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庭に一度植えてみたい自生花木

自生の花木類はあまり一般に利用されていませんが、もっと庭木として利用したい種類とその実生繁殖の注意点について紹介します。
○種類
1.ネジキ:「つつじ科」落葉低木、あせびと同様に食べると有毒ですが、初夏に筒状壺形の かわいい白い花を鑑賞できます。
2.ソヨゴ:「もちのき科」の常緑低木で雌雄異株、赤い実をつけます。
3.カクレミノ:「うこぎ科」の常緑小高木で、樹液で皮膚炎を起こしやすい人もいるようですが、若木の時は葉が五つに裂けていて、木が古くなると広い卵形の欠刻形のない形(切れ込みがない形)となり二度楽しむことが出来ます。
4.ヤブコウジ:「やぶこうじ科」地下茎を出して広がる常緑の小低木で、赤い実をつけます。
5.ヤブニッケイ:「くすのき科」常緑低木、深緑色で光沢のある葉が美しいです。
6.エゴノキ:「えごのき科」落葉小高木、初夏に写真のような白色の五弁の花を下垂させます。
7.ユズリハ:「とうだいぐさ科」常緑高木、雌雄異株で、新年の飾物に用いられます。
8.ヤマモモ:「やまもも科」常緑高木、雌雄異株で夏に暗紅紫色の集合果実を結びます。果実は食用にもなります。
○実生繁殖の問題点
 花木の種子は採種した後、室内などに放置すると発芽能力を失うものが多く、植物体から採種したらすぐ播く(取播き)と良いようです。しかしクロガメモチ、タラヨウのように、取播きしても次の1年間はまったく発芽せず、その次の年の春に一斉に発芽してくるものもあります。このように植物体上で成熟しても、その種子は発芽能力をもたず、その後一定期間を経過して、発芽できるようになる種子もあります。この現象を後熟と呼んでいます。また成熟した種子の種皮(ときに果皮)が硬いため発芽しない種子を硬実種子と呼んでいます。このような場合、殻に傷をつけると吸水性が改善され、その結果、発芽が促されます。 エゴノキの開花 

エゴノキの開花
2004年6月 
奈良県農業技術センター
企画普及部研究企画課 主任研究員 藤澤一博