の野菜はみずみずしい
 近くのスーパーや八百屋の店先では、外国産のカボチャ、ブロッコリーや長野産のキャベツ、兵庫産のタマネギ等の大型産地の野菜のそばに、春から夏にかけてはナス、トマト、シロナ、キュウリ、春菊、秋から冬にかけてはホウレンソウ、コマツナ、ネギ、シロナ、ミヨウガ、ヤマノイモ、サトイモ、冬から春はイチゴやエンドウなどの奈良県産の野菜がでています。
 野菜のおいしさは、食べごろに収穫することと新鮮さが大きく影響します。県内で栽培された野菜は、外国産や他府県の大型産地のものより鮮度で満足いただけます。

2、丹精こめた奈良のナス
 ナスは稲刈りあとの水田で栽培します。冬に堆肥をいれて数回土を耕し、冬の寒さと乾燥を利用して土づくりを行い、土壌の病気を避けるため、毎年別の水田で栽培しています。また病気に強い台木を使って、丈夫でおいしいナスを栽培しています。    以前に比べて害虫の発生が少なくなり、農薬の使用回数が大変少なくなっています。また、農薬がナスに残らないように、農薬の安全使用の基準(使用濃度、使用回数、使用時期)を守りながら、ナスを栽培しています。つやのある、みずみずしい夏秋ナスがおすすめです。焼きナス、テンプラ、一夜漬などを楽しみながら、暑苦しい夏も元気ですごしましょう。
   
3、太陽の力で病気を減らすイチゴ 
 梅雨明け後、イチゴハウスをビニールで閉めきり、夏の太陽熱を利用して、ハウス内の土壌を殺菌します。このような、農薬を使わない土壌殺菌方法は、奈良県の農業技術者と生産者が協力して開発したものであり、全国的に活用されています。
 9月にイチゴを植え付けし、10月中旬ハウスにビニールをかけると、11月頃からイチゴの花が咲き始めます。花粉がめしべについて良い実がなるように、ミツバチをハウスにいれて、受粉を手助けさせます。このミツバチが死なないように、農薬の選定、保温に注意して管理しています。

4、古都奈良は、農が似合う
 古都奈良には、訪れた人々の心に残る風景があります。その風景に溶け込むように農業や林業がおこなわれています。法隆寺の近くには、柿、イチゴやエンドウ、明日香の里にはミカンやイチゴなど、各地で地場の農産物が栽培されています。地場の野菜や農業に目をむけるということは、採りたての新鮮な野菜を食べられるとともに、近くに農業が残っていくことにつながり、自分や家族の食生活や環境を守っていく第一歩と考えられないでしょうか。

 忙しい買い物の時でも、ー度、地元産のコーナーをのぞいてください。そこで、みずみずしさや味、価格で気にいった時は、ぜひ地場の野菜や農産物(果物、花)や林産物(きのこなど)を応援してください。

2000年6月
奈良県農業技術センター 
高原農業振興センター 専門技術員 安堂和夫