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冬が旬の野菜たち

ホウレンソウや小松菜、白ネギといった野菜は冬が旬の野菜です。これらの野菜は、年間を通じてスーパーの店頭で見ることができますが、夏よりも旬である冬のほうが甘味も出て、おいしさが増します。どうしてかご存じですか。

 ホウレンソウや小松菜などの野菜は、気温が低くなると、じっくりと育ち栄養分を体内に蓄えます。さらに寒くなると体内の糖分を上げ水分を少なくして、凍ることを防ごうとします。こうして体内成分を変化させるため、より糖分やビタミンC、ベータカロチンなどの含有量が高くなり、おいしく栄養価の高い野菜となるのです。旬の野菜を食べましょうと言われるのは、季節感を楽しむばかりでなく、栄養面からも理にかなっているのです。

 厚生労働省は、「健康日本21」の中で野菜の摂取について、次のように述べています。カリウム、食物繊維、抗酸化ビタミン(ビタミンC)などの摂取は、循環器疾患やがんの予防に効果的に働くと考えられていますが、特定の成分を強化した食品(サプリメントなど)に依存するのではなく、基本的には通常の食事として摂取することが望ましいとしています。これら栄養素の摂取には、食事の中でも野菜からの摂取による効果が大きいことがわかっています。平成9年の調査では、成人の野菜の1日あたり平均摂取量は292gですが、前述の栄養素の適量摂取には、平均350g以上を目標とするように勧めています。

 奈良県内でもホウレンソウ・小松菜・大和太ネギ・チンゲンサイ・ブロッコリー・白菜などが栽培され、市場出荷されています。栄養成分が損なわれない新鮮なうちに手に入れることができる県内産野菜なら、栄養素をより効果的に摂取することができます。体を温める効果があると言われるダイコン・ゴボウなどの根菜類と共に、今夜は温かい鍋を囲んでみませんか!
旬を迎えた小松菜
2003.12
奈良県農業技術センター 研究企画課経営情報係 
主任研究員 平岡美紀