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ネギの話

 ネギはユリ科の野菜で、原産地は中国西部といわれています。中国では紀元前から栽培されており、わが国には奈良時代に渡来しました。現在では、北海道から九州まで全国各地で年中栽培されており、みそ汁やうどん、そばの薬味や鍋料理に欠かせないものとなっています。
 ネギは地域ごとに特徴ある品種が分化しており、利用部位の違いによって、主に白い部分(葉鞘)を食べる「根深ネギ」と、緑の葉の先端まで食べる「葉ネギ」の2つに大別されます。根深ネギは関東地方を中心に広がり、代表的な品種として千住ネギや下仁田ネギがあります。一方、葉ネギは関西地方中心に広がり、代表的な品種としては、九条ネギなどがあげられます。
 ネギを刻むと特有の刺激臭を発し、涙がでることもありますが、これは、硫化アリルという成分によるものです。硫化アリルの一種であるアリシンは強力な殺菌作用やビタミンB1の吸収を高める働きがあり、風邪の予防や疲労回復効果などがあります。また、ネギは他にも、リン、カルシウム、鉄分などミネラルも含まれ、栄養価が高い野菜です。
 県内では、大和高田市、葛城市、広陵町などを中心に様々なところで葉ネギが栽培されています。
 ところで、奈良県では、県の特産品として、特徴をアピールできる大和の伝統野菜と、こだわり野菜14品目を「大和野菜」として認定しています。その中に、こだわり野菜として「大和ふとねぎ」が選定されており、大和郡山市、天理市などで栽培されています。また、大和の伝統野菜として「結崎ネブカ」が選定され川西町で栽培されています。
 このように、県内でも様々なネギが栽培されています。皆さんも新鮮な県内産のネギを味わってみてはいかがでしょうか。
2006年8月
奈良県農業総合センター
普及研修部 普及技術課
野菜指導係 主査 安藤 正明