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ミントを栽培してみよう

 ハーブ類に多いシソ科の植物、その代表的なものにミント(ハッカ)があります。我々の日常生活になじみの深いミントは、医薬用、清涼飲料、歯磨、香料等に利用されていることはよく知られています。我が国での栽培の歴史は古く1817年(文化14)までさかのぼり岡山で最初に栽培されたと言われ、その後北海道の北見地方で大規模に栽培され多くの品種も作出されました。主産地であった北海道も外国との価格差が大きく採算割れのため、現在1戸の農家が地元のハッカアメの材料として2反、市民団体で2~3反程度作られているだけのようです。

○栽培上の問題点
 栽培は極めて簡単で、ほとんどの品種は耐寒性があります。生育も旺盛で1年で相当の大株になります。多くの品種は地面をはう匍匐枝で横にはうように広がるため、少し大きめの鉢等で横に広がるのを制限した方が、その後の管理のためには良いようです。開花は主に夏から初秋、葉の縮れたもの、斑入りの入るもの、冬でも地上部が枯れずに残るものがあります。また、ほとんどの品種は日当たりが良く、排水の良い場所に適していますが、木陰に耐えるもの、川の土手のような土壌湿度の高い場所に適しているものなど品種間差があります。

○ひとときの休息をミントティーで
 お茶にもつとも利用される品種としてペパーミント、スペアミント、アップルミントの3種が知られています。
1 ペパーミント(セイヨウハッカ); リキュール、チョコレートの甘い菓子の味付けに利用されますが、料理に利用
  されるのはまれです。 
2 スペアミント(オランダハッカ); ヨーロッパの人々に好まれ、料理用のミントして知られ、古代ローマ人が好ん
  で良く使ったといわれるハーブです。
3 アップルミント; リンゴの甘さとミントの清涼感、葉が厚くて乾燥が難しいので、生葉を使います。

〔ミント・ティーの作り方〕
乾燥させた葉を沸騰した湯に5分間浸し、ハチミツ等を加えて冷まし、飲む前にレモンの絞り汁を加えます。また生葉の水出し(細かく刻んで水に10分浸出)、生葉の熱湯出し(熱湯を注いでそのまま飲む)でもよいでしよう。

2000年6月
奈良県農業技術センター 研究開発生産技術担当 主任研究員 藤沢一博