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「まんまるハクサイ」

 これから県内各地で秋冬どり野菜の種まきや苗の植え付けが始まります。みなさんは「ハクサイが結球しない」といった経験がありませんか!秋~冬にかけて大きく育ったハクサイを収穫するはずが、時期がきても葉が巻かない、フワフワしていて中身がつまっていないというのをまれに見かけます。栽培中の肥培管理も大切ですが、ハクサイの性質をよく知る事が大切です。

性質-1
 ハクサイは、発芽後、多くの葉が生長し、葉が一定の枚数になると結球を始めるという性質を持っています。「結球を始める一定の枚数」は品種によってそれぞれ異なります。

性質-2
 ハクサイは、秋になって気温が下がり、一定の低温にあうと花芽をつくるという性質を持っています。それまで次々と新しい葉を作り出していた生長点に、花芽・・・「花のもと」ができると、もう新しく葉は増えません(この花芽は春になると菜の花同様の黄色い花を咲かせます)。「一定の低温」とは、温度と必要な日数が品種によってそれぞれ決まっています。

ポイントは品種選び
 実際、種や苗を購入する際に、結球に必要な葉数や花芽ができる温度を調べて品種を選ぶことはありませんが、栽培時期に合った品種を購入することが大切です。よくある話で、「8月末に種まきしたハクサイがうまく育っていないから残っていた種を一ヶ月後にまき直した」というのがあります。品種によっては、種まきが遅い分まだ葉数が少ないうちに気温が低くなり、花芽ができてしまったために葉数が不足して結球しない、ということが起こります。まき直す際はその時期にあった品種かどうか再度確認しましょう。
 ハクサイはキャベツなどに比べて根が弱いため、秋の長雨などで根傷みをおこしやすく、生育が遅れてしまうことがよくあります。まんまるハクサイを収穫するには花芽ができる時期までに、どれだけ多く葉数を確保できるかということが大切です。排水のよい畝づくりと早めの追肥を行い、順調な生育を心がけましょう。
2006年8月
奈良県農業総合センター
担い手養成課
野菜係 主査 木村 桐