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ブロッコリーのはなし

 突然ですが、第一問。
●次の三つのうち、ブロッコリ-に一番ちかいなかまはどれでしょう?
1.キャベツ 2.ニンジン 3.ピ-マン

正解は、1のキャベツです。ブロッコリ-は、アブラナ科に属する植物で、キャベツなどのなかまです。ちなみに、2のニンジンはセリ科、3のピ-マンはナス科に属します。

では、第二問。
●次の三つのうち、私たちが食べているのは、ブロッコリ-のどの部分でしょう?
1.根 2.花 3.葉

正解は、2の花(花らい)です。濃い緑色の小さなツブツブ一つ一つが、ブロッコリ-のつぼみです。

 ところで、第一問の正解である「キャベツのなかま」であることと、名前の由来には、関係があります。紀元前二千年頃から、地中海の東部沿岸では、ロ-マ人がキャベツ類の花柄(花と茎)部分を食べていました。ラテン語で花柄はbroccoといいますが、彼らは、この食用部分をbroccoliと呼んでいたのです。

 また、第二問の正解である「花らい」ができるには、低温や日長が影響します。ブロッコリ-では、一定の大きさに育ってから、低温を経過しないと「花らい」できません。ほとんどの品種では、15℃以下の低温を経過した後に花らいをつくります。しかし、昼間の長い季節では、20℃程度でも大丈夫です。

 したがって、家庭菜園などでのブロッコリ-の栽培は、これからの季節ですと、暑さが少しやわらいだ時期に定植するのがよいでしょう。高原農業振興センタ-を例にしますと、中早生の品種で、8月上旬に種をまけば、8月下旬から9月上旬に定植でき、11月いっぱい収穫できます。ただし、11月下旬からの低温期になると、アントシアンという色素が発色して、鮮明な緑色になりません。12月以降の収穫をねらうのでしたら、低温に強い品種を選択してください。
図 普通のタイプ(右)と茎を食べるタイプのブロッコリ-

2002.7
奈良県農業技術センター 高原農業振興センタ- 
営農技術チ-ム 研究員 西村憲三