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イモ類の貯蔵

 みのりの秋、家庭菜園でもたくさんの収穫があったことと思います。サツマイモやサトイモ、ジャガイモなど一度に穫れるものは、置き場所に困ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 そこで、今回はこれらのイモの貯蔵の方法について紹介します。一口にイモと言っても、それぞれ性質が違うので、イモの種類にあった保存条件があります。

○サツマイモ
熱帯性ですから貯蔵温度も高く12~15℃が適温で、9℃以下になると寒害で腐敗してきます。逆に、18℃以上になると芽が出てきて養分を消耗してしまいます。
 土中80cm前後のところなら真冬でも温度が一定してサツマイモに適した条件を保つことが出来ます。そこで、昔から土を掘ってイナわらやモミガラを使って埋めておく土中貯蔵が行われています。
少量の場合や当用分は発泡スチロールなどの断熱効果の高い箱に入れると良いでしょう。モミガラがあればそれと混ぜるようにしてイモを積み重ねます。なければ新聞紙にくるんで、濡れと乾燥を防止します。
イモの呼吸による湿気や空気の入れ換えのため、フタには空気穴を開けておき、台所や居間など冬でも暖かい部屋に置いておきます。2~3週間はイモが熱を持って汗をかいたりしますから、時々フタを開けて湿り気を除き適温を保ちます。
貯蔵に使うイモは、降霜前の日中に掘りあげて風通しのよい日陰で1~2日イモについている水気を除く程度に乾かしておきます。
サツマイモは、冷蔵庫に入れても保存できません。くれぐれもお忘れなく。

○サトイモ
量の多い時は、親につけたまま逆さにして、土中に穴を掘って保存します。少量の場合は、掘りあげたあと、1~2日陰干しして水気を切って小芋だけにします。それをモミガラなどと混ぜて発泡スチロール箱に入れて室内に置いておきます。また、掘りあげないで畑に貯蔵しておくこともできます。葉柄を切り去り、15cm程度の厚さに土やモミガラを盛り上げておけば春まで保ちます。
サトイモの貯蔵の適温は6~10℃で、5℃以下になると腐敗してきます。したがって初霜の降りる前に掘りあげるか土をかけて寒害を防止します。
サトイモは、あまり乾燥させないようにするのがポイントです。

○ジャガイモ
寒さに強く、貯蔵温度も0~10℃が適温でので、冬の貯蔵は問題ありません。収穫後は、陰干しをしたあと、なるべく重ねないように浅めの箱に入れ、風通しの良いところに置いておきます。
ジャガイモは、光に当たると緑化して、有毒なソラニンができてきます。箱のフタはお忘れなく。
サツマイモの貯蔵

2004年11月
県農業技術センター
野菜栽培チーム総括研究員 前川寛之