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 果樹の植付け

 あちこちのカキの実も色づき、実りの秋を迎えていると思います。これからはいよいよ果樹の植付け時期です。

 果樹の場合、実がなるまでには早くても二~三年はかかり、一度植えると数十年はお付き合いすることになるので、植付けの際には、十分注意しましょう。

 1、植付けるその前に
1)植付ける場所に適した種類・品種を選びます。基本的には、日光が良く当たり、排水や風通しの良い場所が良く、常緑果樹は寒さに弱いので、冬に暖かい場所が良いでしょう。
2)自家不和合性(一つの品種だけでは実がならない)という性質や花粉のない品種もあり、種類によっては受粉樹が必要となります。現在、「ペアーフルーツ」といって一本の樹に二品種接いであるものも売っているので、種苗店などで御相談下さい。
 
 2、植付け時期
落葉果樹は、落葉後から三月上旬までに植えますが、根雪の残るところでなければ、晩秋に植付けた方が根と土がなじみやすく、生育が良好となります。常緑果樹は、三月上旬~四月上旬に植えるのが、一般的です。

 3、植付け方法
図のように植付けますが、いったん植えると樹の真下の土は改良できないので、石灰や堆肥を投入します。根を四方に伸ばして植えますが、深植えとならないようにします。また、落葉果樹の苗木は五十~八十センチメ-トルの充実した芽の上で切りつめます。

 4、ポット栽培
果樹を作りたくても、場所が無くてあきらめていた方におすすめなのが、ポットやコンテナなどを利用して栽培する方法です。四十リットル以上の容量があれば可能で、ミカンやブドウは比較的作りやすいでしょう。色々とチャレンジしてみて下さい。

 最近、あちこちで家庭菜園やガーデニングなどを見かけますが、果物ももっと気楽に作ってみましょう。工夫次第で、誰にでも作れます。あなたもお金では買えない果物を食べてみませんか?

1997年11月
奈良県農業試験場 果樹振興センター 主任研究員 今川順一